高知の旅の中でとても珍しい鉄道に乗ることができました。
スタート地点は、JR高知駅前です。
JR高知駅前には、坂本龍馬をはじめとした3つの銅像が立っています。
ただ歴史に詳しくない私は、何をした人なのかまでは申し訳ありませんが存じ上げません。
でもとにかくカッコよさだけは伝わってきました。
列車の旅ですが、JR高知駅からJR窪川駅までは2時間40分です。
長旅になるので、トイレに行っておくことをおすすめします。
列車の中にもトイレがありますが、車椅子では狭いため利用できないと思っておいた方がいいでしょう。
JR高知駅前に「とさてらす」という大きな観光案内所がありました。
そこには多機能トイレがありました。
ちなみに「とさてらす」はミュージアム的な要素があるので見所が満載ですが、列車の時間が近づいていたので、今回はトイレだけを利用しました。
さらにここには高知県バリアフリー観光相談窓口もありますので、気になる方はぜひご相談されるといいでしょう。
今から志国土佐の時代(とき)の夜明けのものがたり号に乗車します。
駅のスタッフの方々が色々とサポートしてくださいました。
1号車から入って、連結部を渡って、2号車にあるのが車椅子利用者用のシートです。
一旦はシートに乗り移ってみたものの、一般の方々と同じ椅子なので、手すりなどもありませんでした。
ある程度、座位が安定しているような人であれば、乗っていられると思いますが、車椅子利用者の私にとっては、難しかったです。
そのため手前のスペースで車椅子のまま、乗車することになりました。
駅のスタッフさんをはじめ、ホームにいた一般の方々にも手を振っていただきました。
ここから旅が始まると思うとワクワク感がたまらなかったです。
この志国土佐の時代(とき)の夜明けのものがたり号は、全車グリーン車指定席の特急列車です。
JR四国の観光・ものがたり列車として2020年7月4日より運行しています。
土日月の日程でJR高知駅からJR窪川駅までの区間を走ります。
2両編成で1日1往復しています。高知発の下り列車の愛称は「立志の抄(りっしのしょう)」、窪川発の上り列車の愛称は「開花の抄(かいかのしょう)」となっています。
今回乗車したのは、「立志の抄(りっしのしょう)」となります。
乗車券と特急グリーン料金。
そして食事は別途予約になりますが、普段味わうことのできない列車の旅を味わうことができます。
ちなみに停車駅はJR高知駅から途中の土佐久礼(とさくれ)駅に止まるだけで、終点のJR窪川駅に向かいます。
ただし、途中の一部駅は運転停車を行なっていて、また駅によってはホームに下りることも可能になっております。
またこの列車は、以前別の形で走っていたものを改造された列車のようです。
コンセプトは、「文明開化ロマンティシズム」
龍馬が蒸気船にみた海のむこうにある、まだ見ぬ世界への憧憬。その夢は遙か水平の先へ、天駆けるソラフネへと昇華する蒸気機関、ロケットエンジンデザインのダイナミズムを、新たな旅への高揚感のモチーフとして、明治期の装飾表現と融合させる「空」想ファンタジーデザインになっています。
1号車の愛称は「KUROFUNE」(クロフネ)で、わたしたちが乗った2号車は「SORAFUNE」(ソラフネ)になっています。
「KUROFUNE」は両側面には遙か水平の先を見つめる龍馬像をデザインされています。
明治期の文明開化のイメージを彷彿とさせる蒸気機関のモチーフをあしらっています。
「SORAFUNE」は両側面には「夜明け」の太陽、青空に輝く太陽をデザインされています。
新たな旅をイメージしたロケットエンジンのモチーフをあしらっています。
ちなみに今回は高知で志国土佐の時代(とき)の夜明けのものがたり号に乗車しましたが、JR四国では、香川・徳島・愛媛でも特別列車を運行させています。
いずれはそちらの列車も一度は乗ってみたいですね。
今回の食事をご紹介します。とても豪華な弁当でした。
まさに懐石料理のような印象でした。
立志の抄では、有名なシェフによる創作料理になっておりました。
ちなみに窪川発の開花の抄では、別の創作料理になっているそうです。
そしてこのような沿線マップのパンフレットが配られて、各地の見所が描かれておりました。
途中に停まる駅もありますので、絶対に乗り遅れないようにしなければなりません。
モニターに映っているように、伊野商業高校の生徒さんたちが、旅の紹介などをしてくれていました。
残念ながら2号車は、1号車でしゃべっている様子をモニターで楽しむ形でした。
プレゼンをした後は、2号車までいらしてティッシュケースをくれました。
今回は車椅子でも停まった駅ではサポートしていただき、ホームに下りることができました。
まず下りた駅は、伊野駅です。伊野といえば私にとっては、甲子園で優勝した「伊野商業高校」が思い出すのですが、ほとんどの人の思いは、細田守監督の最新作である映画「竜とそばかすの姫」の物語の舞台となった伊野駅に注目しているようです。
残念ながらその映画を知らなかった私は、かなり時代から取り残されているかもしれません。
こんな話はどうでもいいですが、伊野駅ではホームに下りて、駅舎まで見学することができました。
途中に停車した日高村の駅では、なぜかバルタン星人をはじめとしてたくさんの方々がPRしていました。
日高村の皆さんは、駅以外でもいろいろな方が手を振ってくれました。
めちゃくちゃ嬉しかったですね。
この列車に乗っていて良かったって思える瞬間でしたね。
JR安和駅では地元の方々と触れ合う機会がありました。
とても景色がいい駅で今度はゆっくりこの駅の周辺を楽しんでみたいですね。
安和駅にいた皆さんも手を振ってくれていました。本当に温かさが伝わってきます。
ちなみに私は、今だから必要なマスクケースを購入しました。
そして列車はトンネルに入りました。
天井が綺麗な色に変わって、より一段とおしゃれな列車になりました。銀河鉄道999のような感じで本当に素敵です。
あっという間の2時間40分の旅が終わりました。
これが窪川駅の様子です。
駅舎が新しくなったようです。
そして車椅子で利用できるトイレは駅の外にありました。
今回は多くの方に感謝しかありません。本当に素敵な列車に乗ったことがいい思い出になりました。
★「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」ホームページ
HP:
https://www.jr-shikoku.co.jp/yoakenomonogatari/
★高知観光情報発信館(とさてらす)
電話:088-879-6400
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