9月のよく晴れた日曜日、父が「みんなでお昼を食べに行こう。伊勢海老漁も解禁されたから、おいしいのを食べよう」と言い、さっとお店を予約してくれました。
日南市のお店「磯や」まで、家族で海沿いをドライブして行くことになりました。宮崎市の中心部からお店のある日南市富土(ふと)までは、1時間弱の道のりです。
9月に入っても、宮崎は最高気温30度以上の日が続きます。この日も暑くまぶしかったので、私は車の後部座席でサングラスをかけていました。私は発達障害特性の感覚過敏があり、光が苦手なのです。
国道の中央分離帯に植えられているヤシの木も暑そうです。このヤシは「ワシントニアパーム」という種類で、昭和40年代から植えられているそうです。
現在、若い木に植え替える作業が行われています。高さ20メートルにも成長し、枯れた枝をせん定するなどの管理が難しくなったのが主な理由です。たしかに、台風の後などには大きな枯れ枝が落ちていることもあります。手入れをしないと、枝が横を走る車に当たってしまうこともあり、危険なのです。
はじめは伐採するという案もあったそうですが、地元の人々にも親しまれている景観を残すため植え替えることになり、2017年から少しずつ進められています。
こちらは「フェニックス」の木です。ワシントニアパームと比べると、ずんぐりむっくりしています。フェニックスも海岸沿いなどにたくさん植えられています。
窓から「ひなたサンマリンスタジアム宮崎」が見えました。宮崎県総合運動公園内にあるこのドーム球場は、読売巨人軍がキャンプを行うことでも有名です。
途中、展望台があったので寄ってみました。太陽が降り注ぐ中、階段を上るのがきつかった。
展望台からの眺めは予想以上にきれいで、きつい階段を上った甲斐があると感じました。海の中に見える島は、観光名所の「青島」です。
萩の花が咲いているのを見つけました。暑い宮崎にも、近くまで秋がやってきているようです。
さらに南へ走って日南市に入り、きらきら光る海を見ながらしばらく行くと、「磯や」に到着しました。
道路を渡ったらすぐに海というロケーション。
立て看板には水彩画でタコなどが描かれていました。私と母はこの絵がとても気に入り、何枚も写真を撮りました。
私たち家族は予約をしていたのですぐに座れましたが、予約をせずに来店したお客さんの多くは、「申し訳ありません。ただいま満席です」と断られてしまっていました。
父が「ここは人気店だから、なかなか予約も取れないんだけど、今日は取れて良かった」と言いました。父によると、予約するときに足が不自由な人がいるかどうか尋ねられ、いる場合はテーブル席をとってくださるそうです。
伊勢海老のメニューがたくさんあります。どれもおいしそうで悩んでしまいましたが、「伊勢海老炊込みご飯定食」に決めました。
ちょこんとまとめられたおしぼりはホカホカでした。私は自律神経系が弱く、クーラーで手足が冷えてしまうので、温かいおしぼりがうれしかったです。
伊勢海老がどーんと入った定食がやってきました!
伊勢海老の炊込みご飯なんて、初めて食べます。
定食には、刺身、ホタテとキュウリの酢味噌あえ、ところてんの小鉢、ぬか漬けもあり、食べきれないかと思うほどでした。
鯛の刺身は食べるとコリコリした食感があって甘みも感じられ、とても新鮮でした。
こちらは、父が注文した荒煮定食。
「おいしいね。」「おなかがいっぱいになった!」と言いながら食べ、完食しました。
どの料理もおいしかったです。さすが人気店です。
レジの横に並べられていた「はんだまだんご」を買って、帰ってからみんなで食べました。父は「以前何度か来たときは売り切れていたけど、今日はまだあった」と喜んでいました。
はんだまというのは、沖縄でよく見られる栄養価の高い植物だそうです。味にくせはほとんどなくてやわらかかったです。こちらもおいしくいただきました。
暑くて夏バテ気味でしたが、おいしい料理でずいぶん回復しました。食べるって大事ですね!
みなさんも宮崎旅行の際には、伊勢海老の時期をねらってみるのもいいかもしれません。
磯や(「食べログ」のページ):
https://tabelog.com/miyazaki/A4502/A450201/45005238/
ひなた宮崎県総合運動公園:
http://mppf.or.jp/undou/
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