「松坂屋」と書かれたお店の入口で女性が立って手を合わせている

     


2021年4月中旬、旧中山道の奈良井宿(ならいじゅく)を訪れました。
伝統的な町並みが続く日本最長の宿場町を、ゆっくりと散歩しました。

木造の古民家の前に「カフェ」の立て看板
約1キロメートルの奈良井宿を端から端まで歩いたところで、そろそろ休憩にしようと思い、休めそうな場所を探しました。
すぐに見つけたのが、ここ「宿場カフェ いずみや」さんです。
木の格子があるので中の様子は分かりませんでしたが、店前の看板を見たところ、ケーキや地元の果物を使ったジュースなど、おいしいものが色々ありそう。

窓側の席、机、光が漏れてきている


赤い座椅子、木のテーブル


囲炉裏、店の奥にお店の人
店内に入ると、想像していた以上に良い雰囲気です。
発達障害と線維筋痛症がある私は、まぶしさがとても苦手なのですが、店内はまさに理想的な環境でした。日陰になっている面積が大きいのに、日光の温かさもたっぷりと感じられます。「宿場カフェ いずみや」の建物は、築180年の古民家だそうです。

ホットコーヒー
まずは、コーヒーをいただきます。

イチゴやチョコレートのパフェ


パフェとコーヒー
「奈良井ブラウンパフェ」も注文しました。チョコレートにイチゴ、ほうじ茶アイスクリームなど、ぜいたくに盛られています。
おいしいパフェとコーヒーをゆっくりと味わいながら、静かな時間を楽しみました。
穏やかで暖かくて、いつまででも過ごせそうでした。

玄関の前にある花鉢、アルメリアの花


陶器のたぬき、マスクをしている


人のいない晴れた町並み
散歩に戻り、今度は、おみやげを探すことにします。

白いのれんのかかった古民家の店
一軒のお店の前を通ったとき、なぜか気になる感じがしたので、引き返して入ってみることにしました。

茶器やお菓子がのっている机
そこは、「上原うるし工房 松坂屋」というお店でした。
商品を見ていると、奥からお店の方が出てこられました。「いらっしゃいませ、お茶いれましょうか。漬物はいかが?」

赤かぶの漬物


漬物と桜茶
桜茶と、お店のおばあちゃんが漬けた赤かぶ、干し柿もいただきました。
おばあちゃんは、亡くなられたご主人のことを話してくださいました。奈良井宿全体を盛り上げるためにといろいろと取り組まれたことや、自筆の書をプレゼントして多くのお客さんに喜ばれたことなど。そして、ご主人との思い出を「楽しかったですよ」と言われたことが、なんて素敵なのだろうと思いました。

献上品の金色の櫛
これは、お話の途中取り出して見せてくださった、献上品の櫛です。今の皇后さまがご結婚なさった時に献上されたそうです。見事な漆塗りです。

干し柿がたくさん入った袋
おせんべいもいただいたところ、とてもおいしかったのでおみやげに購入することにしました。くださいと言うと、「かぶもあげようか。ちょっと待って」と、お店の奥に入って行かれました。
しばらくして戻ってこられたおばあちゃんは、赤かぶのお漬物のほかに、干し柿もたくさん袋に入れてくださっていました。干し柿も漬物も、作るのは大変だったと思います。「いいんですか?こんなにたくさん」と言うと、「もう送るところには送ったから、いいのいいの」と渡してくださいました。

漆塗りの商品が並んだ棚


鮮やかな漆塗りの盃


赤い漆塗りのカップに入ったコーヒー
お礼を言い、最後にもう一度と思って商品を見ている間に、コーヒーが出てきました。おばあちゃんのお話はとてもおもしろくて、ついつい長居してしまいました。今度は、一昔前はよく奈良井宿で撮影があって、俳優さんたちがたくさん来ていたこと。その時の撮影スタッフの一人が奈良井宿を気に入り、しばらく松坂屋に滞在していたことなどを教えてくださいました。
ここでしか聞くことができない話をたくさん聞くことができ、本当にありがたいと感じました。

その後、気に入ったコップを購入したところ、茶托をサービスしてくださいました。購入したものよりも、いただいたものの方が多かったかもしれません。

お店の入口に立つおばあちゃん


手を合わせているおばあちゃん
最後にお願いして写真を撮らせていただきました。
早くコロナ禍が去って、たくさんのお客さんが来られるようになると良いと思います。私もまたおばあちゃんに会いに行こうと思いました。

太鼓橋のかかっている奈良井川
日が傾いてきたので、そろそろ駐車場に戻ります。橋を渡ろうとしたところ、川で釣りをしている人がいることに気が付きました。何が釣れるのでしょうか?

川べりに立つ釣り人


奈良井川、上流の方向を見たところ
尋ねてみると、ヤマメ釣りをしているとのことでした。水がとてもきれいなのですね。
昔から、奈良井の暮らしは豊かな水に支えられてきたのだろうなと思いました。

奈良井 宿場カフェいずみや:https://izumiya.jimdosite.com/
上原うるし工房 松坂屋(奈良井宿観光協会のページ):https://www.naraijuku.com/shop/post-46/

女性/30代 発達障害, 精神障害

九州地方在住。ボランティアから始めた地震被災者支援の仕事が終わり、現在将来を模索中。
発達障害、線維筋痛症、強迫神経症などあり。理解ある周囲のサポートを受けながら生活しています。
長く拒食症でしたが、今はおいしく食べています。旅先での食事もご紹介したいです。
・すきなもの:草、花、猫、スピッツを歌いながらドライブ
・すきな場所:お寺、水源、薄暗いところ
同じところにいても見ているものが違うとよく言われます。ちょっと違った視点での楽しみ方をお届けできたらうれしいです。

・発達障害者主体のNPO法人で活動しています。
HP:https://unevennpo.wixsite.com/decoboco

旅行エリア
中部, 長野県, 塩尻市
旅行期間
対象読者
発達障害 知的障害 精神障害 内部障害 高齢者 その他
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関連タグ
発達障害ADHD自閉症線維筋痛症塩尻市宿場町奈良井宿木曽路