やんばダムのダム湖


発達障害を持つ著者が、はじめて車中泊に挑戦しました。
【後編】ではいよいよ車中での仮眠についてお届けします。
結びには、車中泊を体験して気づいた点をまとめました。
あなたの参考になればうれしく思います。

道の駅あがつま峡の生姜焼き定食
【はじめての車中泊の旅 当日の流れ 後編】
【前編】で、「二居(ふたい)ダム」「四万川(しまがわ)ダム」という2つのダムを巡りました。
予定より時間がかかっていますが、道中の美しい景色に励まされながらドライブは続きます。

4.群馬県吾妻郡 2020年稼働 新スポットの八ッ場(やんば)ダム

四万川ダムを出発した時点で、ランチを食べそびれたまま15時になっていました。
空腹を抱えつつ、次の目的地「八ッ場ダム」を目指します。
幸いなことに、途中の「道の駅 あがつま峡」で軽食と温泉にありつけました。

疲れが取れたところで、再度ダムのある奥地へ向かいます。
しかし、地図を読むのが苦手なわたしはこのとき上手に案内できませんでした。
そして、とうとう道に迷ってしまいました。

橋から見たダム湖
気づけば日も傾きはじめ、少し焦りが出てきます。
ハラハラしながら見通しの悪い山道を奥へ奥へと進んでいくと、あるとき視界がパッと開けました。
八ッ場ダムの広大なダム湖にたどり着いたのです。
思わずほっと胸をなで下ろしました。

八ッ場ダム周辺は建物や道路がきれいに整備されています。
わたしたちは、観光の拠点となっている「道の駅 八ッ場ふるさと館」に入りました。
八ッ場ふるさと館には売店のほか足湯や水陸両用バスの乗り場があります。
閉店間際の館内をざっと見て回り、近くの不動大橋まで歩いてダム湖を眺めました。
橋の上は観光客でにぎわっていましたが、歩道が広いのでのびのびと過ごせました。

展望台から見たやんばダム
5.夕食
1泊の旅にとって、夕飯は最大の楽しみです。
山を下り、沼田市でディナーのお店を探すことにしました。
グルメサイトで沼田市の人気店を調べて訪ねてみますが、あいにくどこも満席です。
1時間近くお店を探し回った後、空腹感に負けて近くのファミリーレストランに駆け込みました。


6.車中泊
おなかを満たしたところで再度、峠を抜けて新潟県に入り、道の駅に戻ってきました。
時刻は22時頃。
わたしたちのほかにも車中泊であろう車が予想以上にたくさん来ていました。
道の駅の建物やトイレの近くには先客がいたため、駐車場の隅に停車します。

場所が決まったらすぐに仮眠の準備を始めます。
まず、車の座席を倒してフルフラットにし、すべての窓に目隠しのカーテンを取り付けます。
次にLEDライトをつけて、トランクにある布団を広げます。
長時間靴を履き続けていたので、裸足になったときの気持ちよさは格別でした。
最後に公衆トイレで、歯磨きなどの就寝準備をし、着替えます。
はじめての車内での仮眠は、旅の興奮からか、寝付くまでに普段より時間がかかりました。

新潟の橋と道路
7.帰路
翌日は5時台に起床。
邪魔にならぬよう、道の駅がオープンする前にすばやく出発します。
途中、コンビニエンスストアでおにぎりを買って朝食としました。
1時間後、無事に帰宅。
パートナーが安全に運転してくれたおかげです。
前日の疲れが残っていたため、ベッドに直行してぐっすりと眠りました。
ごみの分別や洗濯は体力が回復した後でゆっくりおこないました。

公衆トイレのイメージ
【旅の反省】
実際に車中泊の旅を体験して、はじめてわかったことがたくさんありました。

 <スケジュールについて>
・目的地の数を絞る
 車中泊の旅は自由なスケジュールが魅力ですが、予定の詰め込みすぎは疲れのもとです。
 目的地は1日あたり3カ所にとどめておくことをおすすめします。
 特に、地域の人気店で食事をしたいのなら、その店も目的地の1つとしてカウントすると、ゆとりが持てます。
 もしくは、目的地を1つのエリアに定め、1日かけてゆったり散策するのもいいでしょう。

・食事のために時間を使いすぎない
あらかじめ食事する場所の候補を探し、道順を確認しておくとスムーズに旅ができます。
現地で決めるのであれば、お店探しに使える時間をあらかじめ決めておくと消耗を防げます。
飲食店に限らず、地域のスーパーや道の駅も活用すると楽しめます。
可能であれば、混み合う時間帯を外すと待ち時間が節約できます。

・仮眠場所の確保は早めに
就寝の直前に仮眠場所に着いても、騒音やまぶしい光を避けられる「一等地」は既に埋まっています。
20時過ぎには仮眠場所に入るのが理想です。

入眠剤・耳栓・顔拭きシート
<車中泊環境について>
・吸盤で止めるタイプのカーテンは、外れてしまう可能性がある
 (安価なカーテンは避けたほうが無難です)
・車内での着替えや翌日の準備に、充電式LEDライトが役立った
・トイレや水飲み場が使えない場合に備え、水を使わずに洗顔・歯磨きできる準備を
・普段より早寝早起きになると思われるので、入眠用の薬や耳栓の準備を

ダム巡りの道のりマップ
【発達障害×車中泊 率直な感想】
感想は、一言で表現すると「すごく楽しかった」です。
実は、わたしは以前から旅行への苦手意識を持っていました。
しかし今回、わたしが苦手なのは旅行そのものではないと感じました。
たとえば、旅館やホテルに泊まると「15時チェックインで暇を持て余す」こと。
そして「豪華な料理が食べ切れないほど出てくる」こと。
わたしが苦手なのはそういう旅の一部分だったのです。


主体的に旅することが、こんなに面白いとは!
車中泊の旅を通して、旅先の魅力はもちろん、自分自身の新たな一面も発見できました。

宿泊費が浮いた分、旅先の名物を食べたり、おみやげをたくさん買ったりでき、満足度も高まりました。

一方、同じ発達障害でも、閉所が苦手だったり他者との距離が近いと落ちつかない傾向のある方がいると思います。
そのような方は車中の仮眠が難しいかもしれないと感じました。
また、極度にきれい好きな方はトイレ探しで苦労するかもしれません。
大ざっぱなところのあるわたしの特性は、たまたま車中泊と相性がよかったのだと思います。

旅のスタイルも多様化しているこの頃。
あなたに合った旅が見つかるよう願っています。


道の駅 あがつま峡
https://agatsumakyo.jp/

八ッ場ダム
https://gunma-dc.net/tourism/37/


【ご注意ください】
記載の内容は旅をした当時のものです。
変更されている場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

女性/40代 発達障害

信越地方在住。
発達障害(自閉スペクトラム症/ADHD)の特性をもつ。
事務系のクローズ就労とオープン就労を経て、現在は主婦。
趣味は文通、アドベンチャーゲームとバウムクーヘンの食べ比べ。

もともとはインドア派のわたしですが、ドライブとアウトドアが大好きなパートナーの影響で少しずつ出掛ける機会が増加中。
感覚過敏で疲れやすいため「低刺激の旅」を心掛けています。
失敗や反省もまるごとつづった旅行記を書いていきたいと思っています。

旅行エリア
関東, 群馬県, 長野原町
旅行期間
対象読者
発達障害 精神障害
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関連タグ
ダム発達障害ADHD絶景温泉道の駅車中泊ドライブ