ふわふわの黒猫の顔を下から見たところ

     


お寺が好きな私は、20代後半の頃「西国三十三所(さいごくさんじゅうさんしょ)」のお寺を何度も参詣していました。
今回、所用で和歌山を訪れたので、足を延ばして紀の川市の粉河寺(こかわでら)へ久しぶりにお参りに行ってきました。粉河寺は西国三十三所の第三番札所です。
JR粉河駅から900メートルの参道、それから大門を通り境内を歩いてきた私は、ようやく中門までたどり着きました。
・前の記事:<前編>(https://www.cotravel.jp/diary/index.php?uniqueid=5eedb2cc66211

粉河寺の「中門」


「西国第三番霊場粉河寺」と書かれた木札、木像
1832(天保3)年に建てられた「中門」をくぐり、粉河寺の本堂へ向かいます。中門の正面と背面には、四天王が安置されています。四天王とは、須弥山(しゅみせん)の中腹で仏法僧を守っているとされる神です。

中門の柱を見上げたところ、木鼻の迫力ある彫刻
装飾の彫刻も迫力があります。

木の下にある若山牧水の歌碑
若山牧水の歌碑がありました。
<粉河寺遍路の衆の打ち鳴らす鉦々(かねがね)きこゆ秋の樹の間に>
牧水最初の歌集「海の声」にある歌です。牧水は1907(明治40)年に粉河寺を訪れたそうです。


ソテツの木の横にある松尾芭蕉の句碑
こちらには松尾芭蕉が1688(貞享5)年に詠んだ句の石碑があります。
<ひとつぬきてうしろにおひぬころもがへ>
「旅の身で夏の衣を持たないので、重ね着の一枚を脱いで、衣替えが済んだことにしよう」というような句です。時代は違いますが、牧水と同じように旅の生涯で知られる芭蕉ならではの句だと感じました。

大きな岩を組んでつくられている枯山水の庭
高低差を生かした枯山水の庭園は、1970(昭和45)年に国指定名勝となっています。石組みで表された滝には圧倒されます。

正面に見える本堂、手前に階段がある
本堂前にはさらに階段があります。階段には手すりがありますが、スロープなどは見当たりませんでした。また石段なので、雨の日などは特に気をつけなくてはなりません。

屋根が二重になっている本堂
こちらが本堂です。1720(享保5)年の建立で重要文化財です。
ご本尊は「千手千眼観世音菩薩」。これまで一度も公開されたことがない秘仏だそうです。
秘仏を置くお寺では「お前立ち」という仏像が公開されることが多いのですが、なんと粉河寺ではお前立ちも公開されたことがないとのこと。これはかなり珍しいそうです。

「せんこう一束30円」と書かれた木の箱
太めの3本が1束になっている線香をあげました。

本堂の屋根の下
職員の方が「御朱印でしょうか?」と声をかけてくださったので、御朱印をいただくことにしました。三十三所巡礼をしていた頃は、御朱印帳や掛軸を持って御朱印をお願いしていましたが、今回は持っていなかったので一枚でいただきました。

ドライヤーと木切れ、「あて紙」が用意されている
横には、御朱印を乾かすためのドライヤーとあて紙が用意されています。箱に入っている木は、丸まってしまう掛軸を抑えるのに使います。

本堂を斜め前から見たところ、青空
内陣にある、左甚五郎(ひだり・じんごろう)の作とされる彫刻「野荒しの虎」も気になっていたので、内陣でお参りすることにしました。受付の方に400円を払うと、「中は左回りに一周できますので、ごゆっくりお参りください」と案内してくださいました。
中には、思っていたよりも大きく横に1メートル以上ある「野荒しの虎」を近くで見られたほか、たくさんの仏像や神像も拝むことができました。

大きなクスノキ


クスノキの根、迫力のある隆起
本堂の右側にある大きなクスノキは「踞木地(きょぼくち)の楠」です。この名前は、「粉河寺の開祖大伴孔子古(おおとものくじこ)がこの木に踞(うずくま)り、下を通る鹿を狙った」という故事によるそうです。

坂道の先の赤い鳥居
粉河寺本堂の後ろ側に、粉河稲荷神社や粉河産土(うぶすな)神社があったので行ってみました。本堂の位置からさらに階段や坂道を上った先にあります。

粉河産土神社の本殿
お参りしていると、猫の大きな鳴き声が聞こえてきました。

ひもでつながれた、ベンチの上の黒猫
振り返ると、紐でつながれたふわふわの黒猫がいました。近くに置かれた飼い主さんのものと思われるイスが空いていたので、この猫ちゃんはお留守番中のようでした。

ベンチの上でこちらをちらりと見る黒猫


膝に乗った黒猫の後ろ姿


黒猫の顔のアップ
隣に座ると、猫ちゃんはすぐに私の膝に乗ってきました。人に慣れているようです。これまで多くの参拝者にかわいがられてきたのでしょう。私は猫ちゃんと10分以上も遊んでしまいました。
粉河駅まで1キロメートル近くあることを忘れていた私は、危うく1時間に1本しかない帰りの電車に乗り遅れてしまうところでした。

粉河寺:https://www.kokawadera.org/
西国三十三所巡礼の旅 第三番 風猛山粉河寺:https://www.saikoku33.gr.jp/place/3

女性/30代 発達障害, 精神障害

九州地方在住。ボランティアから始めた地震被災者支援の仕事が終わり、現在将来を模索中。
発達障害、線維筋痛症、強迫神経症などあり。理解ある周囲のサポートを受けながら生活しています。
長く拒食症でしたが、今はおいしく食べています。旅先での食事もご紹介したいです。
・すきなもの:草、花、猫、スピッツを歌いながらドライブ
・すきな場所:お寺、水源、薄暗いところ
同じところにいても見ているものが違うとよく言われます。ちょっと違った視点での楽しみ方をお届けできたらうれしいです。

・発達障害者主体のNPO法人で活動しています。
HP:https://unevennpo.wixsite.com/decoboco

旅行エリア
近畿, 和歌山県, 紀の川市
旅行期間
対象読者
発達障害 知的障害 精神障害 高齢者 その他
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