海鮮丼と天ぷら、小鉢のある定食

     


2021年12月に、「JR西日本どこでもきっぷ」を使い、友人と電車での旅行を楽しみました。石川県に着いた私たちは、七尾駅から「道の駅 能登食祭市場」まで1キロメートルほど散歩しました。能登食祭市場にはさまざまなお土産品や海の幸があり、お客さんたちでにぎわっていました。
私たちは、能登食祭市場の中でお昼ごはんを食べることにしました。
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「浜焼き」のあるフードコート


ソフトクリーム屋


和食のお店の入口
能登食祭市場でお昼ごはんを食べることにした私たち。
友人「何を食べようか?」
私「なんでもいいよ。」
友人「いや、もうちょっと考えてみてよ。あなた、いつも食べた後で困るじゃない。」
私「そうだった。うーん、今はちょっと疲れてるから、揚げ物はやめておいた方がいいかもしれない。」
友人「分かった。」
私は線維筋痛症があり、すぐに疲れてしまったり、体がだるくなったりすることがあります。また、10年ほど前まで摂食障害であまり食べていなかったからか、油分の多いものが得意ではありません。嫌いではないので食べるのは問題ないのですが、特に体調があまり良くない時に食べると、後から気分が悪くなってしまうことがあります。
他にも、コーヒーを飲んだ後に乗り物に乗ると体調が悪化するなど、ピンポイントで「これは避けたほうが良い」という食べ方があります。

やわらかい色調の店内
私たちは、和食の「加賀屋」というお店に入りました。店内は落ち着いた雰囲気で、照明の色が真っ白ではなく、やや暖色系なのも気に入りました。私には感覚過敏があり、他の人には気にならないぐらいの明るさでも、まぶしくてつらいと感じることが多いのです。
私「まぶしくない。これは過ごしやすい。」
友人「そうなの?たしかに、温かみがある感じはするけど。」
私「うん。これは私的にポイント高いよ。」
友人「独特な採点システムだね。」

メニュー表「能登はやさしや膳」


メニュー表「しおかぜ」「はまかぜ」定食
席に案内された私たちは、さっそくメニューを選びました。
私「私はこの『能登はやさしや膳』にする。治部煮(じぶに)が食べたいから。」
友人「私は海鮮丼が食べたいな。『しおかぜ』にしよう。」
私「ランチでこの値段は、ちょっと予算オーバーだけど。」
友人「たまにはいいじゃない。せっかくの旅行だからおいしいものを食べようよ。」
私には、具体的な心配事がなくても不安になりやすいという特性があります。この時のように「お金がなくなるかもしれない」と不安になることも多いのですが、きちんと計算してみると、予算内に収まっているということもよくあります。

私「ところで、『能登はやさしや膳』って、どう読めばいいのかな?『能登、はやさし、や、膳』?」
友人「最後の『や』は『だなあ』ぐらいの意味として、じゃあ『はやさし』って何だ?」
すぐに言葉の意味に関心を持ちがちな私は、ぐるぐると考え始めました。友人も私が言葉に興味があることを知っているので、一緒に考えてくれました。
友人「でも、時間があまりないから、まずは注文しよう。すみませーん。」
スタッフ「はい、お伺いします。」
友人「しおかぜ膳を一つ。」
私「ええと、私はこのお膳をお願いします。」
スタッフ「はい、『能登は やさしや 膳』ですね。お待ちくださいませ。」

窓越しに見る海沿いの公園
スタッフが下がっていった後、私たちは顔を見合わせました。
私「『能登は』で区切るのが正解だったのか。」
友人「じゃあ、『やさしや』は、優しいっていう意味なのかな。」
調べてみると、「能登はやさしや土までも」という、能登の風土を表す言葉があることが分かりました。「人はもちろん、土までも優しい」というような意味だそうです。
私「曇ってきたね。雨が降らないといいけど。」
友人「たぶん大丈夫、能登は空も優しいよ。」

「能登はやさしや膳」治部煮や刺身、茶わん蒸しなど
こちらが「能登はやさしや膳」です。
私「うーん、おいしい。あったまるなあ。」
友人「念願の治部煮だね。良かったね。」

刺身に添えられた薄切りのラディッシュ
私「見て見て、このラディッシュの切り方。すごく薄いよ。」
友人「おお、これはすごい、熟練の技。」
私「コンタクトレンズみたい。」
私たちはおいしい料理をゆっくりと味わいました。

駅までまっすぐに続く、点字ブロックのある広い歩道
ごはんを食べ終わると、私たちは、観光列車の「花嫁のれん」号を予約していたので、すぐに駅へ戻ることにしました。
私「走らなくて大丈夫かな。」
友人「大丈夫。ゆっくり歩いても間に合うよ。」
ですが、電車が楽しみで、私たちはついつい小走りになりました。
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能登食祭市場:http://www.shokusai.co.jp/
はんだ郷土史研究会「能登はやさしや土までも」:https://handakk.com/blog/%E8%83%BD%E7%99%BB%E3%81%AF%E3%82%84%E3%81%95%E3%81%97%E3%82%84%E5%9C%9F%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%82%82/
農林水産省「じぶ煮 石川県」:https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/jibuni_ishikawa.html

女性/30代 発達障害, 精神障害

九州地方在住。ボランティアから始めた地震被災者支援の仕事が終わり、現在将来を模索中。
発達障害、線維筋痛症、強迫神経症などあり。理解ある周囲のサポートを受けながら生活しています。
長く拒食症でしたが、今はおいしく食べています。旅先での食事もご紹介したいです。
・すきなもの:草、花、猫、スピッツを歌いながらドライブ
・すきな場所:お寺、水源、薄暗いところ
同じところにいても見ているものが違うとよく言われます。ちょっと違った視点での楽しみ方をお届けできたらうれしいです。

・発達障害者主体のNPO法人で活動しています。
HP:https://unevennpo.wixsite.com/decoboco

旅行エリア
中部, 石川県, 七尾市
旅行期間
対象読者
発達障害 知的障害 精神障害 その他
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