揚げたての「栃尾のあぶらげ」


運動不足。
それは、発達障害を持つわたしが常に抱える課題です。
疲れやすい体質のため、普段は家にこもりがち。
毎日近所を散歩できればいいのですが、「新たな刺激を求めがち」なADHDの特性ゆえ、決まったコースではモチベーションを保てないのです。

そこでひらめいたのが「少し離れた町まで車で行き、その町を散歩する」という休日の過ごし方。
2021年秋、ある晴れた土曜の午後に出かけてみました。

寺が描かれた栃尾の絵地図
【「栃尾(とちお)」ってどんな町?】
今回は、新潟県中部、長岡市の「栃尾(とちお)」という町を歩いてみることにしました。
栃尾は山間の城下町として古くから栄えた町。
上杉謙信が青年期を過ごした地としても知られています。
名物は、「栃尾あぶらげ」。
なんと長さ20cm、幅7cm、厚さ3cmというジャンボサイズの油揚げです。

わたしにとって比較的なじみがあるものの、じっくり歩いたことのない町です。
どんな景色が待っているのでしょうか?


まちの駅「とちパル」の外観
【まちの駅「とちパル」からスタート!】

まずは車で、栃尾の情報が集まる拠点「まちの駅 とちパル」に向かいます。

栃尾の町は海抜140mほどの高さにあります。

周辺の町から車で栃尾に行くためには、トンネルや上り下りを繰り返す坂道を通る必要があります。
車に酔いやすい方は、ゆっくり向かってくださいね。

とちパルは商店街の中にありました。


とちパルの裏手にある広い駐車場
建物の奥には、広く平らな駐車場もあります。

とちパルの中には、休憩所、おみやげや軽食の売店、そしてトイレがありました。
軽く買い物をし、街歩き用のパンフレットをもらいます。
それではいよいよ散歩に出発です!

とちパルから秋葉神社につながる石段
【石段を上ると、そこは…】

とちパルの駐車場の奥に、上に続く石段がありました。
いい運動になりそうです。登ってみましょう。

日ごろの運動不足がたたって、途中から足はガクガク、心臓はバクバク。

秋葉神社の参道と拝殿
やっとの思いで石段を上りきると、その先に神社がありました。

ここは、秋葉神社。
上杉謙信ゆかりの神社だそうです。
歴史の重みを感じる拝殿にお参りをしました。



秋葉公園にある「虎千代の隠れ岩」
神社の周りは秋葉公園という広い公園になっています。
屏風のように地面に立っている岩がありました。
これは「虎千代の隠れ岩」。
幼い謙信がこの岩に隠れて難を逃れたと伝わっています。


公園の芝生の広場には、子供の遊ぶ声が響いています。
気持ちのいい秋晴れの午後です。

ベンチに座って一休み。
とちパルで買っておいた「あぶらげんしん焼き」をいただきます!

頭巾をかぶった「あぶらげんしん焼き」
これは栃尾のゆるキャラ「あぶらげんしん」の形をした、鯛焼きのようなお菓子です。
あんこがたっぷりで、エネルギーが補給されました。
よし、まだ歩けるぞ!


(帰宅後に調べたところ、秋葉公園のすぐ近くに広い道路と駐車場があることがわかりました。
こちらから行けば石段を登らなくてもすみます。
石段には落ち葉が積もって滑りやすいこともあるので、無理せずに行きやすい方法をお選びください。)

歩道に屋根のついたやち通り商店街
【商店街の雁木(がんぎ)通りを歩く】

慎重に石段を下りて、とちパルに戻ってきました。
ここからは、とちパルのある谷内(やち)通り商店街を歩いてみます。
谷内通りは、雪国の知恵と優しさが形になった「雁木通り」の商店街。
庇(ひさし)を伸ばして作った屋根が、店の前を歩く人を雨や雪から守ります。


雁木通りの中にあるベンチ
昔ながらの雁木通りは、隣家との境目に段差があることもしばしば。
しかし、栃尾の商店街の雁木はきれいに整備されていて、通路がなめらかに続いていました。

