翌日は雨という天気予報だったので、尾道を早めに出発し、姫路駅には午後3時前に到着しました。姫路城の入場締め切り時間には十分間に合うはずでした。
時間配分としては
姫路駅から宿泊先のリッチモンドホテルまで徒歩5分
チェックインして荷物を置くのに15分ぐらい
ホテルから姫路城まで徒歩で25分
しかし、私の不注意で閉館時間に間に合いませんでした!
原因その1
駅のストリートピアノに興奮した。
私はNHKのBSで放送されている、「空港ピアノ」や「駅ピアノ」という番組が好きです。通りがかりの人が駅や空港にあるピアノを弾くという番組です。プロみたいに上手い人も登場しますが、一曲を弾くために独学で長い時間かけて練習してきた人もいます。ピアノを弾く人達の人生の物語が紹介される番組です。
姫路駅に自由に弾けるピアノがあるとは知りませんでした!
このピアノを見つけて、フランス旅行の思い出が蘇りました。レンヌ駅やサンラザール駅で実際にピアノを弾く人達を見ました。そこはピアノを通して交流が生まれる場でした。
コロナが流行っているにもかかわらず、演奏できる状態になっているのが凄いと思いました。
誰か演奏しないかなと、ピアノを遠巻きにうろうろしながら様子を見ること約10分。残念ながらピアノを弾く人は現れませんでした。
原因その2
ホテルの入り口がわからなかった。
駅近くのリッチモンドホテルに泊まったのですが、ホテルの入口探しに10分ほどかかってしまいました。地図で見るとホテルは大通りに面していました。入口は大通りに面していると思いましたが、大通り側にはなく、細い道を入った駐車場の奥でした。
原因その3
姫路城が見えているのに入り口が見つからなかった。
お堀を渡って敷地内に入りました。お城は良く見えているので、案内図も見ずに進んだのが間違いでした。石垣の前で左右に道が別れていたので、上り坂になっている方向に進みました。しかし、入り口はありませんでした。間違いに気がついて入り口に着いた時には、既にロープが張られていました。ギリギリ4時25分だというのに!なぜ?
原因その4
入場締め切り時間を勘違いしていたこと。
私は締め切り時間を午後4時半と思っていたのですが、午後4時でした!これが最大の失敗の原因です。
おそらく、いろいろな観光施設の情報を見て、記憶がごちゃ混ぜになっていたのでしょう。メモを取らないという悪い習慣のせいです。
大ショック!でも自分のせいだから仕方ない。
お城には入れず残念でしたが、係りの人の言葉に慰められました。
「姫路城はね、外がいいの。西日の当たるこの時間が一番きれいでね、よかったら明日お城の中を見にきてください。」
翌日の天気予報は雨だけれど、お城の中も見たいので行くことにしました。しかし、ちょっと問題が。雨の日のお城の中は暗そうです。
そこでヘッドライトを使用できるか尋ねたところ、すぐに使用許可をいただきました。
一番美しいという西日の当たる姫路城と一緒に自撮りして、大人しくホテルへと戻りました。
お城からの帰り道、カラーマンホールがあることに気がつきました。白鷺の絵です。姫路城は別名白鷺城ですからね。
この絵を見て、烏城(からすじょう又はうじょう)というのがあることを思い出しました。岡山城のことです。カラスの絵のマンホールを想像して、ちょっと可笑しくなりました。カラスの絵のマンホールは作らないでしょうね。
翌日、受付で「前日ライトの使用をお願いした者ですが」と申し出ると、話はしっかり伝わっていました。その上、責任者の方が懐中電灯で足元を照らしながらお城の中を案内してくださいました!
歴史が苦手な私ですが、楽しく解説を聞けました。印象に残ったことは、お城は上の方に見えるのに、一旦坂を下るようにして、敵に道を間違えたかと足が止まるように仕向けたというお話。
前日、私もこの策略にまんまとはまってしまったのですね!見えにくいって残念という気持ちが一気に吹き飛びました。
籠城に備え、色々な工夫を凝らした姫路城ですが、一度も使われることはなかったそうです。トイレに汚物を受ける壺があったそうですが、中は空っぽだったとか。一度も戦いがなかったので美しい姿を残しているのですね。
お殿様はどこに住んでいたかというと、お城の前の広場に平屋建てのお屋敷があったそうです。そこは火事で焼けて、姫路城も危うく焼けるところでしたが、門の所でなんとか火を食い止めたそうです。今も門には焼け跡があるのだそうです。
姫路城は雨の日も美しく、素晴らしい解説もしていただき、2度足を運んだ甲斐がありました。
姫路城は障害者と介助者1名は入場無料です。車いすの方は介助者3名まで無料だそうです。介助者が3人いれば、入城口から天守閣付近まで行けるようです。
詳しくはホームページをご確認ください。
https://www.city.himeji.lg.jp/castle/0000007671.html
姫路で印象に残った食事はホテルの朝食です。
朝食は4種類の定食から選ぶスタイルでした。以前はブッフェスタイルだったのですが、コロナの影響で定食に変更されたそうです。
選んだのはアーモンドトーストの定食。
アーモンドトーストは姫路の喫茶店では定番ですが、すぐ隣の街でもメニューにないらしいのです。
定食は写真で見た感じよりボリュームがありました。定食の中のものは全ておかわりできるそうで、サラダやヨーグルトもおかわりできるのは女性には嬉しいですね。
ブッフェ形式は色々な料理が自由に食べられて楽しいですが、自分で料理を皿にとったり、テーブルに運んだりするのが大変です。この方式だとブッフェと定食の中間みたいでいいなと思いました。
コロナでお客さんが少ないせいか、朝食付きで1泊5,500円ほどで宿泊できて、快適でお得感がありました。リッチモンドホテルにはまた泊まりたいと思いました。
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