展覧会「皇室と宮崎」のちらし

     


宮崎県では2021年7月から10月にかけて「国文祭・芸文祭みやざき2020」が開催されました。これを契機に、宮崎県立美術館では12月5日まで「皇室と宮崎~宮内庁三の丸尚蔵館収蔵作品から~」が特別展示されていたので観覧してきました。宮内庁三の丸尚蔵館の収蔵品の中から、宮崎県ゆかりのものなどが展示されました。一番印象深かったのは、高村光雲の木彫作品「文使」。今にも動き出しそうなリアリティのある彫刻でした。

文化公園の広場、大きな木がある
宮崎県立美術館は、宮崎神宮の隣に広がる「宮崎県総合文化公園」内にあります。宮崎駅からは車で約20分。バスで行くこともできます。

文化公園の駐車場


身体障害者、高齢者等用の駐車スペース
私は母と一緒に車で訪れました。駐車場は総合公園内に2カ所あります。身体障害者優先スペースもありました。

文化公園内の案内図
美術館は公園のほぼ中央にあります。
小高くなっていますが、ゆるやかなスロープもあるので、車いすでも問題なさそうです。

丸っこい石の彫刻がある美術館外観
美術館の入口前には石でできた彫刻があります。真ん中がくぼんでいて、大人もすっぽり収まる大きさ。くぼみに入るとひんやりしていて、とても落ち着きます。

自動ドアの入口


美術館のロビー
特別展示「皇室と宮崎」は無料で観覧できました。1階の展示室が会場です。

「皇室と宮崎」展の案内パネル
「ボンボニエール」という小さなお菓子入れが数点展示されていました。宮中行事で記念品として配られる慣わしがあるものだそうです。小さな2羽の鶴がふたに飾られている銀製のものや、扇形の陶磁器でとても細かい絵が描かれているものなどを見ることができました。どれも手のひらに乗るほどの小さな作品の中に、さまざまな技巧が凝らされていました。

高村光雲(たかむら こううん)の作品「文使(ふみつかい)」は、平安時代の舎人(とねり)が、頭を下げ両手に持った箱を捧げている姿の、高さ50センチほどの木彫でした。刀の筋がきりっとしていて、髪の毛の一本一本もすっきりと見えます。あまりの美しさに心を奪われてしまい、作品のまわりを何周もしてしまいました。

「皇室と宮崎」ポスター
上村松園(うえむら しょうえん)の小さな日本画「雛祭」には、水色の着物を着た女性が人形を持って座っている様子が描かれています。柔らかく透明感がある、優しい作品だと感じました。

富士山を描いた作品は数点ありました。朝日に照らされて輝き始めた様子、黒くこれ以上ないほど力強い様子などが描かれていて、それぞれに全く異なる美しさがありました。その中で私が好きだと感じたのは横山大観(よこやま たいかん)の作品「霊峰」。富士山の上に太陽が小さく丸く描かれており、独特なとらえ方だと思いました。

美術館ロビー、売店がある
私は美術館が好きなのですが、昔から作品をじっくりと時間をかけて鑑賞することができません。今回も母と歩調が合わず、私は先にロビーに出てベンチで休憩していました。発達障害の落ち着かない部分が現れるのか、それとも薄暗くしんとした空間に緊張してしまうのか、自分でも理由はよく分かりません。
見たいのにゆっくり見られないというのはいつも歯がゆいです。ただ、今回のように無料だったり、障害者手帳で割引があったりすると、何度も同じ展覧会に通って少しずつ鑑賞することができるので、とても助かります。

貸し出し用の車いす、ベビーカー


貸し出し用の電動車いす


貸し出し用歩行器
他の展示室の常設展なども見ることはできましたが、作品に集中して少し疲れたので、またの機会にすることにしました。
館内には貸し出し用の車いす、ベビーカーなどが用意されていました。受付スタッフに申し出れば利用できるそうです。

トイレ入口
トイレは広くて清潔でした。

美術館入口、石でできた壁


岩のとびらのような造り
入ったドアとは反対側のドアを通って外に出ました。この出入口の石は、天岩戸(あまのいわと)をモチーフにしていると聞いたことがあります。

天岩戸をモチーフにした入口
宮崎県北部の高千穂町(たかちほちょう)に、天照大神がお隠れになられていた天岩戸を御神体として祀る「天岩戸神社」があります。宮崎市内からは100キロメートル以上の距離があり、車で2時間と少しかかります。
とても厳かな場所で、清らかな空気をたっぷり吸いこむことで、心身ともにクリアになれると思います。遠いのですが、ぜひ訪れてほしいスポットです。

大きな木の枝
「天岩戸神社」まで足を延ばさなくても、公園内には大きな木がたくさんあり、緑の中でリフレッシュできます。のんびり宮崎旅の際には、ぜひ美術館にも立ち寄ってみてくださいね。

宮崎県総合文化公園:http://b.park-miyazaki.jp/
宮崎県立美術館:https://www.miyazaki-archive.jp/bijutsu/

女性/30代 発達障害, 精神障害

九州地方在住。ボランティアから始めた地震被災者支援の仕事が終わり、現在将来を模索中。
発達障害、線維筋痛症、強迫神経症などあり。理解ある周囲のサポートを受けながら生活しています。
長く拒食症でしたが、今はおいしく食べています。旅先での食事もご紹介したいです。
・すきなもの:草、花、猫、スピッツを歌いながらドライブ
・すきな場所:お寺、水源、薄暗いところ
同じところにいても見ているものが違うとよく言われます。ちょっと違った視点での楽しみ方をお届けできたらうれしいです。

・発達障害者主体のNPO法人で活動しています。
HP:https://unevennpo.wixsite.com/decoboco

旅行エリア
九州・沖縄, 宮崎県, 宮崎市
旅行期間
対象読者
発達障害 知的障害 精神障害 高齢者 その他
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関連タグ
発達障害自閉症ADHDLD線維筋痛症宮崎県立美術館