揚げたとろろがふんわり浮かんだ蕎麦

     


冷え込む日が増えてきた11月上旬、長野県諏訪郡下諏訪町にある「諏訪大社下社秋宮」にお参りに行きました(前編はこちら:https://www.cotravel.jp/diary/index.php?uniqueid=5eedb2cc661d0)。
お参りを終えた私は友人と合流し、門前町でお昼ごはんを食べることにしました。

門前町の様子、カーブの先にある和菓子屋
諏訪大社下社秋宮にお参りをしていた私を、鳥居のすぐ前にある参拝者用の駐車場に車を停めた友人が待っていました。
「神社はどうだった?」
「すごかったよ!御柱(おんばしら)が大きくて、社殿の彫刻も見事で、あと菊の花があって、それから…。」
私には発達障害特性があり、結論よりも細部ばかりを言いがちな上に、好きなことを話しだすとなかなか止まらないのですが、友人はうなずきながら聞いてくれました。
「せっかくだから、ごはんの前に少し歩いてみようか。」
「そうだね。コロナ禍だけど、営業しているお店もあるかな。」

「塩ようかん」の暖簾がかかった和菓子屋「新鶴」
「新鶴(しんつる)」という和菓子屋さんを見つけ、入ってみることにしました。
「歴史がありそうなお店だね。」
「塩ようかんだって。渋くていいね。」

店名が彫られた木の額
店名が彫られた木の板は、折り鶴型の彫刻に支えられています。

シンプルな袋と箱入りの塩ようかん
こちらが塩ようかん。とてもおいしそうで、急におなかがすいてきました。

ショーケースに並んだ4種類のおまんじゅう
もう一つのショーケースには、おまんじゅうが並んでいます。
「わ、おいしそう!どれか買って帰ろう。どれにしよう。」

ねじった皮でむすんである「千代皮」というおまんじゅう


「信州味噌まんじゅう」
「私はこの『千代皮』かな。見た目がおもしろくていい感じ。」
「やっぱりこの『信州 味噌まんじゅう』が王道なんじゃないかな。いや、でもこっちの『酒まんじゅう 万治のほろよい』も捨てがたいよね。」
「これは迷うね。どうしよう。」
私たちはどうしても選びきれず、『大内山』も入れて4種類のおまんじゅうを1つずつ購入しました。

そば屋「山猫亭」の入口
お昼ごはんは、秋宮(あきみや)の目の前にあるお店「山猫亭」で食べることにしました。

おちついた様子の店内、向こう側にカウンター席
店内はとても清潔で、家具や柱の木の色が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
「いらっしゃいませ、2名様ですね。そちらの小上がりにどうぞ。」
と、私たちは畳の席に案内されました。
「小上がりだって。久しぶりに聞く言葉だね。」
「うん、本当だね。素敵な言い方だよね。」
テーブル席もあったので、車いすの方も問題なく利用できると思います。

お茶、七味の缶、漬物の小皿
お漬物とお茶が運ばれてきました。お漬物はとてもおいしくて、私たちはあっという間に食べてしまいました。

メニュー表、暖かい蕎麦と冷たい蕎麦に分けて書かれている
メニューを見るとどれも食べたくなってしまい、長い時間迷った私たち。ようやく決めて注文です。
「私は山菜そばをお願いします。」
「私はこちらのとろろそばを。」
「かしこまりました。とろろそばは温かいものもご用意できますが、冷たいおそばでよろしいですか。」
「温かいものもあるんですか。温かい方は、とろろがかけてある感じですか?」
「温かいおそばに、とろろを素揚げにしたものを乗せております。いかがでしょうか。」
「えっ、素揚げのとろろ。それはぜひ食べてみたいです。温かい方でお願いします。」
「それは良いね。おいしそうだね。」
「あ、すみません。こちらの『そばちち』も食後にお願いします。」
「承知いたしました。それではお待ちください。」

ねこの絵本が並んだ本棚
本棚には「こねこのぴっち」や「どんぐりと山猫」など、猫をテーマにした絵本が並んでいました。さすが山猫亭です。

山菜そば
こちらが山菜そば。木製のレンゲは口当たりが良かったです。

揚げとろろがふんわりしているとろろそば
そしてこちらが、友人が注文した温かいとろろそばです。

揚げとろろのアップ写真
素揚げされたとろろが、まるで雲のようにぽっこり浮かんでいます。
「おいしい!初めて食べるけど、これは良い味だ。」
「見た目もかわいらしいね。もちろん山菜そばもすごくおいしいよ。」

竹製のカップに入った白い「そばちち」


「そばちち」をスプーンですくったところ、白とそば色の2層
山猫亭オリジナルのスイーツ「そばちち」は、そば粉と生クリームが二層になっていて、甘さ控えめの優しい味でした。ふわりと甘いそばプリンとクリームプリンが、互いに引き立て合いながら絶妙にマッチしている感じです。
「おいしかったね。どれも正統派勝負の味で、でもアイディアも光ってた。」
「うん、期待以上のお店だった。おなかいっぱい!」

おまんじゅう4種類が入ったつつみを開けたところ


「千代皮」を横から見たところ、餡が見えている


「千代皮」を裏から見たところ、皮をうまく伸ばしてある様子がわかる
家に帰った私たちは、おまんじゅうの包みを開けてみました。「千代皮」の皮は一部がひも状になっていて、くるりとねじられていました。こんな風になっていたのかと驚きです。
「今度は、諏訪大社の春宮(はるみや)にも行ってみたいな。あと、いつかは御柱祭も見てみたい。」
「うん、ぜひ行こう。楽しみだね!」

信濃國一之宮諏訪大社:http://suwataisha.or.jp/
新鶴本店:http://www.shinturu.com/
山猫亭 本店(「食べログ」のページ):https://tabelog.com/nagano/A2004/A200404/20002658/

女性/30代 発達障害, 精神障害

九州地方在住。ボランティアから始めた地震被災者支援の仕事が終わり、現在将来を模索中。
発達障害、線維筋痛症、強迫神経症などあり。理解ある周囲のサポートを受けながら生活しています。
長く拒食症でしたが、今はおいしく食べています。旅先での食事もご紹介したいです。
・すきなもの:草、花、猫、スピッツを歌いながらドライブ
・すきな場所:お寺、水源、薄暗いところ
同じところにいても見ているものが違うとよく言われます。ちょっと違った視点での楽しみ方をお届けできたらうれしいです。

・発達障害者主体のNPO法人で活動しています。
HP:https://unevennpo.wixsite.com/decoboco

旅行エリア
中部, 長野県, 下諏訪町
旅行期間
対象読者
発達障害 知的障害 精神障害 高齢者 その他
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関連タグ
発達障害ADHD自閉症LD下諏訪町諏訪大社秋宮蕎麦寺社巡り