白馬村で見つけた水車小屋

     


2020年9月にはじめての車中泊を経験し、その心地よさに魅了されたわたし。
翌月、2日間にわたる本格的な車中泊の旅に出かけました。
目的地は、大好きな信州・白馬村。
無理せず、ゆるいスケジュールで秋の白馬を巡ってきました。

※車中泊の準備や方法については、旅行記「発達障害×車中泊の相性は?」にまとめました。
https://www.cotravel.jp/diary/index.php?uniqueid=5eedb2cc66186
https://www.cotravel.jp/diary/index.php?uniqueid=5eedb2cc66166
車中泊の情報をお求めの方は、そちらの記事を参考になさってください。


【無理のない計画を立てる】

今回の旅の目標は、前回はできなかった「車中泊の翌日も旅を楽しむ」こととしました。
そのためには途中で体力を消耗しすぎないことが大切です。
幸い、自宅から白馬村まで、距離はさほどありません。
移動そのもので疲れ果てる心配はなさそうです。

また、前回の旅で予定を詰めこみすぎた反省から、今回は個々の観光スポットを目的地とするのをやめてみました。
代わりに「白馬エリアの景色を味わい、空気に触れる」というざっくりとしたテーマを掲げました。

運転は前回に引き続きパートナーに任せることにしました。


つきとくはんてんの外観
【糸魚川(いといがわ)で中華ランチ】

10月3日。秋らしくすがすがしい朝です。
特段早起きはせず、ゆっくり朝食をとって出発しました。
まずは白馬村の真北に位置する新潟県糸魚川市を目指します。
体力と心にゆとりを持たせるため、高速道路にのりました。
北陸自動車道を南西に走り、糸魚川インターチェンジで高速道路をおります。
お昼には少し早いけれど、ここでランチにしましょう。

わたしはADHDの特性があるので、外食時には未知のお店を試したくてウズウズします。
しかし、ここはまだ経由地。
新しいお店に挑戦するとエネルギーをつかうことになるので、今回はなじみのある店に行き、旅のエネルギーを温存することにしました。
その店は、糸魚川市民に親しまれている中華料理店「月徳飯店(つきとくはんてん)」。
外観も中華風です。

あまかざりプレート
旅のワクワク感が財布のひもをゆるめます。
わたしは豪華なご当地グルメの「雨飾(あまかざり)プレート(税込 1,200円)」を注文しました。
「雨飾プレート」は、新潟県糸魚川市と長野県北安曇郡小谷村(きたあづみぐんおたりむら)の境にそびえ立つ「雨飾山」をイメージしたメニューです。
チンジャオロースにチャーハン、そしてエビチリ。
わたしの好きな中華料理がすべてのっています!
とろみが絶妙で、大満足でした。


車から撮影した姫川
【糸魚川から白馬へドライブ】

糸魚川からは国道148号線で南下。長野県に向かいます。
国道148号線は、姫川(ひめかわ)の清流がつくる渓谷に沿って走っています。
「日本の道100選」にも選ばれている、自然を感じられる道路です。

姫川の流域は、縄文時代からのヒスイの産地として知られています。
資源保護のため、現在、河川では許可なくヒスイを拾うことはできません。
けれど、河原にヒスイの原石があるかもしれないと思うと、つい探してみたくなりますね。


あっ!ラッキー!
国道と並走するJR大糸線を、特急「あずさ号」があっという間に近づいてきます!
あずさ号はこの場所を1日に2回しか通らないので、これはまたとないシャッターチャンスです。
あわててカメラを構えましたが、大事な列車の先頭部分を撮りのがしてしまいました。
ある意味、これもわたしらしい写真です。
列車との思いがけないすれ違いに、胸が高鳴りました。

特急あずさ3号のヘタな写真
【白馬村で買い物と情報収集】

谷沿いの道を蛇行していくと、辺りが少しずつにぎわいをみせます。
白馬村に到着です。

車窓から見えるのは、白馬連峰の穏やかな山並みとレトロでかわいらしい街並みからなる唯一無二の景観。
メインストリートをゆっくり走るだけでうきうきした気分になっていきます。

道の駅白馬の外観
村内のどこに行くかは詳しく決めていなかったので、情報収集もかねて、まずは「道の駅白馬」に向かいました。
ペガサスをかたどったステンドグラスが「道の駅白馬」のシンボルです。

おみやげに、野沢菜やB級品のシャインマスカットを購入。
高級なフルーツが格安で手に入るのは、産地ならではの特典です。
レジでは、JAF(日本自動車連盟)会員特典として古代米の「紫舞(むらさきまい)」のサンプルをいただきました。
この古代米を白米に大さじ一杯混ぜるだけで、モッチモチのご飯になります。
これがとてもおいしかったので、その後も取り寄せて我が家の定番としています。

むらさき米を混ぜて炊いたご飯
道の駅の情報コーナーで観光パンフレットをもらい、この日の行き先を考えます。
時刻は15時。
日が傾いてきたのであまり遠出はせず、市街地のはずれにある「大出の吊橋(おおいでのつりばし)」を目指すことにしました。
ほどよく揺れるスリルが魅力なのか、わたしは吊り橋があるとつい行きたくなるのです。


【大出の吊橋】
車で10分ほど走り、吊り橋がある「大出公園」の駐車場に到着しました。
周囲には民家や墓地があるため、静かに見学させていただきます。



おおいでのつりばしを渡る前
吊り橋は長さ10m未満と小ぶりで、コンクリートの柱を持つしっかりした構造です。
揺れは、わたしにはほとんど感じられませんでした。
通路には、木の板がすき間なく敷きつめられています。
両脇には手すりもあるため、落ちる心配もありません。




おおいでのつりばしと山や川の風景
吊橋から見えるのは、山を背景に流れる姫川と、かやぶき屋根の茶屋。
まるで、「ふるさと」の原風景のような眺めがそこにありました。
人気の撮影スポットだというのもうなずけます。
せせらぎや風の音にも癒やされました。

時間にゆとりがあったので、姫川の左岸沿いの小道を下流の方に歩いてみました。
すると、何ということでしょう!


白馬で見つけた水車小屋と小川
小道の先に、水車小屋がひっそりとたたずんでいました。
曲がりくねった小川と、光を反射してかがやく水車。
まるで絵画のような風景です。
この小屋に出会った瞬間が、今回の旅のクライマックスでした。

しばらく感動を味わい、周辺を散策しながら駐車場に戻りました。
集落は白馬連峰の影に覆われて、うっすらと紫に色づいています。
幻想的な空気の中で、道端に生えている草花さえ愛おしく感じました。


白馬村の道端に咲く素朴な花
【後編】では、白馬での夕食と車中泊、そして2日目の活動についてお話します。
珍しい観光スポットにも行ってきたので、ぜひお読みください!
https://www.cotravel.jp/diary/index.php?uniqueid=5eedb2cc661a5



白馬村公式観光サイト
http://www.vill.hakuba.nagano.jp/index2.html

道の駅白馬
http://michino-eki.hakubakousha.com/


【ご注意ください】
記載の内容は旅をした当時のものです。
変更されている場合がありますので、各施設等の情報は事前にご確認ください。

女性/40代 発達障害

もともとはインドア派のわたしですが、ドライブとアウトドアが大好きなパートナーの影響で少しずつ出掛ける機会が増加中。
感覚過敏で疲れやすいため「低刺激の旅」を心掛けています。
失敗や反省もまるごとつづった旅行記を書いていきたいと思っています。

旅行エリア
中部, 長野県, 白馬村
旅行期間
対象読者
発達障害 精神障害 その他
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