穗髙神社があるのは安曇野市内ですが、2005年の合併前は穂高町だったところです。
今回私は車で訪れたので、神社の南側にある穂高駐車場に停めました。穂高駐車場は無料で利用でき、参拝者のほか、登山をする人も停められるそうです。
穂高駐車場のほかに、穗髙神社参拝者が利用できる駐車場が近くに3カ所あります。
また、JR穂高(ほたか)駅から300メートルほどと近いので、電車を利用して行くのも良いと思いました。
穗髙神社の御祭神は穂高見命(ほたかみのみこと)。海の神様「綿津見神(わたつみのみこと)」の子にあたるそうです。山ばかりの土地なのに、海の神様?
説明によると、穂高見命の子孫の安曇族は北九州方面で海運をつかさどり、大陸とも交流していたとか。私の地元、九州ともつながりがあることを知って驚きました。
こちらは神楽殿(かぐらでん)です。私が訪れたのは7月だったので、ガラスや金属でできたたくさんの風鈴が飾られていて、涼しげな音を響かせていました。
神楽殿の横に、見上げてもてっぺんが見えないほどの高さの杉の木がありました。なんと、樹齢は500年以上だそうです。「孝養杉(こうようすぎ)」という名前は、昔、穂高に住んでいたある女性が、母親の病気回復を祈ってお参りをしたところ、元気になったことに由来するそうです。地元では、女性の親孝行の気持ちがこめられている木として大切にされているとのこと。
杉の木の根元では、2羽のニワトリがとことこと歩いており、かわいらしかったです。
こちらは、若宮社のそばにある大きなケヤキの木です。このケヤキも樹齢500年以上と推測されるそう。
小説家の川端康成、井上靖、そして画家の東山魁夷が一緒に参拝した時、このケヤキを絶賛したという記録があるそうです。そして、井上靖は翌年に「けやきの木」という小説を発表したとのこと。ぜひ読んでみようと思いました。
私が境内に入った表参道とは違う方向にも入口があり、立派な石造りの手水舎(ちょうずしゃ)がありました。安曇野市の有形文化財にも指定されているようです。
こちらは「嶺宮遥拝社(みねみや ようはいしゃ)」です。穗髙神社の嶺宮は、北アルプスの最高峰である奥穂高岳の山頂にまつられているそうです。標高は3,190メートル。私の体力ではとても登れそうにないので、遥拝社から遠くの山頂に向けてお参りをしました。
穗髙神社周辺から見える北アルプスの山並みはとても美しく、中学校の遠足以来山登りをしたことがない私でも、登ってみたいと感じます。
私は、以前拒食症がひどかったので、体重も筋力も落ちてしまっています。北アルプスを眺めながら、「これから少しずつ鍛えて、奥穂高岳は難しいにしても、もう少し低い山を目指してみたい」と思いました。神様にも、「体力をつけられますように」とお祈りします。
興味のあるものがたくさんあって、境内をあちこちうろうろしたあと、ようやく本殿にたどり着いてお参りをしました。
私は、本殿をつくり替える「式年遷宮」を行うのは伊勢神宮だけだと思い込んでいたのですが、この穗髙神社での20年ごとの遷宮が行われているそうです。調べてみたところ、式年遷宮を行っている神社は全国でも数カ所だけのようです。
穗髙神社では少なくとも500年以上の昔から行われているとのこと。いつか、式年遷宮の際にも訪れてみたいと思いました。
本殿周辺の地面は、よく神社で見られるような砂利ではなく、舗装してありました。私も歩きやすかったですし、車いすなどでも通りやすいと思いました。ホームページには、愛犬とのお参りも可能との案内があります。家族みんなでお参りしやすい神社ですね。
穗髙神社のホームページはとても充実している印象で、見るだけでも楽しめると思います。
安曇野に訪れる際は、ぜひ穗髙神社にお参りしてみてくださいね。きっとパワーをもらえます。
穗髙神社:
http://www.hotakajinja.com/index.html
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