生産量が全国の都道府県で3位(2018年)と、いちご王国の熊本県。県内各地に観光農園があり、いちご狩りを楽しむことができます。
この日、私は友人を誘い、益城町(ましきまち)にある「エミナース農園」へ行ってみることにしました。
エミナース農園は、大きなリゾートホテル「エミナース」のすぐ隣に併設されています。2016年4月の熊本地震の際には、避難所となって多くの住民の命を守った場所でもあります。熊本空港から車で約10分と近く、阿蘇の山々を見渡すことができる、とても良いロケーションです。
エミナースの入口では、熊本県の人気キャラクター「くまモン」がいちごを抱えた姿でお出迎え。私たちの前を歩いていた家族は、くまモンと一緒に記念撮影を楽しんでいました。
建物の中に入ると、いちご狩りの料金案内が出ていました。フロントで受付をし、建物の裏側にあるいちごハウスへ移動します。
ビニールハウスが10棟以上並んでいる広い農園です。
プレハブの受付棟で、農場のスタッフからいちごを入れるかごを受け取りました。
スタッフ「こんにちは。今日は食べ放題ですか、それとも持ち帰りですか?」
私「持ち帰りのみお願いします。」
食べ放題コースは別料金なので、今回は持ち帰り用の分だけ摘み取ることにしました。
スタッフ「分かりました。何パックにされますか?」
私「どのぐらいかな?」
友人「うーん、パックで2つか3つ分ぐらいかな。」
私「ほかの人にも少しあげたいよね。」
友人「じゃあ、3パックお願いします。」
スタッフ「分かりました。今日入っていただけるハウスは、向こう側の、看板が出ているところです。中にはビニールテープで行き止まりになっているところがありますので、その先へは行かないようご注意ください。」
そう言って、スーパーで見るより大きめのいちごを入れるパックを渡してくださいました。
ビニールハウスの前はゆるやかな下り坂になっていました。舗装されていないので、車いすで通るときは少し不安定に感じるかもしれません。
ビニールハウスの入口には「あとぜき」と書かれています。これは熊本の方言で、「開けた戸を閉めましょう」といった意味です。
保温のため、そしてハウスの中を飛んでいるミツバチが逃げないようにとのことでした。いちごの受粉のためにミツバチを飼っているそうです。私たちも戸をきっちり締めました。
ハウスに入ったところに、「本日のいちご狩りレーン」の案内図がありました。その日によっていちごを摘んで良い区画を決めているようです。図で表されていると分かりやすくてありがたかったです。
上から順に、「さがほのか」、「恋みのり」、「ひのしずく」、「紅ほっぺ」という品種です。この日はこの4種類を摘み取ることができました。違いが分かるでしょうか?
ハウスの中は思っていた以上に広く、また暖かいので、端から端まで歩くと息が上がるほどでした。
私「これがいいかな。」
友人「いや、それはまだ青いんじゃないかな。」
私「じゃあこっちかな?」
私たちは、次々に摘み取ってかごに入れました。
一度触れたいちごは摘み取る決まりになっています。葉っぱが反り返っているのが熟しているいちごだそうです。いちごの実を手のひらで包み、くるりと回すようにひねると、スムーズに摘み取ることができました。
たわわに実ったいちごは、アクセサリーのようにきれいです。
あっという間にかご一杯摘んだ私たちは、受付で重さを測ってもらい、料金を支払いました。月によって値段が変わります。私が訪れた2月は、100グラムあたり200円でした。
受付で販売されていた、1杯に1パック分のいちごが使われているという「いちごミルク」を購入し、隣のベンチに座って飲みました。
友人「たくさん摘んだね。」
私「うん。楽しかった!」
帰りの車内はいちごの良い香りに包まれました。
もちろん味は最高でした!みなさんも熊本を訪れた際には、いちご狩りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
果物情報サイト果物ナビ「イチゴのランキング」:
https://www.kudamononavi.com/graph/category/ca=5
阿蘇熊本空港ホテル エミナース:
https://www.kumamoto-eminence.com/
エミナース農園:
https://kumamoto-eminence.com/farm/
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