福島県大内宿を見渡す


強烈な日差しがつむじに照りつける、2019年の盛夏。
インターネットで見つけた珍しい建物「会津さざえ堂」を目指して、家族の運転で福島に向かいました。
新潟から高速道路を使わずに日帰りで決行。

盛りだくさんの日程で満足できましたが、自閉スペクトラム症で疲れやすいわたしには少々ハードスケジュールでした。
その反省もふまえて、書き記します。

1. 国内3位の貯水量!田子倉ダム
2. 大内宿でいただく田舎のごちそう
3. 一本道の迷宮?会津さざえ堂

福島県 たごくらダムの眺め
【1.国内3位の貯水量!田子倉ダム】

ダム巡りが趣味のわたしたち家族。
今回の旅では、福島県南会津郡只見町にある「田子倉ダム(たごくらダム)」を最初の目的地としました。

早起きして車に乗り込み、一般道で新潟から福島へと山道を進みます。
1時間30分ほど走ると、「田子倉レイクビュー」という田子倉ダムの展望ポイントにたどり着きました。

駐車場で車から降りると、すぐ目の前にダム湖が広がります。
穏やかな湖面の様子に、わたしの心もすっきりとして落ち着きました。
朝の爽やかな空気を存分に味わい、壮大な景色を目に焼きつけてダムを後にしました。

おおうちじゅくにある茅葺屋根の工芸品店
【2.大内宿でいただく田舎のごちそう】

次は、家族の提案で奥会津の「大内宿(おおうちじゅく)」へ向かいました。
大内宿は、江戸時代の宿場町が保存されている人気の観光地です。
かやぶき屋根が連なる大通りに一歩足を踏み入れると、まるで江戸時代にタイムスリップしたみたい。
遠い昔のふるさとに戻ってきたような、懐かしい気持ちになりました。

大内宿では、保存されている古民家の多くが土産物店や食堂になっています。
その中でも郷土料理が人気の「金太郎そば山本屋」で昼食をとることにしました。
わたしはさまざまな味覚が楽しめそうな「晴れの日セット」を注文。

大内宿・山本屋のそば御膳「晴れの日セット」
くるみ入りのつゆでいただくそばは、クリーミーでさっぱりした中にほろ苦さを感じました。
セットには汁椀に入ったお雑煮のような「つゆもち」という一品もついてきました。(画像左奥)
お椀の中には、作るのに手間がかかる山のごちそう「栃もち」を揚げたものが入っています。
とてもぜいたくで、メニュー名のとおり「晴れの日」気分を心から味わえました。


この日、大内宿にはたくさんの観光客が訪れていました。
本来であれば人混みにのぼせがちなわたし。
ですが、大内宿は地面が自然の土で、大通りと家並みの間には小川が流れているため、いくらか涼やかに感じられます。
この環境のおかげで、普段より心地よく過ごせました。
ただ、小川にかかる橋には幅が狭いものもあります。
足元にはご注意くださいね。
疲れたら、大判焼きに似た「きんつば」などの軽食をつまみながら縁側で休むのもおすすめです。

飯盛山から眺める会津若松
【3.一本道の迷宮?会津さざえ堂】

午後からは会津若松市に向かい、中心部から少し東寄りにある飯盛山(いいもりやま)へたどり着きました。
飯盛山は標高314mの小高い山です。
飯盛山には国の重要文化財「会津さざえ堂」があるほか、白虎隊自刃の地として知られています。

この頃にはかなり気温が上がり、日当たりのよい飯盛山周辺は焼けつくような暑さでした。
わたしはたまらず駐車場の自動販売機でお茶を買って飲みました。

飯盛山のふもとから山頂までは、石段を自分の足で登っていくこともできます。
しかし、暑さと旅の疲れに加え、下から見上げる石段の高いこと。
今回は動く坂道の「スロープコンベア」を利用し、楽に山頂を目指すことにしました。
料金は大人250円。
障がい者手帳の提示による割引制度があります。

山頂周辺には「白虎隊十九士の墓」や記念碑があります。
足元に気をつけながら静かに手を合わせてきました。

会津さざえ堂の外観
スロープコンベアは上りのみなので、帰りは自分の足で慎重に石段を降りる必要があります。
山頂から少し下ったところに、さざえ堂を見つけました。


「会津さざえ堂」は巻き貝のさざえのような形をした6角3層の仏堂です。
拝観料は大人400円。
障がい者手帳を提示すると本人のみ半額になります。

さざえ堂の中は、ちょうど巻き貝のようにらせん状の通路が上に向かって続いています。
入り口から壁伝いに凹凸のある上り坂を進んでいくと、やがて最上部にたどり着きます。
そして、そこからさらに前進を続けると通路は下りの弧を描きはじめ、いつの間にか地上に戻っています。
この不思議な体験の秘密は、「二重らせん」という特殊な構造にあります。
なんと、会津さざえ堂は世界で唯一の二重らせん構造を持つ木造建築物なんです!

狭いさざえ堂の中を一巡りすると、西国三十三観音をお参りしたことになるそうです。
わたしも参拝中に、まるで母なるものの胎内にいるような神秘を感じました。



旅のみちのりマップ
【旅を振り返って】

こうして、わたしたちは1日で3カ所の観光地を巡りました。
効率よく回れたものの、やはりわたしには刺激が多すぎたようで、帰り道の途中からどっと疲れてしまいました。

心地よい旅にするためには「あらかじめ同行者と十分に話し合い、それぞれの希望をみたす落としどころを見つけておく」ことが重要だと悟りました。

具体的には
・自分が1日に移動できる距離などの限界を数値で把握し、判断の参考にする
・県外まで出掛ける場合は宿をとることに決める
・非日常の体験をすると普段より疲れやすくなることをていねいに説明する
などを実行すると良さそうです。

せっかくの旅だから、最後までごきげんで過ごせたらいいですよね。



大内宿
https://ouchi-juku.com/

会津さざえ堂
http://www.sazaedo.jp/


【ご注意ください】
記載の内容は旅をした当時のものです。
変更されている場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

女性/40代 発達障害

信越地方在住。
発達障害(自閉スペクトラム症/ADHD)の特性をもつ。
事務系のクローズ就労とオープン就労を経て、現在は主婦。
趣味は文通、アドベンチャーゲームとバウムクーヘンの食べ比べ。

もともとはインドア派のわたしですが、ドライブとアウトドアが大好きなパートナーの影響で少しずつ出掛ける機会が増加中。
感覚過敏で疲れやすいため「低刺激の旅」を心掛けています。
失敗や反省もまるごとつづった旅行記を書いていきたいと思っています。

旅行エリア
東北, 福島県, 会津若松市
旅行期間
対象読者
発達障害 精神障害
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