献血ルームのマスコットキャラクター「けんけつちゃん」

     


事故や病気、出産する人たちが血液を必要としているとき、その血液はどこから届けられているかご存知でしょうか?
実は、医学が発達した現代でも血液を作ることはできません。そのため、輸血用の血液は「献血」によって必要な人のもとへ届けられます。
「でも献血ってよくわからない」
「なんだか怖い」
そう思われる方もいるかもしれません。
そこで今回の記事では、26回目の献血の様子を紹介していきます。


今回は、梅田にある「阪急グランドビル25献血ルーム」で献血をしてきました。
阪急グランドビルと阪急百貨店の間に広い通路が広がっており、点字ブロックも敷かれています。
点字ブロックをたよりにビルの方向へ向かうと「献血へのご協力お願いします」とスタッフの方々が呼びかけをしていました。
声がする方向へ向かうと僕のことに気づいたようで「今日も献血していきますか?」と声をかけてくれました。
多い時には、月2回献血をしていたこともあり、スタッフの方に覚えて頂いていたのでそのまま誘導をお願いすることにしました。

梅田にある阪急グランドビル正面出入り口
阪急グランドビルは31階建ての大きなビルで、献血ルームは25階に設けられています。
そのためエレベーターに乗る必要があります。ですが、このビルのエレベーターには「25階まで上がるものと上がらないもの」に分けられています。おそらく目印があるとは思いますが、僕の目には見分けることができないので、必ず近くの人に「これは献血ルームまで上がるエレベーターですか?」と尋ねてから乗るようにしていま
す。
献血ルームの前まで行くとスタッフの方が案内してくれるのでその指示に従って動作を行います。




エレベーターのボタン。展示がなかったです。
エレベーターを降りるとすぐ献血ルームの入り口があります。
献血ルームに入ると左側に受付があり、前方にはソファやテーブルが用意されています。

受付前で手の消毒を済ませて献血前の手続きを開始!

献血をする前にはいくつかの手続きがあります。
もちろん移動や手続きの補助をしてくれますので弱視の僕でも安心して手続きができます。

献血前、最初にやることは「質問事項に答える」。
ここでは薬の服用歴や病歴、海外渡航歴など複数の質問がタブレットで表示されます。
この質問事項は、「献血をする人」と「輸血をする人」の健康を守るため必ず正確に答えるようにしましょうね。もしわからないことがあっても、スタッフの方に聞いてみると優しく教えてくれます。
「私、薬飲んでるからできないの?」「病気の経験があるけど大丈夫?」そう思った方も安心してください。
お薬の種類や病気が治ってからの時期によっては献血可能になります。
僕も花粉症のお薬を飲んでいましたが、スタッフの方に確認すると献血できる種類だったので献血することができました。


一通り質問に答えると、次はお医者さんからの問診と血圧の確認があります。血圧が高すぎたり低すぎたりすると献血することが出来なくなるので注意が必要です。問診が終わったら採血に向けて水分補給をしておきましょう。
各献血ルームには自動販売機が設置されているので、そこから好きな飲み物を選んで採血を待ちましょう。

備え付けられた自動販売機
採血前には検査用の採血をする必要があります。
安全に血液を届けるためにも大切な検査です。
この検査が終われば、いよいよ採血本番です。

採血が始まると終わるまで30分程度必要になります。
「暇じゃない?」と思うかもしれませんがご安心を!ベッドには備え付けのテレビがあるので時間を持て余す心配はありません。
採血中は動けませんが、看護師さんが巡回しているので困ったことがあれば声をかければ大丈夫です。

せっかくなので看護師さんに献血のことをいくつか聞いてみました。
・「コロナの影響で献血者数の変化はありましたか?」
コロナ感染拡大の影響で献血者数が減少しているようで、血液の供給不足となっているそうです。
献血ルームや献血バスでの3密を避けるため、ベッド数を制限しているようです。
・「他にも障がい者の方は献血に来ていますか?」
阪急グランドビルには、数名の視覚障がい者の方が献血に訪れているそうです。僕と同じで白杖を持ってこられているそうです。基本的に障がい者の方でも、質問事項と問診で問題がなければ献血に協力できるとのことでした。

そんなことをしていると採血は終了!
終了後はロビーで休憩をします。
ロビーにはテーブルの上にお菓子屋自動販売機で飲み物を飲むことが出来るので、のんびり過ごしましょう。

献血後は、記念品がプレゼントされます。
今回は「除菌シート」を頂きました!


記念品の「除菌シート」
献血という言葉は知っていても、その中身を知る機会が少ないですよね。
ですが、皆さんが献血をすることで救われる命があるのも事実です。
さらに、献血は健康な血液でないとできません。献血に行く習慣が染み付いてから、食べ物や運動に気をつけて健康を意識するようにもなりました。
姿の見えない誰かのための行為が、実は自分の健康にもつながる。素敵なことだと思います!

この記事を読んで献血に興味が出てきた方も弱視の僕と一緒に、社会貢献に参加していければ嬉しいです!

献血ルームの窓からの景色
献血について/日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/donation/

献血の基準・流れ
https://www.jrc.or.jp/donation/about/terms/

阪急グランドビル献血ルーム
https://www.bs.jrc.or.jp/kk/osaka/place/m1_01_03_index.html

男性/20代 視覚障害

皆さん初めまして!
愛媛生まれで大阪で過ごすカメちゃんです!

14歳の時に、網膜色素変性症と診断され生活は一般、と思いきや

それまでの内向的な自分を変え

今では
・興味を持ったら即チャレンジ
をモットーにさまざまなことに挑戦中!


でも僕が明るく変われたのは周囲の人々のおかげです。
恩送りをするべく自分の言葉や文字で、1人でも多くの人に「生まれてきてよかった」と思って欲しい!

旅行エリア
近畿, 大阪府, 大阪市
旅行期間
対象読者
視覚障害
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