シュノーケリングする車椅子ユーザーの白倉栄一

     


沖縄本島には何度か行ったことがありましたが、今回ついに石垣島へ上陸しました。車椅子でも楽しめるアクティビティがあったとは想像していませんでしたが、現地のサポートによって成し遂げることができました。これから暑い夏を迎えるにあたり、ぜひ石垣島で楽しんでみるのはいかがですか?おすすめです。


石垣旅行3泊4日の2日目を迎えました。

天気は快晴。

ついに今日は、石垣島でアクティビティのデビューです。

当初は石垣島旅行を検討した時に、石垣島ではどうやって過ごすのだろうと気になっていました。

車椅子ユーザーが海に入るのは難しいから、島内の名所を巡るくらいかと思って、石垣島によく行く親友に相談したところ、「石垣島に行ってアクティビティをしなければ、楽しめないよ」と言われました。

そこで車椅子ユーザーでもアクティビティができるのか現地の旅行会社に連絡をしたら、ことごとく断られたものの、唯一1社だけが歓迎してくれました。

それが今回お願いした「ニコラス・ツアーズ」という小さな旅行会社です。

代表をしているニコラス酒井さん(以下ニコラスさん)が、以前特別支援学校での教育経験があったため、一般のお客さまだけでなく、障がいのある人の対応もしていました。

ちなみにニコラスさんと言っても、ハーフの方とかではなく、純粋な日本人です。

8時半に石垣島の港に来て欲しいと連絡があり、現地へ向かいました。


石垣島の港の風景
まず今日のアクティビティは、シュノーケリングからのスタートとなりました。

シュノーケリングとは、比較的浅い水中を遊泳するマリンスポーツです。

スクーバダイビングに比べると、かなり初心者向きだと思います。

シュノーケリングは、シュノーケルという器材を口にくわえて、先端を水面上に出して呼吸を行います。

そのため呼吸さえ続けば、長い間海の中を見ていることできます。

今回はニコラスさんと船長の二人で、私を車椅子から降ろして、用意してくれたヨガマットの上に一旦座りました。

そこから船に移動させた自分の車椅子へ持ち上げて乗せてくれました。

ちなみにバリアフリーの船ではありませんので、このような乗り方になりました。

でもバリアフリー対応をご存知の方でしたので、私の事をきちんとサポートして頂きました。

船には、船長、アシスタント、ニコラスツアーズの2人、そして私と母、さらに2組のツアー客がいました。



シュノーケリングするために乗った船
その2組の方々は、別のツアーの人たちで、1人の方は船が出発した途端に、船酔いが始まってしまいました。

波は全くありませんでしたが、船が苦手な方にとっては、大型船より小型船の方が揺れますのでご注意ください。

船に乗っている景色は、沖縄の海のきれいさを優雅に眺める事ができます。


石垣島の海の様子
こんなに青い海は、私の住んでいる関東の海では見ることができないでしょう。


石垣島の海の様子②
石垣島から10分ほどで竹富島に近い海域に到着しました。

そこからまずはシュノーケリングをするための着替えをします。

シュノーケリング用の服は、身体に水が入りにくいようになっているため、着替えるのがとても難しかったです。

もちろん私一人では難しいので、ニコラスさんに手伝ってもらって、何とか着替える事ができました。


シュノーケリングをするための服に着替えた白倉栄一
そして用意して頂いた水中メガネなどを装着しました。

シュノーケリングをするための水中メガネ
いざ海へ移るのですが、身体の重い私はニコラスさんと船長に支えていただきながら、海へドボンと入りました。

シュノーケリングするまえの白倉栄一


船から海へスタンバイ➀


船から海へスタンバイ②


船から海へスタンバイ③


海に入った白倉栄一
シュノーケリングは、海の奥へ潜るものではなく、海面から下を見て楽しむものですが、息継ぎをきちんとできないと海水を飲み込んでしまい苦しくなります。

