大きな球形のきのこ「オニフスベ」のレプリカと乾燥標本

     


宮崎県総合博物館で開催された特別展「発見!きのこランド―宮崎の自然をはぐくむきのこの世界」。初日に訪れたところ、多くの家族連れなどでにぎわっていました。
私もきのこワールドに出発です。

拡大きのこオブジェ、さまざまな拡大されたきのこが並んでいる


「オニフスベ」の拡大オブジェ
会場に入るとすぐに、拡大きのこオブジェたちがお出迎え。その中に、「オニフスベ」というまん丸のきのこの模型がありました。説明には、人の頭よりも大きくなると書かれています。ハイキングをしていてオニフスベに出会ったら、妖怪が現れたと思って腰を抜かしてしまいそうです。
きのこが若いうちは食用にもできるそうですが、とても大きいので、オニフスベだけでお腹いっぱいになりそうです。いったいどんな味なのでしょうか。

説明の展示「きのことは?」


「真核生物ドメイン」の図
会場の壁にはきのこの解説が詳しく展示されていて、初めて知ることばかりで引き込まれてしまいます。私のほかにも、じっくり読んでいる人たちがいました。
その中に、きのこは植物よりも動物に近い生き物だと図を使った説明がありました。
「植物でも動物でもないものを、私はおいしいおいしいと毎日のように口にしているのか!」
地球上の生物のほとんどには、私の世界観が通用しないのではないかと感じました。

私は10年ぐらい拒食症であまり食べられなかったのですが、当時何とか食べていた低カロリー食材の中には、今でも好きなものが多くあります。きのこは現在も大好きな食べ物のひとつで、食感や味を楽しんでいます。最近私がはまっているのは生のキクラゲ。以前は私の住む地方では売られていませんでしたが、近ごろ見かけるようになりました。ぷるぷる、こりこりした歯ごたえが最高です。どんな料理に使えるか、インターネットで探して作るのも好きになりました。病気が重かったときはつらかったですが、現在は食べ物を楽しめるようになり、世界も広がりました。

きのこの増え方の説明パネル「胞子を飛ばします」


説明パネルの続き
こちらは、どんな胞子の飛ばし方があるかの説明です。シイタケのように傘の部分から胞子を出して、風にのせて広げるイメージしかありませんでしたが、実際にはとても多様であることが分かり驚きました。
先ほどのオニフスベは、自分で転がりながら胞子をばらまくようです。山の上からオニフスベが転がってきたら、何かの生き物が突進してきたと思って悲鳴を上げてしまいそうです。

幻のきのこ「キリノミタケ」のパネル説明
アメリカのテキサス州と宮崎県でしか見られなかったことから「幻のきのこ」とも言われる、キリノミタケの説明です。現在は奈良県や高知県でも確認されているとのことですが、やはり珍しいきのこには違いありません。
とても長い時間をかけて木を分解していくというキリノミタケは、絶滅が危惧されているとのこと。私たち人間は、数十年程度の未来や過去しか具体的な想像をしにくいですが、キリノミタケを守るためには、数百年単位での環境保全を考えなくてはならないのだと思いました。

ギンリョウソウのレプリカ展示
きのこから栄養を取って生きている植物の紹介もありました。その中の「ギンリョウソウ」は、半透明でうつむいたような姿をしていて、まるで幽霊のようです。

パネル「宮崎神宮の森のきのこ」
博物館がある宮崎神宮でも、さまざまなきのこが見られるとのことです。私が見てみたいと思ったのは「エリマキツチグリ」というきのこ。みかんの皮を丁寧にむいたようにも見えますし、クヌギが落ちている姿に似ているようにも見えます。きっと、私が気が付かずに素通りしているきのこが身近にいっぱいあるのだと思います。

「ハマキタケ」の展示
宮崎県は温暖な気候なので、南の方で見られる、日本では珍しいきのこが見つかることもあり、宮崎県が最も北の発生地となっているものもあるそうです。この細長い袋のような形をした「ハマキタケ」は、熱帯性のきのこだそうです。

奥深いきのこの世界にどんどん引き込まれていきます。まだ会場の半分ほどしか見ていないのに、オニフスベをまるごと食べたようにお腹いっぱいになってきました。

きのこ図鑑「オニフスベ」:https://kinoco-zukan.net/onifusube.php
生物情報収集・提供システム いきものログ「キリノミタケ」:https://ikilog.biodic.go.jp/Rdb/zukan/zukan?_action=rn101
宮崎県総合博物館:https://www.miyazaki-archive.jp/museum/

女性/30代 発達障害, 精神障害

九州地方在住。ボランティアから始めた地震被災者支援の仕事が終わり、現在将来を模索中。
発達障害、線維筋痛症、強迫神経症などあり。理解ある周囲のサポートを受けながら生活しています。
長く拒食症でしたが、今はおいしく食べています。旅先での食事もご紹介したいです。
・すきなもの:草、花、猫、スピッツを歌いながらドライブ
・すきな場所:お寺、水源、薄暗いところ
同じところにいても見ているものが違うとよく言われます。ちょっと違った視点での楽しみ方をお届けできたらうれしいです。

・発達障害者主体のNPO法人で活動しています。
HP:https://unevennpo.wixsite.com/decoboco

旅行エリア
九州・沖縄, 宮崎県, 宮崎市
旅行期間
対象読者
発達障害 知的障害 精神障害 高齢者 乳幼児連れ
見つけた設備・特徴 ピクトグラムの説明 新しいウィンドウで開きます

関連タグ
発達障害ADHD自閉症LD線維筋痛症宮崎市博物館きのこ展