大仏前の大仏の写真

     


弱視だからこその素敵な方との出会いがありましたので、そちらもご紹介します。
「【弱視ぶらり旅】白杖を握って、東大寺と仏像としかさんを楽しめる奈良公園に行ってきました。パート1」の続きで、この記事では【東大寺】に行った様子をお話します。

「【弱視ぶらり旅】白杖を握って、東大寺と仏像としかさんを楽しめる奈良公園に行ってきました。パート1」
https://www.cotravel.jp/diary/index.php?uniqueid=5eedb2cc66250


奈良国立博物館を出たのが昼食時だったこともあり、東大寺までの人通りは少なくなっていました。ですが、職員の方が交差点が複雑で危ないということで、横断歩道を渡るところまで誘導してくれました。

職員の方にお礼を言って、いよいよ東大寺に向けて歩いていきました。当たり前のことですが、お寺や神社の参道には点字ブロックが無いので、慎重に白杖を使って歩く必要があります。参道の片側には、お土産屋さんやお茶屋さんがたくさん並んでいました。このタイミングでは荷物を増やしたくなかったので、買い物はしませんでしたが、どこからともなく、お香や甘い和菓子のような香りが漂ってきました。
そんなことを感じながら、参道を進むと、遠目に南大門が見えてきました。南大門はとても大きな門で両側には「金剛力士像」が立っています。実物はよく見えなかったのですが、修学旅行生を案内していた方が「およそ建物の3階よりも大きい」と説明していました。後で調べてみると、高さ約8.4メートルもあることが分かりました。

参道の中央に南大門が写っています。


南大門右側の金剛力士像


南大門左側の金剛力士像
南大門を超えて先に進むには、高い敷居を越えないといけません。その敷居がかなり高く、身長が173cmある私でも足を高く上げないとまたげませんでした。後で気付いたのですが、中央には階段のように段差が設けられており、無理してまたがなくても通ることができるようでした。
何とか南大門を超えると、目の前に東大寺が見えてきました。学生さんや観光の人たちが思い思いに写真を撮っていたので、ぶつかりそうになった場面もありましたが、学生さんが「危ないですよ!」「よけてあげて!」とお互いに声をかけてくれて、その気配りがうれしかったです。
東大寺の目の前でキョロキョロしていると大仏殿に入る学生さんの列がいたので、私もついていくことにしました。
大仏殿の入場のため、チケットを買いに行くと、私の白杖を見たスタッフの方が、走って、車いす専用の段差のない通路まで案内してくれました。通路は一本道なので行き方を聞いて、大仏殿の中に向かいました。

大仏殿へ向かうフラットな通路


通路側から見た東大寺の広場



大仏殿に入ると、目の前に大きな大仏が現れました。「もっと近くで見たい」と思いましたが、大仏に近づくための通路がわかりません。どうしようかとおろおろしていると、近くにいたご夫婦の方が「通路はこちらですよ」と声をかけてくれました。一緒に通路を進みながら、「困ったことがあれば声かけてくださいね」と言ってくれました。大仏殿内は、時計回りで進む決まりになっていました。観光客が多く、衝突を避けるためだと思われます。実際この日も学生さんをはじめ、多くの観光客がいましたが、一方通行のおかげでぶつからずに移動することができました。
大仏殿は建物や柱、そのすべてが巨大サイズで、自分自身が小人になったように感じられました。

中心に大仏が写っています。


大仏殿ないの大きな柱と天井


大仏殿内を広く撮影した様子
大仏周辺を一周してそろそろ帰ろうと思いましたが、帰り道がわかりません。オロオロしていると先ほどのご夫婦が声をかけてくれ、一緒に出口まで連れて行ってもらいました。歩きながら話していると、イギリスに住んでいるということで、奥さんの実家への帰省をきっかけに観光に来たそうです。
いろいろなお話しをしながら出口を出て、ご夫婦は東大寺の写真を撮りに行き、私は駅に向かいました。
帰りの参道は、バスに戻る学生さんでいっぱいでした。また、南大門の高い敷居を超えるのに苦戦していると、近くの学生さんが、「あの人助けた方がいいよね」などと話しているのが聞こえました。その後も、直接声をかけてくることはなくても、遠目に声をかけようとしてくれる学生さんがいたのがうれしかったです。入り口にあったお土産屋さんの一つに入って「鹿の形をしたおまんじゅう」を買いました。お店の人は親切で、置いてある商品の名前を教えてくれました。買い物が終わってからも、「ありがとうね」と何度も言ってくれたので嬉しかったです。

東大寺を後にして、駅に向かう途中点字ブロックを探していると、スーツを着た男性が点字ブロックの場所を教えてくれて、駅までそばを歩いてくれました。
これから夏にかけては日差しが強くなり、弱視の僕でも周囲の状況が分かりにくくなってしまいます。だからこそ、周囲に助けを求めることで、旅行や外出を、今以上に楽しめるのではないかと思いました。

最後に、今回の奈良公園で助けていただいたすべての方に感謝します。まだまだ奈良公園周辺は、魅力あるスポットがあるそうなので、行ってみたいと思います。

帰る前に撮った参道の入り口からの写真
東大寺
https://www.todaiji.or.jp/

東大寺参拝のご案内
https://www.todaiji.or.jp/information/
※障害者手帳をお持ちの方は、入場時に提示することで、半額になります。

男性/20代 視覚障害

皆さん初めまして!
愛媛生まれで大阪で過ごすカメちゃんです!

14歳の時に、網膜色素変性症と診断され生活は一般、と思いきや

それまでの内向的な自分を変え

今では
・興味を持ったら即チャレンジ
をモットーにさまざまなことに挑戦中!


でも僕が明るく変われたのは周囲の人々のおかげです。
恩送りをするべく自分の言葉や文字で、1人でも多くの人に「生まれてきてよかった」と思って欲しい!

旅行エリア
近畿, 奈良県, 奈良市
旅行期間
対象読者
視覚障害
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