奈良公園の鹿さんが3匹写った写真

     


奈良公園に行ってきました。広い敷地に、お寺や神社、庭園、原生林などがあり、見どころが多い公園です。
今回は、
・興福寺
・奈良国立博物館
の様子をお話ししていきます。


神社や仏閣が好きな祖父の影響で、子供のころからお寺や仏像に興味があった私は、写真集やフィギュアを買って部屋に飾っていました。しかし、実際にお寺や博物館で仏像を見た経験は少なく、京都の三十三間堂や伏見稲荷に行った中学校の修学旅行を最後に足が遠のいていました。
あれから10年が経ち。せっかく関西に住んでいるので、奈良公園に遊びに行ってみることにしました。

大阪から奈良公園へ向かうルートを調べると、近鉄奈良線に乗るのが1番早いことが分かりました。私は、大阪難波駅に向かいました。近鉄線を使うのは初めてだったので、改札口から乗車まで駅員さんに誘導をお願いしました。
ホームで電車を待っていると、たくさんの電車が走っており、1人だとどの電車に乗ったらいいか分からなくなってしまいそうです。無事電車に乗り、車窓からの景色を眺めながらうとうとしていると、あっという間に近鉄奈良駅に到着しました。


電車を降りて駅員さんに改札まで誘導してもらいながら「おすすめの観光スポットなどありませんか?」と尋ねると、観光案内所に連れて行ってくれました。観光案内所では、東大寺周辺のカフェやレストランを教えてもらいました。合わせて、東大寺や周辺のルートも教えてもらいました。

行き先も決まったところで、最初は興福寺に向かいました。
10時を少し過ぎたぐらいだったので、日差しが強く、サングラスをかけないと周囲の状況が把握できませんでした。点字ブロックをたどって歩いていると、制服を着た中学生の集団が見えてきました。その集団についていくと目的の興福寺の入り口にたどり着きました。

興福寺に向かう道中の並木道
興福寺敷地内への入り口では、鹿せんべいを売っていました。「なんでこんなところで売っているんだろう?」と考えていた矢先、その答えがわかりました。参道に入って30秒ほど歩くと、持っている白杖に固いものが当たりました。その固いものこそ「鹿」でした。
「奈良の鹿は凶暴」と聞いていたので、最初はおっかなびっくりでしたが、意外とおとなしく、のんびり草を食べていました。興福寺に近づくにつれ鹿の数も増え、「奈良公園に来たなぁ」と実感しました。
興福寺周辺は細かい砂利が敷かれており、白杖を使いながら歩くのが大変でした。幸い、障害物のない広い敷地だったのでけがをすることはありませんでした。残念ながら興福寺の入り口を見つけることができなかったので、外観を眺めることにしました。建物はとても大きく、時代を感じさせる古い木造のようでした。
残念ながら興福寺本堂への入り口を見つけることができなかったので、外観を眺めることにしました。先述の通り、障害物が少ない開けた場所にあり、心地よい風が感じられ、気持ちがよかったです。敷地内には遠足や修学旅行の小中学生がたくさんいたので、学生さんたちの会話を聞きながら、「ここには鹿がたくさんいるのか」「近くに売店があるのか」と周囲の状況を知ることができました。

興福寺の参道に立つ鹿の写真。


興福寺周辺の様子。足元に砂利が敷かれ奥には木が立っています。
興福寺を出ると、学生さんたちの長い行列がどこかへ向かっていました。東大寺へ向かうのなら都合がいいと思い、行列の最後尾にこっそり付いていくことにしました。5分ほど歩いていると、とある広場に着きました。この広場の中を進むと、「奈良国立博物館」という博物館があるようです。私も学生さんたちに混ざって博物館内を見学することにしました。
展示物は大きく分けて2つ!全国各地から集められたさまざまな仏像が展示されている「なら仏像館」。そして奈良時代から存在するお寺「大安寺」の仏像や絵画を展示する「特別展」となっていました。どちらも入場料金がかかりますが、障害者手帳を提示すると無料になります。手帳をお持ちの方は持参するとお得です。

まずは「なら仏像館」。館内は落ち着いた雰囲気を出すためか暗く、夜盲症のある私は、1人の移動が大変でしたが、困っている私に気づいた職員の方が「案内しましょうか?」と声をかけてくださいました。そこからは、この職員さんが展示されている仏像のポーズや、どの都道府県から来ている仏像なのかなどを教えてくれました。館内は撮影禁止となっていたので写真はありませんが、同じテーマで作られていても、手作業がゆえに造形やボディーラインに違いが出ており、それぞれ魅力的な仏像が飾られていたので、ぜひ実際に見てほしいと思います。
「なら仏像館」を見た後は、職員の方と一緒に「特別展」へ向かいました。途中、レストランやお土産屋さんがあったので、あんこがたっぷり入ったモナカとお香を買いました。買い物を済ませていよいよ特別展の会場へ到着しました。特別展では、展示物の解説を聞くことができる音声ガイドの機器の貸し出しをしていました。プロの声優さんがナレーションをしているので、とても聞き取りやすく、視覚障がい者に限らず、声優ファンや高齢者の方も利用しているそうです。


今回特別展のテーマは「大安寺」。十一面観音菩薩の仏像や弘法大師を始め、実在した僧侶の肖像画、大安寺に飾られていた釣鐘のような装飾や、お釈迦様の骨壺など、ここでしか見ることのできない貴重なものが展示されていました。個人的な感想ですが、音声案内と職員さんの説明のおかげで、仏像の表情や体にまとった細かい装飾を楽しむことが出来ました。また、作られた時代や都道府県の違う四天王を比較したスペースでは、香川県と岡山県で作られた2つの四天王像を比べて、ボディーラインの違いと躍動感の違いを感じました。私としては、岡山県のものの方が、今にも動き出しそうな躍動感があって好きでした。音声案内を使えば、見えなくても楽しむことが出来ました。展示物について興味がある方は、是非足を運んで体感してほしいと思います。
本来、館内の案内は前もってお願いするものだと思いますが、お忙しい中最後まで案内してくださった職員さんには感謝でいっぱいです。

職員さんと展示物を見ながらお話する中で、現在視覚障がい者の方にも博物館を楽しんでもらうための取り組みを考えていると伺いました。いくつかのアイデアをお聞きしたので、実現したらぜひ体験してみたいですし、皆さんにも体験してほしいと思います。


近鉄奈良駅
https://www.kintetsu.co.jp/soukatsu/kounai/nara.html

興福寺
https://www.kohfukuji.com/

奈良国立博物館
https://www.narahaku.go.jp/


男性/20代 視覚障害

皆さん初めまして!
愛媛生まれで大阪で過ごすカメちゃんです!

14歳の時に、網膜色素変性症と診断され生活は一般、と思いきや

それまでの内向的な自分を変え

今では
・興味を持ったら即チャレンジ
をモットーにさまざまなことに挑戦中!


でも僕が明るく変われたのは周囲の人々のおかげです。
恩送りをするべく自分の言葉や文字で、1人でも多くの人に「生まれてきてよかった」と思って欲しい!

旅行エリア
近畿, 奈良県, 奈良市
旅行期間
対象読者
視覚障害
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