松本PARCOは、JR松本駅から徒歩5分程度の場所にある商業施設です。松本市の中心部なので、周囲にもお店がたくさんあります。
この日の私の目的は「パルコ de 美術館」を楽しむこと。私には線維筋痛症があり、あまりうろうろしてしまうと美術館を楽しむ体力が残りません。気になる雑貨屋や洋服屋がたくさんありましたが、我慢してPARCOへ向かいました。
PARCOの入口に着きました。ドアに「PARCO de美術館」のステッカーが何枚も貼られています。
入口には駐車場の割引認証機が設置されていました。PARCOの提携駐車場に車を停めた場合、認証機で駐車券の読み取りをすると、買い物をしていなくても1時間無料になります。PARCOで2,000円以上の買い物をすればさらに1時間分、4,000円以上であれば2時間分の無料サービスが受けられます。
1階のエレベーター前には、貸し出し用の車いすとベビーカーがありました。誰でも自由に使うことができ、使用後に元の位置に戻せば良いそうです。
エレベーターで会場のある6階へ上がると、受付まで続く廊下の壁のところどころに小さな窓がありました。「のぞいてみよう!」と書かれています。
窓のひとつをのぞいてみると、大きな生き物が空中を漂っているのが見えました。ジュゴンでしょうか、それともマナティーでしょうか?
入場料は高校生以上500円です。障害者手帳を提示すると、本人と介助者1名の入場料が免除されます。手帳の提示で無料になった場合も、PARCOでの買い物500円分としてカウントされ、駐車場割引に使うことができます。
はじめの展示室には、大きな動物たちが並んでいました。仏像製作に用いられる、「乾漆(かんしつ)」という技法でつくられているそうです。リアルなのですが、どこか優しい印象を受ける動物たちを見ていると、気持ちが和んで微笑んでしまいます。
先ほど窓から見えていたのはマナティーだったようです。
実物大の動物たちだけでなく、小さな作品もありました。
次の展示室に進もうとしたところで、壁に何かが張り付いているのに気が付きました。
これはかわいい、オオサンショウウオでした。私は家でウーパールーパーを飼っており、もちろんウーパールーパーの仲間のオオサンショウウオも大好きなのです。
次の展示室は打って変わって、ショッキングピンクの部屋。ファッショナブルな女性の彫刻がたくさんあります。
表情までオシャレです。彫刻の女性たちが着ている服が実際にあったら、一度は着てみたいなと思いました。
次は、草間彌生(くさま・やよい)の代表作のひとつ「大いなる巨大なカボチャ」の展示室に入ります。
展示室の床も壁もカボチャ模様です。
カボチャを見ながらまわりを一周していると、くらくらしてきました。私には発達障害特性があり、視覚情報に影響を受けやすいのです。この時は刺激的な色と形が一度に視界に入ってきたので、情報過多になってしまったのかもしれません。
でも、草間彌生は私の好きなアーティストです。カボチャのまわりをぐるぐると3周し、鑑賞を楽しみました。
切り絵や漆工芸の作品の精巧さにも目を奪われました。
展示室を出ると、屋上の展示会場に順路がつながっていました。階段が数段あり、スロープなどは見当たりませんでした。
屋上には、金属の四角い家のようなものが建っていました。
説明を読んだところ、中に入って光を楽しむ作品のようです。また、この作品は「パルコ de美術館」の開館日であれば、無料で観覧できるとのことです。
遮光カーテンがかけられている入口から中に入ります。
壁にあけられた無数の穴から、太陽の光が差し込んでいました。幻想的な空間です。
私はしばらくこの作品の中でぜいたくな時間を過ごしました。
今回「パルコde 美術館」の素敵な作品に触れて、2022年4月に松本市美術館がリニューアルオープンしたら、絶対に行こうと思いました。
松本まちなかアートプロジェクト2021「パルコ de 美術館」:
https://www.mm-art-project.com/parco/
松本市美術館:
http://matsumoto-artmuse.jp/
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