大きな太陽のピラミッドの正面、食われかけ君


2016年、メキシコの旅。
旅中は聞こえなくても目で見てわかるコミニュケーションツールとして指差し会話できる本と紙のメモ帳、電子メモパッドを持って行きました。指差し会話で使用した本はこちら。
●地球の歩き方2015〜16メキシコ(発行所:株式会社ダイヤモンド・ビッグ社)
●絵で見て話せるタビトモ会話メキシコ(発行所:JTBパブリッシング)
●紙のメモ帳と電子メモパッド


キューバからまたまたメキシコシティに戻ってきた私はテオティワカンへ行くことにする。

キューバ、ハバナの宿で出会った韓国人の青年からテオティワカンとても良いよ!とおすすめされたからだ。彼は韓国語や英語が分からない私のためにジェスチャーで遺跡に行った時の感動を教えてくれた。大きく手を広げ、「わーお!!」と言いながら360度回転するジェスチャーから見るにとても素晴らしい眺めだったらしい。最高のプレゼンをされた私はテオティワカン遺跡に行ってみたくなった。

テオティワカン文明は紀元前2世紀からメソアメリカで繁栄し、大きな影響力を及ぼしたとされる。そして7世紀半ばごろ滅亡されたとされるが、滅亡の理由には諸説があり明らかになっていない。
滅亡後に残された巨大な都市遺跡をアステカ人が訪れ、「この都市は神様と巨人が造ったものに違いない」と考えた。そしてナワトル語で「テオティワカン(神々の座所(ざしょ))」と名付けた。


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テオティワカン遺跡はメキシコシティから50km北にあるので、メキシコシティの北方面バスターミナルからバスで行く。バスターミナルでのチケットの取り方はいつも通りガイドブックや筆談を活用。ガイドブックに大々的に載っているテオティワカンの写真やスペイン語の名称が掲載されているところを指差しするとすぐに伝わる。



食われかけ君、広い道、大きな山と2つのピラミッドがある
やってきましたテオティワカン!今日も良い天気!死者の道と言われる広い道を歩いていく。向こうに見える山はセロ・ゴルド山。



大きな太陽のピラミッドの正面、食われかけ君
こちらは太陽のピラミッド。世界三位の大きさ(1位と2位はかの有名なエジプトのピラミッド)今から登ってみる。



ピラミッド上部から下を撮影した構図、階段を上る人たち、傾斜が急で階段がほぼ見えていない
写真なので分かりにくいがかなり急な階段。気をつけて登る。四つん這いに近い姿勢で手を使いながら登ったり、途中で腰掛けて休んだりする人もいた。



ピラミッドの頂上、石がびっしり敷き詰められている、遠くまで続く平原の向こうにうっすら山が見える
太陽のピラミッドの頂上。眺めが最高。ハバナで出会った韓国の青年ー!教えてくれてありがとうー!

風が強く吹いていて、遠くで砂塵が待っているのが見えた。ゴロンと横になっている人もいるが頂上は石でデコボコしていて寝心地はあまり良くない。



3枚の上着を着ている著者と食われかけ君、頂上から見える月のピラミッドがある
登山をやりきったかのような私。暑いのに高い所にきて風が強くなってきたせいか鼻水が止まらなかった。持っていた上着を全て羽織る。
ちなみにメキシコはとても乾燥しているので肌がとてもカサカサになる。クリームなど保湿できるものがあると良い。私はメキシコシティでニベアを買った。


画面奥には月のピラミッドが見える。次はあちらに行ってみる。



レースクイーンのような衣装を着た2人の髪の長い美女
死者の道の途中に謎のグラビア撮影。



ピューマの壁画、部分的にはげていてピューマの顔は見えない
ピューマの壁画。赤い稲妻と丸模様で書かれた雨。完成当時のままの色で残る貴重な絵。死者の道沿いの建造物にあるが、あまり目立ってないので見つけるのが大変だった。





