河口湖。奥には富士山


【今回の旅行記・お出かけスポットの目次】
①視覚障がい者だから見える、山頂の風景
②駅前で、山梨名物を堪能!
③体感!富士山の溶岩で作られた天然冷蔵庫!


車中から、うっすら青白い富士山が見えてきました―――

ここは富士急行線の列車の中。
大月、富士山のふもとの駅、富士急ハイランド駅などを抜け、河口湖へ。

河口湖の波、風、そして富士山の溶岩でできた洞窟など、自然を体感する旅へと出たのでした。

河口湖のほとり
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①視覚障がい者だから見える、山頂の風景
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河口湖駅へ到着。
歩いて数分、河口湖に着きました。

ほとりに立つと、海とはまた違った、ひたひたという静かな波の音が。
湖面からは、全身を包む優しい風が吹いてきます。
穏やかな気持ちになりますね。

そのまま遊覧船乗り場へ。


この遊覧船、武田信玄のものをイメージしているそうで、船内には畳、太鼓などもあります。


※写真:甲板に置かれた太鼓の隣に立つおじさん。


船が進むと、風がごうっと吹きつけます。
先ほどとは打って変わって、風が力強い。
やはり湖のほとりと真ん中で感じる風は違うんですね。

河口湖と船内から見える富士山。
船で風を感じた後は、徒歩で富士山パノラマロープウェイへ。

これで登る山は、昔話「カチカチ山」の舞台になったとのこと。
「カチカチ山」にちなんだ茶屋などもありました。

ロープウェイを上がったところには河口湖も一望できます。
「カチカチ山」の舞台といわれている天上山にはタヌキやウサギの記念撮影ボードも。おばあさんを殺害したはずのタヌキが、かわいく見えました。

ロープウェイに乗ると、風が吹くたび、そよそよという草木の音が斜面から聞こえてきました。
草のじゅうたんを駆け上がっていく感覚。

空気も下では湿気が多かったのが、上っていくにつれ乾いた涼しいものへと変わっていきます。

上へ到着。
上がり切った所に立つと、下から草木をなでて吹き上がってきた風が全身を包みます。
これがまた気持ち良い!

頂上へ向かうと、富士山を眺めている人たちが。


「あっちに富士山見えるよ!」とキャーキャー騒ぐカップルの声、「富士山を見ながらのコーヒーはおいしいね。」という心の底から落ち着いたようなベンチの老夫婦の声などが聞こえてきました。

山の頂上は、人間のありのままの姿を見せてくれますね。
そのありのままから発せられる声は、知らない人の声でもなぜか居心地が良い。
その声を聞けただけでも、上がった甲斐がありました。

これも一つ、見えないからこその楽しみ方ですね。



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②駅前で、山梨名物を堪能!
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※写真:最近話題の富士山の形をした富士山メロンパン。


ロープウェイで山を下り、一度駅へ戻ります。


※写真:ロープウェイ・遊覧船乗り場近くにあった「チーズガーデン」というお店。なんと、カーリング女子日本代表のモグモグタイムで話題になったミニどら焼きを作っているお店でした!


河口湖駅は、構内が充実していて、いろいろな地元のものが置いてありました。


※写真:ふじやまビール。ものすごい大きさですが、とっても飲みやすく、芳醇な味わいです。


※写真:おなじみ、きな粉の中に埋もれたもちを黒蜜といただく桔梗信玄もち。


※写真:桔梗信玄ソフト。なんとソフトクリームの中に信玄もちが。もちっとした食感がさらっとしたバニラで包まれています。きな粉、黒蜜、バニラがからみあい、絶品です。


小作の店外観。水車などもあります。
その後、山梨の名産ほうとうを食べることに。
「小作」と「不動」という名店がありますが、今回は「小作」へ。(JR河口湖駅からだと、「不動」の方が近くにあります)


※写真:具材はカボチャ・イモ・白菜・豚肉などが入っていて、それがしみた独特の味噌のスープが絶品。麺はぷるんとしていて、小麦の豊かな風味が広がります。


※写真:山梨のブドウでつくった「小作ワイン」。ブドウの甘味が広がり、すっきりした味わい。山梨名物・馬刺しは、もっちり、しっとりです。


駅前にいろいろ食べるものがあったので、満喫できました。


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②体感!富士山の溶岩で作られた天然冷蔵庫!
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その後バスに乗り、富士山の噴火によってできた溶岩洞窟の富岳風穴と鳴沢氷穴へ。
いずれも国の天然記念物に指定されています。

今回は富岳風穴のことを。
ここは年間の平均気温が3度前後と低く、昭和初期まで蚕の卵の貯蔵に使われるなど天然の冷蔵庫として利用されていたんだとか。

階段をくだっていくと、一気に冷気が体を包みます。
鳴沢氷穴は徐々に冷えていきますが、ここは一気に冷える感覚。


富岳風穴は、照らされるような冷たさ。
鳴沢氷穴は、ぐっと押し寄せるような冷たさ。
体感する冷たさも若干違うような。

歩いて行ける距離なので、違いを体感するのも面白いかもしれません。

進んでいくと、天然の氷の柱が!


ものすごい太さ。
圧巻です。

蚕の説明なども書かれていました。
自然の冷蔵施設として使われていた場所かと思うと、歴史を感じますね。

ぐるっと回った後、外へ。
ぐっと熱気が押し寄せ、セミの声、樹木から吹き付ける風を感じます。


河口湖は、最初から最後まで自然を全身で体感できるところでした。
そんな河口湖、みなさんも行ってみてはいかがでしょうか?


男性/30代 視覚障害

東京都青梅市出身、練馬区在住の榎戸 篤(えのきど あつし)です。
テレビ番組の制作会社で働きながら、ライターをしています。

【障がい】
・視力は左0.04、右0。
・3歳の時、保育園で転んでケガをし、弱視に。
・現在は、白杖・単眼鏡を持ったり持たなかったりしながら、ふらふらしています。

【好きなモノ】
つけ麺/お酒/建築/読書/フロアバレー/ニュース

【執筆媒体】
・障がい者ライフスタイルメディア「Media116」
http://www.media116.jp/

・働く×障がいがテーマのコラムサイト「パラちゃんねるカフェ」
https://www.parachannel.jp/column/author/163/
など。

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uj092021@yahoo.co.jp

記事は、ひとつひとつを丁寧に、懸命に、心をこめて・・・書かせていただきます!

旅行エリア
中部, 山梨県, 都留市
旅行期間
対象読者
視覚障害 発達障害 知的障害 乳幼児連れ 補助犬ユーザ
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