とあるイベントへ参加するため、東京へ行きました。
イベント後、一緒に参加した東京在住の友人と上野で呑んでいると(私はソフトドリンク)、いつの間にか終電間近の時間。
「お開きにしよう」と言うと、友人から、「今ちょうど、酉の市やってるから行ってみる?」との提案。私は東京に泊まりで翌日はフリーだったので行くことにしました。
酉の市は、毎年11月の酉の日に新年の幸運を願う祭りで、鷲や鳥にちなんだ寺や神社で行われます。干支は、年だけでなく日にちにも付けられていて、酉の日は12日おきにやってきます。11月最初の酉の日が「一の酉」、2番目の酉の日は「二の酉」。年によっては3番目の「三の酉」もあります。この日は「二の酉」でした。
酉の市は、都内の数か所で行われていますが、上野から一番近い浅草の「鷲神社・長國寺」へ行きました。上野駅から歩いて20分くらいでした。
寺が近くなってくると、沿道に出店が目に付くようになります。ほとんど居酒屋みたいな店もたくさんありました。
さらに寺へ近づいていくと、参道の景色を埋め尽くす大量の熊手!
どこを見ても熊手だらけ!
来年の開運や商売繁盛を願って、沢山の人が熊手を買い求め、そこかしこから拍子木の音や手締めの声が聞こえてきました。
普段なら、こんなに色々な所から声や音が聞こえてくると、胸がざわざわして不快な感じがすることが多いのですが、この日に関してはそんなことはありませんでした。私の場合、屋外だと割と調子が良いですね。
境内の様子です。提灯の数も凄い!
30分くらいブラブラした後、「もう少し呑みたい」と言う友人に付き合い、午前2時過ぎくらいに解散。私はホテルが浅草だったので徒歩で帰りました。
就寝は午前3時過ぎ。こんなに夜更かしすることは滅多にないので、妙に興奮していました。
起床は午前9時頃。もう少し寝ていたかったのですが、6時間眠れば十分でしょう。チェックアウトの時間もありますしね。
友人が「新宿でも酉の市やってるよ」と教えてくれたので、新宿の花園神社へ行きました。こちらも凄い数の提灯でした。平日の午前中なのに沢山の人がいました。
こちらの熊手も凄い数です。
飾ってある熊手は基本的には自由に買うことが出来るのですが、中には、事前に予約を受けて作ったのか、既に名前が書かれ、売約済となっているものもありました。熊手に書かれた名前は、個人名や地元商店と思われるものもあれば、全国的に有名な企業のものもありました。時代や商売の仕方が変わっても、商売繁盛を神様に願う気持ちは変わらないのだなと、少しほっこりしました。
聞こえてくる拍子木の音や手締めの声は浅草より多かったです。浅草の方は訪れたのが夜だったせいか、熊手を買う人より呑みに来ている人の方が多かったものですから(笑)
台などへ置けるタイプの熊手もあり、小さいやつを買っちゃおうかな、と一瞬考えましたが、置き場所に困ってしまうと思い直し、断念しました。
自宅のスペースに余裕のある方は、置物として買っても良いと思います。
ちなみに、花園神社の酉の市には「見世物小屋」なるものがありました。風変わりなショーを見られるもので、昭和の時代には日本全国に点在していたそうです。このときは、時間が無くて見られませんでしたが、いつかまた、酉の市の時期に東京へ行くことがあったら、見てみたいと思います。
新宿を後にして、東京駅で昼食を済ませ、新幹線で名古屋へ帰りました。少し疲れましたが良い旅でした。某旅行会社の新幹線+ホテルのパック旅行のプランを使ったのですが、平日ということもあり、費用をかなり安く抑えられました。新幹線は混まずにゆったりできます。
人混みや音や光が苦手だけど行ってみたいという方は、体調が良く、スケジュールに余裕のあるときにすると良いと思います。昼の方があまり混んでおらず、照明の光も少なく、あまりストレスにならないでしょう。
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