そのためどうやって息継ぎをするかのレクチャーをその場で受けながら、海面を見ました。


シュノーケリングスタート
いかにも水族館の水槽の中に自分がいるような感覚で、熱帯魚などが間近で泳いでいる光景は、とにかく最高でした。

魚と一緒に泳いでいるようなイメージです。

ただ1〜2分経つと、息継ぎが下手なせいか、どんどん水がシュノーケルに入ってきて、息継ぎができなくなる連続でした。


シュノーケリングで船から離れていく
慣れてくるとものすごく楽しめるアクティビティでした。

私の場合は、脊髄損傷の胸髄の5番の損傷なので、胸から下が麻痺している状態です。

腹筋・背筋は使えませんが、腕は自由に動かす事ができます。

そのような状況であっても、この石垣島でシュノーケリングができたことは、脊髄損傷になって一番のビックリした出来事になりました。

シュノーケリングを楽しむ白倉栄一
30分以上海に浸かりましたが、徐々に体力がなくなってきて、船に戻りました。

反省としては、普段からもっと体力をつけておかなければならないと感じました。




シュノーケリングを終了した時の様子


シュノーケリングの成功を祝う白倉栄一とニコラス酒井さん
一緒にいたもう2組の方々は、障がい者ではありませんでしたが、そのうちの1組の方々は70歳を超えた高齢の夫婦で、今回はダイビングで海の奥深くまで潜っていきました。

昨年はシュノーケリングを初めてチャレンジをされたそうで、今年はさらに極めたいと思って、ダイビングに挑戦することに決めたそうです。

高齢になってもダイビングができることもビックリしました。

ダイビングに挑戦する高齢の方


ダイビングに挑戦する高齢の方②
船に戻って他の方々のアクティビティが終わったところで、船は岸に戻ることになりまいた。

石垣島へ向かう船


石垣島の港へ到着


船から陸へ乗り移る(ニコラス酒井さんがサポート)
石垣島の港まで戻ってきて、次はどこで昼食をとるか?

案内してくれたニコラスさんからは、石垣島離島フェリーターミナルに美味しい食事ができる場所があると聞いて、一緒に移動しました。

石垣島離島ターミナルは、竹富島をはじめとして西表島などに行く船が就航している大きな施設です。


石垣島離島ターミナル内
そこには数軒のお土産店やレストランなどがありました。

今回は名物のタコライスを食べました。


タコライスを食べたお店「ソムリエ」


ソムリエ店内


ソムリエ店内②
車椅子でもギリギリ入れるテーブルでした。

ソムリエ店内③


ソムリエのタコライス
タコライスを食べるのは初めてでしたが、本当においしかったです。

自宅に帰ってから何度かタコライスらしきものを母に作ってもらいましたが、石垣島で食べたような味は再現する事ができませんでした。

また石垣島離島ターミナルに来て、タコライスが食べたいと思っています。

このターミナルには、車椅子でも利用できるトイレが設置されております。


石垣島離島ターミナルの多目的トイレ①


石垣島離島ターミナルの多目的トイレ②
昼食後は、次のアクティビティのカヤックをやることになりました。

その内容は次回のコラムでお伝えします。


男性/40代 肢体不自由, 車いす

茨城県在住、車椅子ユーザー。

動画広告クリエイター(15〜30秒のCM作り)の仕事をする傍ら、バリアフリー推進のために講演・コンサルなどを活動しています。

1996年9月に交通事故によって脊髄損傷になり現在に至る。
事故後に初めて遠出をした旅行で泊まったホテルが、バリアフリールームなのにただ広いだけで、フロントから「我慢してください」と言われた経験をもつ。

その経験をきっかけに、正しいバリアフリーの情報を調べて発信したいと思い、2005年より車椅子でも気軽に行けるバリアフリースポットの情報を実際に現地調査してブログで発信。

2016年11月には日本1周のバリアフリー 調査に挑戦。

今後は、車椅子でも楽しめるバリアフリースポットの情報をお伝えしたいと思い、コラムを書いております。

・バリアフリースタイルHP https://baria-free.jp

・バリアフリースタイルTV(YouTube)→バリアフリー全般における情報番組 https://www.youtube.com/channel/UCLVs0FQUeas4O2o3KSzshtw
o3KSzshtw

旅行エリア
九州・沖縄, 沖縄県, 石垣市
旅行期間
対象読者
肢体不自由 車いす 電動車いす 高齢者
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