ホームの22:00発サンライズ出雲の案内表示

     


関西方面の緊急事態宣言が解除されそうなので、人出が増えないうちにと、慌てて旅に出ました。目的地は尾道の平山郁夫美術館と姫路城です。
今回は偶然乗ることになった寝台列車サンライズ出雲のノビノビ座席と、最近オープンしたばかりの魚屋さんが営む食堂についてです。

イスタンブールのブルーモスクの絵
私は弱視ですが、絵を見るのが好きで、美術関係の話題にも興味があります。

日本画家の平山郁夫の偽物を、数年前より百貨店が販売していた、というニュースを見ました。平山郁夫の名前は知っていましたが、作品を見たことはありませんでした。

ネットで調べてみたところ、カッパドキアやイスタンブールのブルーモスクなどを描いています。日本画でそういった風景を描いていることに興味が沸き、実物を見てみたくなりました。

平山郁夫の作品を展示する美術館は2つあります。

1つは山梨県にある平山郁夫シルクロード美術館。東京からは近いのですが、ここは冬季休業中でした。

もう1つは平山の故郷、尾道市にある平山郁夫美術館です。

私は電話で、館内でのiPadの使用が可能か、会話をしても差し支えないか、問い合わせました。最近はコロナの影響で、展示室内での会話を禁止している美術館もあります。介助者に解説を読んでもらっているだけなのに注意され、不愉快な思いをすることがあるのです。

係の方の答えは、写真撮影ができるので、スマホやタブレットは使用可能で、会話も大丈夫とのことでした。

「会話は大切な鑑賞方法ですから。」

私はこの一言に感激して、尾道に行くことにしました。

ホームに停車しているサンライズ出雲
尾道までの交通手段を調べていたら、サンライズ出雲という寝台列車がみつかりました。これなら夜10時に東京駅を出発して、翌朝8時頃には尾道に着けるので、到着日も丸一日有効に使えます。

緊急事態宣言下、土曜夜10時の東京駅は、乗り場を尋ねる人を探すのにも困るほど人がいませんでした。

駅弁屋さんで事情を説明したところ、お店の方が列車の座席まで案内してくれました。しかも、その方は、「腕につかまりますか?」とか「ここから階段です」など声掛けが適切で、視覚障害者の誘導の仕方を良くご存知でした。特別な研修を受けたわけではなく、周りの人が対応される様子を見て学んだそうです。

サンライズ出雲は、サンライズ瀬戸という四国へ渡る列車と連結されています。途中の岡山駅で車両が切り離されます。駅弁屋さんに案内していただいたおかげで、間違った車両に乗ることもなく、本当に助かりました。



薄い肌がけが置かれたノビノビ座席
サンライズ出雲にはノビノビ座席というのがあります。ノビノビ座席は個室ではなく、「指定席ゴロ寝スペース」の様なものです。寝台料金がかからず、運賃と特急料金のみで乗れるので、とても安いです。ちなみにサンライズ出雲の一番安いソロという個室の寝台券は6,600円です。
ただし、寝心地は良くありません。かなりガタガタ揺れます。薄い肌がけはありますが、敷布団や枕はありません。寝袋を持って行くと良いかもしれません。

車両内は男性用エリア、女性用エリアといった区別はありません。頭の方だけ仕切られています。左右を完全に仕切るカーテンもないので、神経質な方には向きません。

これからバックパッカーを目指す方には良い練習環境でしょう。(笑)

ノビノビ座席
ノビノビ座席は上下2段になっています。階段は急です。切符を買うときに、駅員さんが配慮してくれて、下の席で、左右と上段に人がいない席にしてくれました。しかし、そんな心配は無用で、同じ車両に他に男性が2人、と、とても空いていました。

とても人気がある寝台列車だそうですが、緊急事態宣言の影響か個室の方にもほとんど人がいませんでした。乗るなら今がチャンスかもしれません。



倉敷駅
サンライズ出雲が倉敷駅に着いたのは朝7時前。ここから尾道までは普通列車で約1時間です。






尾道駅
尾道駅に到着。寒いけれど空は晴れ渡っていて、なんか良いことがありそうな素敵なお天気に恵まれました。

朝から尾道ラーメンが食べられるというお店に行ってみることに。

2方向に分かれる点字ブロック
駅を背にして歩き出したら、点字ブロックが2方向に別れていました。左は横断歩道へ。右は行き止まりの壁に続いているように見えました。

右の方に進んでみると、地図が4つ並んでいました。

尾道市内の地図
よく見たら触地図もついていました。

しまなみ海道の橋の触地図
駅周辺の地図だけでなく、しまなみ海道の橋の長さや形を記した触地図もありました。


ラーメン屋を探していたのですが、場所がわからなくなってしまいました。

平山郁夫美術館へは船で行くので、海の方に向かいました。シャッターが降りている店が多い中、灯りがついているお店がありました。魚春(うおはる)という食堂でした。

店の前に出してあったメニュー
店の前に出ているメニューには、朝食は支度ができてから11時までと書かれていました。

支度ができていて良かった!

お惣菜が並ぶショーケース
お惣菜も売られていました。

鮭、玉子焼き、味噌汁、ごはん、サラダ、果物の定食
その日の朝食は焼き鮭の定食でした。尾道まで来て鮭じゃないでしょ、と思われますよね。私も瀬戸内海の魚が食べたいと思いましたが、魚屋さんがやっている食堂だけあって、とても美味しかったです。お味噌汁は薄味で、野菜やフルーツも付いて健康的な朝食。これで650円です。素晴らしい!

元気が出る朝食を作ってくれるお母さんは、とっても朗らかな方でした。シングルマザーで魚屋をやって子育てをされたそうです。お嬢さんが魚屋を継いでくれるというので、お惣菜と食事を提供するお店をオープンしたとのこと。去年の11月にオープンしたばかりのお店だそうです。なるほど、検索しても引っかからない訳です。


鯛の南蛮漬け
尾道には美味しいものがたくさんありますが、私は今回の旅行では、魚春さんの朝ごはんが一番美味しかったです。

とても気に入ったので、翌日、尾道を出発する前に再訪したほどです。鯛の南蛮漬けもまろやかで美味しかったです。

「びんなび」という情報サイトに掲載されている魚春の紹介記事です。

https://bin-navi.com/town-news/8569/


女性/50代 視覚障害, 肢体不自由, 内部障害

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自己紹介
こんにちは。私は先天性白内障で、視力は右0.06、左は見えていません。ルーペや単眼鏡、iPadをフル活用して海外旅行をしています。右の股関節と両膝関節の変形があります。そして数年前に糖尿病になりました。
 今までに行った国は約50カ国。2013年に憧れの世界一周と、ピレネー山脈を超えてスペインの巡礼路約800kmを歩きました。リラックスよりも冒険的な旅が好き。それから旅先で猫を探すのが好きです。
 旅行好きが高じて2020年に総合旅行業務取扱管理者資格を取得。旅を仕事にできたらいいなぁ。

旅行エリア
中国, 広島県, 尾道市
旅行期間
対象読者
視覚障害 肢体不自由 車いす 高齢者 その他
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関連タグ
弱視寝台列車サンライズ出雲サンライズ瀬戸ノビノビ座席平山郁夫美術館魚春