月のピラミッドに登ってみた光景、広場と広い道が見える
月のピラミッドに登ってみた光景。左手にあるのが先ほどの太陽のピラミッド。



回廊のような作りの宮殿、中央が広場みたい、ドアなどはない
月のピラミッド近くにあるエリートの住居だったケツァルパパロトルの宮殿。



石柱に彫られた鳥のモチーフ
ケツァルパパロトルの浮き彫り。



石柱に彫られた鳥のモチーフの説明板、スペイン語と英語の表記がある
英語の説明板にはケツァルパパロトルは"beautiful butterfly(美しい蝶)"を意味すると書かれてある。
説明板には書いていないがアステカのナワトル語ではケツァルは「羽毛ある」とか「鳥」、パパロトルは「蝶」を意味する。ガイドブックによると羽を広げた姿が蝶に見えたことから名付けられたらしい。
(ネットで調べると頭が鳥で体が蝶の聖獣という情報があったが、ナワトル語の直訳からできた説なのだろうか。)



通路沿いに生えているサボテン、石のモニュメント、食われかけ君
メキシコに来て初めてのサボテン!

広い道、通路沿いに木が生えている
ともかくこの遺跡はだだっ広い。熱中症予防に帽子や飲み物などはここに来る前に準備しておいた方が良い。


手前に一つのサボテン、草原の向こうにピラミッドがある
遺跡内をぐるりと回ってサボテンと太陽のピラミッドの写真をパシャり。メキシコって感じ。



博物館の中
遺跡内の博物館の中。テオティワカンのミニチュア横にある大窓から太陽のピラミッドが見える。



ライトアップされて展示されている7体以上の骸骨
ピラミッドのために生贄になった遺骸たち。後ろ手を縛られているらしい。頭蓋骨の下にたくさんの顎の骨があるのがネックレスだそうな。おそろしや。



石のピラミッド
そんな悲しい生贄が埋められていたこちらの遺跡がケツァルコアトルの神殿。



交互に蛇のような彫像と四角形で構成された彫像がピラミッドの壁面に配置されている
神殿には水の農耕の神ケツァルコアトル(ナワトル語で羽毛ある蛇)と雨の女神トラロックの彫像がある。トラロックといえばまん丸の目が特徴だけど見方に気をつけなければならない。



四角い顔の上部にある二つ丸は飾り、下部にある2つの丸が目という説明図
目の位置はこういう解釈らしい。最初はカバさんみたいで可愛いじゃんと思ったけど、こう見てみるとかなり印象が違う。

謎多きテオティワカン!ここに来て良かった!確かにここはメキシコシティに来たなら1度は行ってみるべきおすすめスポット。大満足間違いなし。

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さて、メキシコと言えばプロレスの本場。ルチャ・リブレがある。「今日はアレナ・メヒコでやってる!」私はペンション・アミーゴで知り合った好青年(日本人)と急遽夜にアレナ・メヒコへ行って観戦することにした。

しかし、メキシコの料理の辛さに胃がやられ腹痛になってしまう。最初は軽い腹痛だったがアレナ・メヒコへ向かうにつれ痛みが強くなり、途中レストランでお金を払いトイレを使わせてもらった。おかげで少し腹痛も軽くなった。

チケット入手するために好青年と一緒に窓口に行って直接購入することに。チケット窓口は少し行列が出来ていた。並んで待っている間、私も彼も日本でもプロレス観戦したことがなく、どのクラスの席を取ったらいいか悩んで、とりあえず一番安い席を取ることにした。
(ガイドブックには観覧席のクラスの詳細情報は載っていないので事前にネットで調べてメモに書いておくと筆談でのチケット購入がスムーズ)



プロレスリング、リングの上には数人のレスラー、リングを取り囲むように観客席が配置されている
そんなこんなで無事入場。会場内はカメラ持ち込み禁止だがスマホでの撮影はOK。

