マラソン用の青い車いす

     


日本点字図書館附属池田輝子記念ふれる博物館で「タッチThe スポーツ!」展が開催されました。東京オリンピック、パラリンピックの聖火リレーで使われた本物のトーチに触ることができるというので行ってきました。

ふれる博物館入口までは点字ブロックが敷設されている
日本点字図書館附属池田輝子記念ふれる博物館で行われた「タッチTheスポーツ!」という展示を見てきました。

ふれる博物館は、椅子に座って展示物を手に取り、じっくり触って観察し、スタッフの方々との会話を楽しめる博物館です。

博物館の最寄り駅は東京メトロ副都心線の西早稲田駅、JR山手線・西武新宿線・東京メトロ東西線の高田馬場駅です。

西早稲田駅からは徒歩約7分、高田馬場駅からはからは歩いて10分です。

ふれる博物館は日本点字図書館の附属施設ですが、本館とは離れた場所にあるので、ご注意ください。

博物館は明治通り沿いのマンションの2階にあります。看板が出ていなければ博物館があるとは気がつかないでしょう。2階へは専用のエレベーターがあり、車いす対応でした。


タッチ The スポーツ!ポスター
「点字図書館」や「ふれる博物館」と聞くと、視覚障害者しか利用できないイメージがあるかもしれません。しかし、来場者の3分の2は晴眼者(視覚に障害がない人)だそうです。

視覚障害者に付き添って来られる方や教育・医療・福祉関係の方が多いのですが、近所の方や通りがかりの方も立ち寄られるそうです。

展示期間中の水曜、金曜、土曜に開館しています。現在は新型コロナの感染防止のため予約制となっています。

詳しくはホームページをご確認ください。
https://www.nittento.or.jp/about/fureru/index.html

青い車いす
展示室に入って真っ先に目に飛び込んできたのは、鮮やかな三輪の青い車いす。車いすマラソン用だそうです。間近で見たのは初めてです。



国立競技場の模型
新旧の国立競技場の模型です。

模型を触ってみて、新国立競技場の真ん中に屋根がないことを知り、大変驚かれる方もいらっしゃるそうです。

屋根をとった新国立競技場の模型
屋根部分を外した新国立競技場の模型です。

5色の椅子をモザイク状に配置することで、無観客でも観客がいるかのように見えると話題になった客席ですが、模型の競技場は真っ白です。実物とは対照的に無観客開催のオリンピックを象徴しているかのように見えました。


オリンピック、パラリンピックのトーチ
一番触りたかった聖火リレーのトーチです。これは本物です。左がオリンピック、右がパラリンピックのトーチです。

オンラインでできる事も増えましたが、重さや触り心地を感じることはリアルでないとできない体験です。

燃料を抜いたトーチの重さは1Kgです。さほど重いとは感じませんでしたが、高さのあるトーチを高さのあるトーチを美しく見えるように掲げて走るというのは、早く走るのとは別な難しさがあるのだろうなと感じました。

大きく写したトーチ
トーチのデザインは桜をモチーフとしており、オリンピックのトーチの色は桜ゴールドという名前だそうです。

トーチを触ってみると、桜の花びらの先端に深く切れ込みが入っていることに気がつきました。

私は単純な桜型のグラスみたいなものだと思っていました。弱視の私には金属製の反射するものは、近くで見ても細かい部分が分からないことがあります。触れるからこその大発見でした。

義足の裏側
こちらは競技用の義足の裏側です。テレビで見ただけでは分からない部分まで見られて面白いです。


パラリンピックのマラソンコースの模型
こちらはパラリンピックのマラソンコースの模型です。弱視の人にも分かりやすいように、バックを黒にしているそうです。

競技場や選手が走った場所の位置関係がわかりやすいように、地図には主要なJRの路線を入れたそうです。確かに運転ができない視覚障害者は、道路より電車の路線に詳しいことが多いです。良いアイデアですね。

視覚障害者マラソン用のハーネス
視覚障害者がマラソンをするときに伴奏者とつながるためのロープです。今は専用のロープがあるのですが、ブラインドマラソンが普及する前は、コートのベルトなどを使っていたそうです。

後ろの写真は、かつて北海道の盲学校で体育の時間に行われていた円周走と鉄輪走の説明です。

円周走専用グラウンドの写真
円周走とはグラウンドの真ん中に支柱を立て綱を結び、綱のもう一方の端を生徒が持ってぐるぐる走るというものです。私は盲学校出身なので、話には聞いたことがありますが、写真を見たのは初めてです。

古い視覚障害者スポーツも知らないけれど、実は新しい視覚障害者スポーツにも馴染みがなく、この展示会で初めてブラインドサッカーやゴールボールで使うボールを触りました。

ゴールボールは比較的新しいスポーツなので、やったことがない方が多いそうです。私がボールの硬さに驚くと、スタッフの方が他の来場者の感想を聞かせてくださいました。

その方は「盲学校時代にゴールボールがなくて良かった〜!スポーツは苦手なのに、人数が足りないからと盲人バレーの部活を無理やりやらされたんですよ。ゴールボールのボールがこんなに硬いなんて知らなかった。ゴールボールがない時代で良かったです。」と言われたそうです。

私も運動音痴なのに、人数が足りなくて盲人バレーの部活をやらされた犠牲者の一人です。その方の気持ちがよく分かります。



さわる博物館では、11月10日より「そうだ、奈良・京都をさわろう」(仮題)を開催する予定です。奈良、京都の神社仏閣を中心とした展示だそうです。視覚に障害のない方もぜひお出かけください。

女性/50代 視覚障害, 肢体不自由, 内部障害

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自己紹介
こんにちは。私は先天性白内障で、視力は右0.06、左は見えていません。ルーペや単眼鏡、iPadをフル活用して海外旅行をしています。右の股関節と両膝関節の変形があります。そして数年前に糖尿病になりました。
 今までに行った国は約50カ国。2013年に憧れの世界一周と、ピレネー山脈を超えてスペインの巡礼路約800kmを歩きました。リラックスよりも冒険的な旅が好き。それから旅先で猫を探すのが好きです。
 旅行好きが高じて2020年に総合旅行業務取扱管理者資格を取得。旅を仕事にできたらいいなぁ。

旅行エリア
関東, 東京都, 新宿区
旅行期間
対象読者
視覚障害 聴覚障害 肢体不自由 電動車いす 歩行補助具 発達障害 精神障害 内部障害 高齢者 乳幼児連れ 補助犬ユーザ その他
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