空の上の飛行機の翼

     


2021年2月、長野県松本市に行ってきました。松本市美術館で草間彌生の常設展示を見たり、松本城にのぼったり、居酒屋で地元の料理を食べたり。こんなに魅力的なところだとは、これまで知りませんでした。すてきな松本市のレポートをお届けします!

空の上、飛行機の翼
今回の旅の出発地は熊本県。熊本の緊急事態宣言が解除され、少しだけ安心した2021年2月中旬。用事があり、仕事仲間のAさんと一緒に、長野県松本市まで行ってきました。
飛行機の便数が通常より減っていたので、旅程を組むのも一苦労でしたが、なんとか準備が整いました。まずは、熊本から羽田にひとっとび。
三寒四温の2月らしく、この日は急に冷え込みましたが、幸い天気は良くて一安心。飛行機から見る景色もきれいでした。

JR品川駅のホーム
羽田空港から京急線で品川駅まで行き、JR山手線に乗り換えて、新宿駅へ。

新宿駅の電光掲示板
新宿駅でこんな案内表示を見つけました。車いすユーザーのための情報です。JR山手線では、車いすの方が駅を使いやすいように、さまざまな取り組みを行っているようです。
発達障害のある私は、この案内を見て「フォントがやわらかい印象で、全体的にすっきりしていて読みやすい」と感じました。いろんな情報が一度に目に入ると、疲れたり混乱したりするのですが、このような表示なら大丈夫です。
私は、フォントや色合いによっては、「とげとげしている」「線が太すぎて圧迫感がある」などと感じてしまうこともあります。そうすると、肝心の情報がなかなか頭に入ってこなくて、困ってしまいます。
「いろんな障害のある人にも情報が届きやすいように、工夫しているのだろうな」と思いました。

あずさ25号の車両


新宿から松本までの特急券
特急「あずさ」で、新宿駅から松本駅まで2時間半ちょっと。
電車に乗ろうとしたとき、突然Aさんが、有名な曲『あずさ2号』のメロディーにのせて、「13時ちょうどのー、あずさ25号でー」と替え歌を歌いだしたので、笑ってしまいました。

駅弁「チキン弁当」


和風の駅弁
発車したところで、さっそく、新宿駅で買った駅弁をいただきます。快晴の景色を眺めながらの駅弁は、最高においしかったです。

車内の天井、青いランプ


車内の天井、赤と黄色のランプ
車内で天井を見上げると、一席ずつ、赤・黄・緑のランプがともっていました。「何を表す色だろう」と不思議に思っていたら、車内アナウンスが流れて、謎が解けました。
緑は指定券を購入した人が座っている席、黄色はもうすぐ指定券を購入している人が座る予定の席、赤は空席とのことです。
「指定券を購入していない人でも、赤色のランプの席なら座って良いということか」と納得していたら、Aさんより「席を指定してもしなくても、結果は同じ値段になるんだけどね」と補足情報。仕組みはよくわからないけれど、そうなのか。

松本駅改札外


木彫りの「松本駅」表示
松本駅に到着しました。電車を降りると、さ、寒い!ただ、雪は降っていなかったので、ほっとしました。私は、まったく雪の降らない土地で生活しているので、雪が降ると滑りそうで怖いのです。
しかも、翌日はレンタカーで移動する予定です。雪道を運転する自信はありません。松本にいる間、どうか降りませんように。

夜、ホテルニューステーションの看板


ホテルニューステーションの案内板
宿泊先は、松本駅から徒歩2分ほどの「ホテルニューステーション」です。
発達障害特性のある人の中には、方向が分からなくなり、道に迷いがちな人もいます。空間のとらえ方が、多くの人とは違うためです。
私は普段の生活で困ることはあまりありませんが、かといって、地図を読むのが得意というわけでもありません。宿泊は分かりやすいところに限ります。駅に近くて良かった。

それぞれの部屋にチェックインして、一息ついたら、Aさんと晩ご飯を食べに行く予定です。
その前に、私は自分の空間を整えます。テレビのリモコンやカバン、パソコンを置く位置を決めて、きっちり並べます。発達障害のある私は、そうしないとなんだか落ち着かないのです。持ち物もなくしにくくなります。この作業が、私にとっては重要なひと手間です。
用意ができたら、さあ、何を食べに行こうかな?

ホテルニューステーション:https://www.hotel-ns.com/

女性/30代 発達障害, 精神障害

九州地方在住。ボランティアから始めた地震被災者支援の仕事が終わり、現在将来を模索中。
発達障害、線維筋痛症、強迫神経症などあり。理解ある周囲のサポートを受けながら生活しています。
長く拒食症でしたが、今はおいしく食べています。旅先での食事もご紹介したいです。
・すきなもの:草、花、猫、スピッツを歌いながらドライブ
・すきな場所:お寺、水源、薄暗いところ
同じところにいても見ているものが違うとよく言われます。ちょっと違った視点での楽しみ方をお届けできたらうれしいです。

・発達障害者主体のNPO法人で活動しています。
HP:https://unevennpo.wixsite.com/decoboco

旅行エリア
中部, 長野県, 松本市
旅行期間
対象読者
発達障害 精神障害 その他
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関連タグ
発達障害ADHD線維筋痛症電車旅松本市あずさ