イングリッシュガーデンのバラ


新潟県の真ん中に、イギリス風のおしゃれな庭園があります。
そこは調和を大切にコーディネートされた植物たちが、刺激に弱い私をやさしく包んでくれる場所。
でも、それだけではないんです。
細かなところまで気づかいが行き届き、赤ちゃん連れや高齢者など、みんなにやさしい庭園でした。

みつけイングリッシュガーデンの入り口
植物を見ると、あなたはどんな気分になりますか?


一般的には「癒やされる」「穏やかな気持ちになれる」といった感想をもたれることが多いのではないでしょうか。
しかし、自閉スペクトラム症で視覚と聴覚に感覚過敏がある私は、華やかな庭園に行くと逆に疲れてしまうことがあります。
なぜなら、色鮮やかな花たちがそれぞれ「私を見て!私が一番きれいでしょう?」と叫んでいるように感じてしまうからです。

そんな私が長時間滞在しても疲れず癒やされる庭園が、新潟県見附市にある「みつけイングリッシュガーデン」です。
2020年6月、梅雨の晴れ間をぬって車でこの庭園を訪れました。


見附市は南北に長い新潟県のほぼ中央に位置し、「新潟県のへそ」と呼ばれています。
みつけイングリッシュガーデンは、JR信越本線見附駅から1.2kmと比較的アクセスの良い場所にあります。
自家用車なら、北陸自動車道中之島見附インターチェンジから2km走れば到着です。

イングリッシュガーデンの注意書きと協力金入れ
「イングリッシュガーデン」はイギリス式の庭園のことで、植物の自然な姿をいかしたスタイルが特徴です。
みつけイングリッシュガーデンの面積は約2.2ヘクタール。
イングリッシュガーデンとして日本有数の広さを誇ります。
初めて訪れる人はゆっくり巡回すると1時間くらいかかるでしょう。
なお、正面ゲート前の駐車場の一角は「おもいやり乗降場」となっています。

ありがたいことに入園料はかかりませんが、ガーデンの維持管理のために1人100円程度の協力金を募っています。
私も敷地内にある鳥の巣箱のような協力金箱にコインを入れました。

さまざまな植物が植えられた小道
正面のゲートをくぐると、ゆるく蛇行する「ボーダーガーデン」がやさしく迎え入れてくれました。
ボーダーガーデンには高さや色、形など、さまざまな個性をもった草や木が交わりあって配置されています。
褐色系の草花がよいアクセント。
訪れるたびに色彩や表情が変わり、歩くのがたのしみになる遊歩道です。

イングリッシュガーデンの池とハナショウブ
ボーダーガーデンをぬけると、大きな池のある芝生広場がぱっと目に入りました。
広場の手前には池があり、新潟県の観賞魚である錦鯉(にしきごい)が悠々とおよいでいます。
そして池のほとりにはハナショウブがりりしく立っていました。
そう、この「和と洋の不思議な調和」が「みつけイングリッシュガーデン」の特色のひとつなのです。

イングリッシュガーデンのトイレ
芝生広場の一角にある藤棚の奥には、モダンでおしゃれな男女のトイレと広い多目的トイレがあります。
多目的トイレには、
・温水シャワー付きのオストメイト対応設備
・ベビーベッド
・着替え用ボード
が備わっています。
障害のある人、赤ちゃん連れの人、高齢の人など、みんなにやさしいトイレになっていて、私もあたたかい気持ちになりました。


イングリッシュガーデンの休憩所
トイレの左隣には巨大なテントとゆったりとしたベンチがあり、飲食可能なコーナーとなっています。
広々とした池を目の前に、日陰で涼みながら水分補給できるのは助かりますね。


園内の通路はほぼ平らなスロープになっていますが、丈の長い草が通路にはみ出していることがあります。
車椅子の人にとっては通りにくいところがあるかもしれません。
また、とても自然がゆたかな場所なので、虫よけや日焼け対策をしておくと安心して散策できます。

それから、ガーデンのすぐ近くには新幹線の高架橋が通っています。
そのため新幹線の通過音が聞こえてきますが、1時間に2回程度なので、私はそれほど気になりませんでした。
しかし、音に対し極度に敏感な人は耳栓などの準備をしておくとよいかもしれません。

イングリッシュガーデンのバラとボランティア
この日、ガーデンのシンボルであるバラはほぼ咲きおわっていましたが、アーチ状のつるバラはまだ残っていてくれました。
もともと、私にとってバラは自己主張がはげしくてちょっと苦手な花です。
しかし、みつけイングリッシュガーデンには素朴な野バラやつるバラが多く、刺激がひかえめ。
じっくりと向き合えます。

ここで、バラの植え込みを熱心に整備している地元のボランティアさんを発見。
「来訪者からの声がけが、やりがいにつながっている」とテレビで言われていたのを思い出しました。
そこで、普段は恥ずかしがり屋の私ですが「ごくろうさまです」と声をかけました。
ほかにも草取りや水やりなど、たくさんの人の手によって美しい景観がまもられています。
この手づくり感が居心地のよさにつながっているのだと気づきました。

イングリッシュガーデンの白いあじさい
梅雨や感染症の影響で外出をひかえる日が続いていましたが、この小さな散策でひとときの解放感を味わえました。
これからもくり返し足を運び、自分のペースに立ち返る場所として大切にしていきます。



みつけイングリッシュガーデン - 見附市役所
https://www.city.mitsuke.niigata.jp/6355.htm

※記載の内容は旅をした時点のものです。
変更されている場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

女性/40代 発達障害

信越地方在住。
発達障害(自閉スペクトラム症/ADHD)の特性をもつ。
事務系のクローズ就労とオープン就労を経て、現在は主婦。
趣味は文通、アドベンチャーゲームとバウムクーヘンの食べ比べ。

もともとはインドア派のわたしですが、ドライブとアウトドアが大好きなパートナーの影響で少しずつ出掛ける機会が増加中。
感覚過敏で疲れやすいため「低刺激の旅」を心掛けています。

旅行エリア
中部, 新潟県, 見附市
旅行期間
対象読者
発達障害 精神障害 内部障害 高齢者 乳幼児連れ
見つけた設備・特徴 ピクトグラムの説明 新しいウィンドウで開きます

関連タグ
発達障害ADHD植物園散歩ゆったり景観トイレが自慢