2021年4月中旬。
コロナ禍でとても退屈していた時に、少しでもストレス発散をしたいと思っていました。
しかし遠出は難しい。
でもどこかに行きたい・・・
そこで思いついたのが、茨城をじっくり楽しむ旅。
真っ先にここ行きたいと思った場所は、「国営ひたち海浜公園」
毎年4月頃からテレビ番組でも話題になるネモフィラを見ることのできる場所。
約10年前にたまたま国営ひたち海浜公園へ行った時に、偶然ネモフィラを見つけました。
当時もものすごく辺り一面ネモフィラがあり、きれいだったものの、そこまで混雑はしていませんでした。
ところが2年ほど前にまた現地へ向かったところ、話題になっていたこともあり、平日なのに大渋滞で45分待っても駐車場にも到達することができませんでした。
ふとそのことを思い出して、しかも現在はコロナ禍なので密にならない方がいいと判断して、国営ひたち海浜公園に行くのを諦めました。
ではどこに行くのか。
茨城北部にある「竜神大吊橋」が急に気になりました。
茨城南部からちょうど1時間半なら思い切って行ってみようと思いました。
いざ出発してみたら、案の定、常磐道は茨城以外のナンバーがたくさん走っていて、友部JCTでほとんどの車がひたちなか方面へ。
これはコロナ禍であってもネモフィラ渋滞は起こっているはずと判断したのは、正解だったのかもしれません。
常磐道那珂ICで降りて、常陸太田の中心街を経由して、さらに北へ向かって行きました。
高速を降りてから約40分で目的地の「竜神大吊橋」へ到着しました。
ちなみに私はこの竜神大吊橋には、15年くらい前に袋田の滝とセットで訪れたことがあります。
ただ日本三名爆の袋田の滝は、路面はフラットであるにも関わらず、急勾配の坂道をひたすら登っていく場所。
今回は77歳の母と一緒に出かけるため、車椅子を押してもらうことは不可能だと思い、袋田の滝はコースに入れませんでした。
竜神大吊橋は有料になりますが、障害者手帳を提示すると付き添い者も含めて無料になりました。
多くの方々が思い描く吊り橋のイメージは、木造で所々に踏み板があるような感じではないかと思います。
しかしこの吊り橋は鉄筋コンクリートになっており、車椅子でも全く問題なく走行できますし、段差などもありません。
一見すると、東京にあるレインボーブリッジや横浜にあるベイブリッジなどとどこが違うのかあまりよく分からないでしょう。
同じような橋には見えますが、これはあくまで吊り橋であることが大きな違いなんです。
また車が走行できない橋で、ここまでスケールが大きいのも珍しいと思います。
私が訪れた15年前においては、この竜神大吊橋は日本で一番の長さの吊り橋でした。
主塔間長375m(全長446m)
ところが平成18年、大分県に九重夢大吊り橋(主塔間長390m(全長435m))が誕生し、12年間死守してきた日本一の座から陥落してしまいました。
さらに平成27年には静岡県三島市に三島大吊橋(別名:三島スカイウォーク)が誕生して、竜神大吊橋は日本第3位になってしまいました。
でも竜神大吊橋は、負けたままではいられず、今度は別の日本一に輝きました。
橋の上から谷底目がけて落下する高さ最大100mとなる竜神大吊橋バンジージャンプは、日本一の高度差となっています。
さすがに車椅子利用者がバンジージャンプはできないので、ただ見るだけですが、今回はバンジージャンプの開催をしていませんでした。
コロナ禍だったので中止しているのかもしれません。
橋の真ん中あたりに、バンジージャンプをする場所があり、見るだけで恐怖を感じました。
「ここから飛ぶのか?」とイメージするだけでゾッとしました。
私が毎回感じているのは、どこの橋でも共通しているのですが、橋からの眺めよりも、橋を眺める方がものすごくきれいであること。
ちなみにお台場にあるレインボーブリッジもアクアシティお台場や汐留のタワーから見る方がおすすめです。
横浜のベイブリッジも港の見える丘公園から見る方がおすすめです。
この竜神大吊橋においても、同様に橋を遠くから眺める方がきれいに見えると思います。
吊橋散策は、車椅子利用者だと往復する形になりますが、一般の人の場合には、橋の先にハイキングコースがありますので、それを楽しんでいる方もいます。
でも大半は橋の向かい側に行って、のんびりと橋を眺めて、また戻ってきます。
橋を往復すると「若ガエル石」という大きな石がありました。
「この石をなでると若返ると言われており、また無事に帰ることを願ってくれます」と書いてありました。
せっかくなので、私も手を伸ばしてなでました。
そして橋の隣には、レストハウスのようなものがありました。
ちなみにバリアフリーについては、障害者用駐車スペースは2台分ありましたし、車椅子でも利用できるトイレも設置されております。
レストハウスにはスロープで行き、1階にあるお土産販売のコーナーは車椅子でも大丈夫なのですが、2階のレストランは階段しかないので入ることができませんでした。
そのため、係員の方から同じ系列店が車で5分程度のところにあり、そこはバリアフリーになっているので車椅子でも利用可能のレストランと教えていただきました。
いざ向かったところ、現在はコロナ禍なので14時にはラストオーダーになってしまい、結局利用することができませんでした。
仕方がないので、別のレストランを探すことになりました。
今回はマイカーで向かいましたが、この竜神大吊橋まではバスで行くことも可能です。
橋のすぐそばに停留所があり、JR常陸太田駅まで1日4本出ていました。
ちなみに東京から水戸まで特急に乗って1時間くらいです。
水戸からJR水郡線に乗り換えて、常陸太田駅まで行けば、そのままバスに乗れば、車椅子でも公共交通機関を利用して竜神大吊橋に行くことはできそうです。
もちろん乗り換え等がありますので、事前の準備は必要になるでしょう。
日本第3位の吊り橋ですが、とてもダイナミックな光景は清々しく感じますので、コロナ禍において気分転換におすすめです。
★竜神大吊橋
住所:茨城県常陸太田市天下野町2133-6
電話:0294-87-0375
HP:
https://ohtsuribashi.ryujinkyo.jp
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