初めてのルチャ・リブレ観戦の感想は…とっても楽しかった!来てみて良かった!好青年もルチャ・リブレ最高と思ったようだ。

ルチャ・リブレはヒーローレスラーと悪役レスラーの役割があって出てくるレスラーのキャラがそれぞれ違っていて面白い。笑わせキャラまでいる。屈強な体格の男たちが持ち前の運動神経でリング内を飛び回るのは見ていて感心する。バク転とか空中で捻りながら技を繰り出したりする。劇を見せられているような感じといえば良いのか。観客を楽しませるような闘いをしてくれる。

悲しいことは会場入りした後にまた腹痛がぶり返してきたこと。会場内のトイレに行くために中座したりした。健康な状態で楽しみたかった。でもメキシコのルチャ・リブレは腹痛状態の私でも楽しませてくれた。そして好青年と「こんなに楽しいなら一番良い席のチケット取れば良かったね」と反省したのであった。好青年には私の腹痛に気を遣わせてしまってすまなかった。でも一緒に観戦してくれてありがとう。ルチャ・リブレまた行きたいな。


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1900年代フリーダ・カーロという世界的に有名な画家で、とても大変な人生な送った女性でいた。メキシコシティでは彼女の作品を見られるところがある。



フリーダ・カーロ博物館の入り口、奥に受付がある
フリーダ・カーロ博物館。フリーダの私邸だったところで彼女が描いた絵や当時の暮らしぶりを知れる。扉の向こうに見えるのが受付。



博物館の壁に沿って並んでいる大勢の人、歩道が埋まるくらいの人数
かなり長い行列ができていて、フリーダ・カーロの知名度と人気を感じた。ここを訪れたい人は並ぶ時間も考慮して計画を立てた方がいいかも。

ここへ私はひとりで来た。動いている間はいいのだがひとりで並び待ちは退屈である。しばらく待ってようやく入れた。



博物館内の広い中庭。中庭を囲むように建物がある。中庭には大きな木が何本も生えている
博物館内の中庭。家にしては広いけど博物館にしては少しだけ小さい。館内はとても綺麗。フリーダ・カーロの絵はとても素敵だった。恥ずかしいことに私はフリーダ・カーロのことを全く知らなかった。ここに来たのも帰国する前に近場で何か観光できるものはないかガイドブックで探していたらたまたま目に入って来ただけだった。でもここに来て彼女の絵を知ることが出来て幸運だった。


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テオティワカンやルチャ・リブレ、フリーダ・カーロも中米に来るまで全く知らなかったけどこうして実際行くことができてとても良かった。
帰国してからテオティワカン文明、アステカ文明について勉強してみたり、フリーダ・カーロの伝記映画を見てみたりするようになった。日本のプロレス観戦はまだ行けてないけどいつか行ってみよう。

まだメキシコシティで行けていないところがあるのでまたいつか訪れようと思う。


男性/30代 聴覚障害

外国に行くと「ケニチロ」と呼ばれてしまう著者。
宮城県仙台市在住。生まれつき両耳70dBの聴覚障害があり補聴器をつけている。口話と手話を使う。英語など外国語が話せないが海外では知っている単語やジェスチャー、筆談を駆使してコミュニケーションを取る。
イラストなどのグラフィックや似顔絵の仕事をしている。読書や旅が大好き。この世界のことをもっと知りたい。私の旅の話が読者の旅の役に立てれば嬉しい。
障がい者のライフスタイルメディアMedia116で漫画連載。URLはこちらhttp://www.media116.jp/
ケンイチローのTwitterはこちらhttps://twitter.com/tdk1r

旅行エリア
中南米, メキシコ, メキシコシティ
旅行期間
対象読者
聴覚障害
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なし
関連タグ
聴覚障害難聴ろうメキシコメキシコシティ遺跡ルチャ・リブレ美術館