2階屋内スペースからの眺め

     


皆様、はじめまして。ニャーサエと申します。私は、双極性障害という精神疾患を持っています。15年以上この病気とお付き合いしています。双極性障害(私はⅡ型です)という病気は気分障害というものに分類されていて気分が上がったり下がったりを繰り返す厄介な病です。気候の変動でも体調が悪化したりするので常に同じパフォーマンスを維持し続ける事がなかなか難しかったり、病気になる前より明らかに疲れやすくなっていて起床時の体力と相談しながら毎日自分の状態と向き合っています。

発病してからは体力がそもそもあまりない事や体力を維持しづらい事、生活リズムを崩す行為は病気の悪化に繋がるという主治医からの指導があった事を考慮すると旅行ではあまり遠くに長い間は行けません。最近だとレンタカーで夫に運転をお願いして日帰りでのドライブや、電車でも日帰りもしくは一泊程度の範囲内でお出かけなど、コンパクトな感じで楽しんでいます。

今回のレポートについてなのですが、どちらかというと双極性障害の視点からは少なめで怪我の間の超短期間に車椅子を利用した時のお出かけで気付けた目線、視点でのレポートをお届けしたいと思います。


表題にある横浜大さん橋には2019年11月に夫と行きました。どうして車椅子を利用することになったかというと、お出かけする2週間前くらいに私が買い物帰りに転倒して足を骨折してしまったからでした。

骨折している間の通院、用事があって出かけるのはもちろん松葉杖を利用しないとできませんでした。でも、前述させて頂いた通り持病で元から体力があまり続かない私にとってはとても辛くて途中で自力で進むのを断念してタクシーを利用したり、休んでは歩いて外出はその繰り返しで目的までに時間がかかりすぎて疲れてしまい、骨が折れた部分もからも激痛がある日々で当時は相当に心が滅入ってしまっていました。

そんな私を見た夫がお仕事がお休みなのもあったので骨折での整形外科の通院日にレンタカーを借りてくれて通院に付き添ってくれました。一人だと松葉杖でゆっくり院内を休みながら移動してすごく大変なのですが、夫が居てくれると院内の車椅子をお借りして何もかもスムーズでした。

その日は夜遅くまで車を借りていたので気晴らしに少しドライブしようと都心から横浜方面にゆっくり向かって行きました。目的地が特にない中で私が大さん橋に行こう!と言い出したら夫も賛成してくれたので向かうことになりました。

今は骨折しているし車を降りても動けないから駐車場まで行ければいいかなと私は勝手に考えていたのですが、現地に着いてから夫がインフォメーションで車椅子の貸し出しについて訪ねてくれて無料でお借りする事ができました。
駐車場についても私の精神保健福祉手帳がありましたのでこちらもインフォメーションに提示した所、3時間まで駐車料金が無料でした。本当にありがたい限りです。現地に到着した時は日が暮れようとしていた時間でした。ちょうどいい感じで夕方の景色になってきた所で駐車場から車椅子を使って移動を開始しました。

2階屋内スペースからの眺め
奥に横浜ベイブリッジが見えます。横浜大さん橋は国際客船ターミナルです。この時は特に船の到着はありませんでした。時にはイベントが開催されたり、大きな会議室があったりで様々な利用方法があるようです。


元から夜景が大好きなので横浜大さん橋には何度か来たことがあったのですが車椅子の移動で初めて気付いた事がありました。1階から屋上まではエレベーターとスロープで全て移動できる事です。今までは何も思わずに何も気づかずにそこを歩いていたものが車椅子を利用するようになって初めて階段や段差がないというのがどれだけ車椅子ユーザーにとって大切なのか身を持って理解することができました。

屋上から見た夕暮れの景色
とても小さいですが中央よりやや左寄りに富士山が見えます。この日は天気が良かったので遠くまで一望できました。


まさかこの景色を車椅子から座って見ることになるなんて思ってもいなかったですし、一人ではなく介助してくれるパートナーとここにこれたことがすごく幸せなんだなと。そういう気持ちを噛み締めて景色を眺めていました。スロープがあるとは言え後ろからずっと車椅子を押してくれた夫には感謝しかありません。

途中でお手洗いも利用しましたが1階から屋上まで全てのフロアに多目的トイレがありました。これがバリアフリー!と感心しながら私は2階の多目的トイレを利用しました。車椅子が余裕でゆったり入れる大きなスペースと、便器に移動する際の手すりは今まで使う機会がなかったのですがこうやって使うのかと目から鱗が落ちました。手洗いの位置も車椅子での高さに合わせてあるというのにもその時に気付きました。多目的トイレ一つでもここまで発見があった事がすごく嬉しかったです。

骨折という怪我での短い間の車椅子を利用したお出かけでここまでたくさんのことに気付くとは思いもしませんでした。怪我は本当につらかったですが今まで目に入らなかったものがたくさん見えるお出かけになりました。

▼横浜大さん橋国際客船ターミナル▼
〒231-0002 神奈川県横浜市中区海岸通1-1-4
・総合案内(インフォメーション)
TEL:045(211)2304(9:30~17:00)
https://osanbashi.jp/


女性/30代 精神障害

現在は夫と猫一匹まったり過ごしている者です。
頑張りすぎてしまい双極性障害(Ⅱ型)になったので今はゆっくりマイペースに頑張りすぎないダメでもまぁいいか!という、のんびりした生活を心がけています。

辛い食べ物、タイ、インド料理が大好きです。いずれは本場に旅行で行ってみたいです!音楽はクラシックが大好きですのでいつかはヨーロッパ一周を成し遂げたいです。

今は近場でお出かけの日々ですがそんな中で私の持病は特に疲れやすさとの戦いです。お出かけ先では休憩スポットが必須ですのでコトラベルではそういった目線で全てにおいて無理がないということを心がけたレポートをお伝えできればと思っています。カフェ、喫茶店、美術館、コンサートホール、公園、植物園、そういった所が好きです。

皆様のお役に立てれば幸いです。よろしくお願いいたします。

旅行エリア
関東, 神奈川県, 横浜市
旅行期間
対象読者
車いす 電動車いす 歩行補助具 発達障害 精神障害 内部障害 高齢者 マタニティ 乳幼児連れ
見つけた設備・特徴 ピクトグラムの説明 新しいウィンドウで開きます

関連タグ
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