木の皿に乗ったバタートースト、ホットコーヒー

     


長野県松本市には魅力的なカフェがたくさん。
今回はその中から、「栞日(しおりび)」をご紹介します。おしゃれだけれど落ち着いていて、何かを生み出すための材料がありそうな空間でした。「静かにわくわくする」のにぴったりな場所だと感じました。

道の向こう側に見えるカフェ
朝から車で移動していた私と友人。少し遅めの朝ごはんを食べようと、インターネットでお店を探しました。そして見つけたのが「栞日」です。松本市の中心部にあるようです。
到着してみると、そこは「高橋ラジオ商会」と書かれた建物。ここが本当にカフェなのでしょうか。

店の前に置かれている木製の棚、道路
しかも、工事中でしょうか、木製の棚がお店の前の歩道に出されています。営業しているのかどうか心配になりましたが、さしあたり車をお店の横にあった駐車スペースに停めて、店内をのぞきました。
「すみません。営業されていますか?」
「はい、開いています。せっかく停めていただいたところ申し訳ありませんが、お車を道路向かいの『菊の湯』前に停め直してもらえませんか」
「わかりました。ありがとうございます」
栞日は、公衆浴場「菊の湯」も運営しているそうです。

公衆浴場「菊の湯」の外観
片側2車線の道路の向かい側にある「菊の湯」の駐車場に車を停め直して、もう一度お店に向かいます。営業していて良かった。

バインダーに挟まれているメニュー表
入口にはメニュー表が掲示されていました。

シティサイクルが横付けされているカフェの前のスペース


細いベンチや黒板風の立て看板のある店の入口
ロゴが凝っていたり、木のベンチがそっと置かれていたりと、外観もおしゃれです。

店内にある大きな木の箱のようなもの
店内には木材がありました。いったい何をしているのだろうと不思議に思っていると、作業中の方が挨拶してくださいました。
「すみません。今は何をされているんですか?」
「これは、オフィスの中に設置するオフィス空間みたいなものなんです。広いオフィスの中にこういうユニットを置くことで、簡易な個室ができる感じです」
「いいですね!私も、ちょっと一人になって集中したいときとか、音を遮断したいときがあります」
「今度、あるオフィスに運ぶんですけど、その前にここで展示してご紹介しようということになって、今作業をしています」
「なるほど。いいものを見られて良かったです」
その方は、コミュニティデザインなどを専門にされているとのことでした。福祉事業所のデザインにも関わっておられるそうです。思いがけず興味深い話を聞くことができてうれしかったです。

ミシマ社フェア、展示物、本


並べられているミシマ社の本
店内の別の一角では、「ミシマ社フェアin菊の湯と栞日」の開催中でした。出版社「ミシマ社」の本が平積みされていて、ひとつひとつの本に紹介コメントが添えられていました。
実際に読んだ方からのお勧めコメントは説得力があって、購入したくなります。

細い棚に置かれたパンフレット類
また、別の棚にはパンフレット類が置かれていました。おしゃれな空間にあるものは、どれもみんなおしゃれに見えます。

窓は大きいけれど明る過ぎない店内の様子
大きなガラス窓がありますが、明る過ぎず、落ち着いて過ごすことができる空間です。線維筋痛症の症状と発達障害の特性で、まぶしさが苦手な私でも、ゆったりと過ごせました。おそらく、店内の色合いが茶色やグレー系だったのも良かったのだと思います。

バタートーストとコーヒー、水
私はバタートーストとホットコーヒーをいただきました。
トーストがのせられた木の皿は彫刻刀の筋がわかるデザインで、温もりがありました。

ハチミツバタートースト
友人はハチミツバタートーストを注文していました。こちらもおいしそうです。

鹿の角のようなオブジェ、Wi-Fiの案内
ふと上を見ると、鹿の角のようなオブジェとWi-Fiの案内がありました。Wi-FiのSSIDとパスワードが柱に直接書かれているのもすてきですね。

暖かい色の電球
電球が水道管のような管の先にともされています。いったいどうやったらこんなアイディアが出てくるのでしょうか。

机の上の栞日のカード
お店のカードをもらいました。「すこしはぐれて あすは栞日」。これは、詩人のウチダゴウさんが栞日に書き下ろされた詩の最後に出てくる一文だそうです。
効率や生産性を求められることも多い現代で、普段の生活から少しはぐれることができる時間、空間を求める人は多いのではないでしょうか。

隣の店「シナノ画房」
お店を出て横を見ると、隣は画材店でした。読書をしたり、絵を描いたり、お風呂に入ったり。栞日に行くと、おうち時間の過ごし方のアイディアも、いろいろわいてきそうですね。

栞日:https://sioribi.jp/
菊の湯(Facebookページ):https://www.facebook.com/kikunoyu.genchi/

女性/30代 発達障害, 精神障害

九州地方在住。ボランティアから始めた地震被災者支援の仕事が終わり、現在将来を模索中。
発達障害、線維筋痛症、強迫神経症などあり。理解ある周囲のサポートを受けながら生活しています。
長く拒食症でしたが、今はおいしく食べています。旅先での食事もご紹介したいです。
・すきなもの:草、花、猫、スピッツを歌いながらドライブ
・すきな場所:お寺、水源、薄暗いところ
同じところにいても見ているものが違うとよく言われます。ちょっと違った視点での楽しみ方をお届けできたらうれしいです。

・発達障害者主体のNPO法人で活動しています。
HP:https://unevennpo.wixsite.com/decoboco

旅行エリア
中部, 長野県, 松本市
旅行期間
対象読者
発達障害 知的障害 精神障害 内部障害 その他
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関連タグ
発達障害ADHD自閉症LD線維筋痛症松本市カフェ