ただ、栃尾は山間に位置するため、商店街の道路もところどころ緩やかな坂になっています。
車椅子をお使いの方は注意が必要かもしれません。
わたしにとっては少しの上り勾配がちょうどよい負荷になりました。

歩いていて気づいたのが、商店街のところどころに「座って休めるベンチ」が置かれていたこと。
地域の方の気遣いに触れ、心があたたかくなりました。

手まり柄のマンホール
角を曲がって、その先も気の向くまま歩きます。
途中、栃尾の伝統工芸「てまり」をモチーフにしたマンホールや柵を見つけました。

川沿いにある、てまりモチーフの柵


肉とおそうざいの店「せきよう」の外観
お惣菜がおいしいと噂の老舗精肉店「せきよう」にやって来ました。
テイクアウトで揚げ物を購入します。
(残念なことに、「せきよう」は2022年1月に閉店されたそうです)

おいしい匂いを漂わせながら、さらに歩いて「とちパル」に到着。
トータル1時間くらいの散歩で、心も体もほぐれました。


道の駅とちおにある油揚げのカラフルな屋台
【道の駅「R290 とちお」で揚げたての油揚げをガブリ】
さあ、車に乗って帰宅しましょう。
と、その前に1カ所、寄り道をさせてください!

その場所は、道の駅「R290 とちお」。
ここにある屋台で、揚げたての名物「栃尾あぶらげ」を買いました。

揚げたての栃尾あぶらげを車の中で食べる
いただきまーす!
揚げたてのあぶらげは、不思議と油っこくありません。
きつね色に揚がった表面はパリパリで、スポンジ状の内側はフワフワ。
一度食べれば油揚げの常識が変わりますよ!


就労支援施設で作られたいちょうのまな板
道の駅の売店では、木製雑貨が販売されていました。
これらは障害を持つ方の就労支援施設「ワークセンターとちの木の家」で作られたもの。
ちょうど買い替えの時期を迎えていたまな板を購入しました。

いちょうの木でできたまな板はずっしりと重量感があり、安定しています。
加工もていねいにされていて、表面や角は肌触りよくなめらか。
現在も愛用しています。


せきようのメンチカツとスモークチーズの肉巻き
その後、無事に帰宅。
夕飯のおかずに「せきよう」で買ったメンチカツをいただきました。
やはりお肉屋さんの揚げ物は油が違う!
コクがあってジューシーでした。


気づけば、運動不足解消を目的とした散歩のつもりが、おいしいものを食べ歩く「グルメな散歩」になってしまいました。
しかし、気分転換の効果は絶大!
「ドライブ+散歩」のハイブリッドな休日の過ごし方、あなたも試してみてはいかが?



【公共交通機関でのアクセス】
JR信越線長岡駅東口から越後交通バス 栃尾線で約40分


栃尾あぶらげ
https://www.city.nagaoka.niigata.jp/kankou/aji/ajiwau/aburage.html

秋葉公園(謙信公銅像・秋葉神社・奥の院)
https://niigata-kankou.or.jp/spot/5833


【ご注意ください】
記載の内容は旅をした当時のものです。
変更されている場合がありますので、各施設等の情報は事前にご確認ください。

女性/40代 発達障害

信越地方在住。
発達障害(自閉スペクトラム症/ADHD)の特性をもつ。
事務系のクローズ就労とオープン就労を経て、現在は主婦。
趣味は文通、アドベンチャーゲームとバウムクーヘンの食べ比べ。

もともとはインドア派のわたしですが、ドライブとアウトドアが大好きなパートナーの影響で少しずつ出掛ける機会が増加中。
感覚過敏で疲れやすいため「低刺激の旅」を心掛けています。
失敗や反省もまるごとつづった旅行記を書いていきたいと思っています。

旅行エリア
中部, 新潟県
旅行期間
対象読者
発達障害 精神障害 その他
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関連タグ
散歩街歩き雁木通りADHD発達障害自閉症ウォーキングドライブご当地グルメ運動不足