美術館の中で撮られた食われかけ君、ガラス張りの天井、奥に彫刻がある

     


世界最高峰のアートが集う都市ニューヨーク。今回はニューヨークの美術館を巡ったお話し


今回はニューヨーク滞在中に訪れた美術館のお話。これからお話しする美術館はそれぞれ別な日に行ったものである。



巨大な絵の作品の前で鑑賞したりスマホで撮影する人達
ニューヨークで最初に訪れた美術館、ニューヨーク近代美術館(モマ)。写真はアンディ・ウォーホルの「キャンベル・スープ缶」。

実際に目の当たりにすると同じ絵に見えるものの内容が書かれている文字が全て違っていた。アンディ・ウォーホルの作品はやはり人を惹きつける魅力があって周りには人だかりができている。

ニューヨーク近代美術館は金曜日16:00〜20:00は無料で入れることができるのでその時間帯に訪れた。ホームページによると一般$25。障害者本人の料金は$18。付き添いの方は無料。

ニューヨークの美術館ではある特定の曜日の時間帯によってはドネーション(寄付)で好きな金額を支払ったり、無料で入れるシステムがある。




5人で円になるように手をつなぎ踊りながら回るようなポーズを取っている
マティスの「ダンス1」の前で同じポーズ取って楽しむ人たち。楽しそう。同じポーズを取ることで分かることもあるのかな。



部屋の中央に大きなオブジェがある、それを取り囲むように入館者が回っている
こちらは作品のオブジェが置かれた部屋。オブジェの周りを白線が囲んでいて、白線の内側は立ち入り禁止となっている。

立ち入り禁止部分
この赤い部分が立ち入り禁止。

立ち入り禁止部分に侵入してしまう女性と男性
なんだけど、結界の力が弱いみたいでガッツリ侵入してしまう入館者たち。そばに立っている職員さんが注意するので忙しい。


かくいう私も気づかずがっつり侵入してしまって、警備員さんに注意されている。





革ソファの上に食われかけ君
輝くアート空間の中で私はいつもの如く自分の創作アートを撮影していると…

屈強そうな職員が私の元へ何やら話しかけながらやってきた。

あわわ!何かいけないことをやってしまったか?!



食われかけ君を手に取り眺める美術館職員さん、体格ががっしりしている
「それは何だい?」

(なんだこれは?)という感じで興味津々な職員さん。単純に興味を惹かれたらしい。ほっと胸を撫で下ろす。ちなみに館内は撮影自由である。

ちなみに私は「何これ?」と聞かれた時はとりあえず「マイフレンド」と回答している。大抵それで皆納得してくれる。

とりあえず職員さんとお互いのインスタをフォローし合い、後にこの写真を送る。

この美術館は新しくかっこいい雰囲気を感じられるところ。作品たちもパッと答えが出てくるようなものじゃなくて、立ち止まって、これは何だろう?でも綺麗、じっと自分の感覚を探ってしまうような味がある。そしてこれもアートなのかと気づきを与えてくれるようなところ。ニューヨークに来たら是非訪れてほしい美術館。


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天井がガラス張りで青空が見える美術館内の休憩スペース
次は世界に名高いメトロポリタン美術館。

私が行った2017年はドネーションで好きな金額で入ることができたが2018年3月1日からドネーションで入ることができるのはニューヨーク州在住者のみに変更された。大人入館料は$25。障害者の介護者は無料。

この美術館では2週間前までにメールで予約するとアメリカ手話言語でのツアーや難聴者にヘッドホン型の補聴器の貸し出しがある
他にも電動車椅子の貸し出しなどもある。
詳しくはこちらのURL→(https://www.metmuseum.org/visit/plan-your-visit/met-fifth-avenue/japanese

凄すぎる。さすが世界に名高いメトロポリタン美術館。世界中の美術館がメトロポリタン美術館のように手話言語でのガイドつくといいなぁ。日本の美術館も手話でのアートプロジェクトがなされているところも出てきているので今後に期待。

アメリカ手話言語を習得していないので今のところ申し込むことはないが、こういう情報を見るとアメリカ手話言語を学んでみたいという気持ちにもなる。




カバの置物
こちらはメトロポリタン美術館のマスコットキャラのウィリアム君。エジプト美術エリアにいるよ。



きらびやかなシャンデリア、壁に大きな鏡、燭台、テーブル、椅子
美術館の中のヨーロッパ装飾。



金色のガルーダのレリーフ
インド神話の神鳥ガルーダ。



ガラスケースに入っているゴッホの自画像
ゴッホの自画像。



天井に巨大なエイの魚のような木で作られたオブジェ、細長い木のオブジェがいくつも展示されている
アフリカ、オセアニア、南北アメリカ美術エリアの迫力たるや。

アフリカにも行きたい



疲れ切ったように、あるいは身を全て投げ出して眠る幼児のような天使の彫刻
凄すぎる展示品が多くて参っちゃう。そしてこちらは眠るエロス像。

とにかくこの美術館は広いし、展示品はものすごく多い。1日で全部じっくり見ることはできないのである程度見たい物を決めてから行くといいかも。




煙がうごめいているような背景の食われかけ君
この美術館も撮影自由。館内に撮影用の背景布があったのでこいつで撮影していると女性から声をかけられる。




立派なカメラを持った髪の長い若い女性
「あなたのそのタイパンツ、クールだね。撮影してもいい?」




チェック模様の七分袖シャツ、大漁旗で作られたタイパンツ、サンダル姿の著者
この日はこのような出で立ち姿だった。大漁旗で作られたタイパンツに目を引いたらしい。

「sure」
インドのタージマハルで出会った輝く美人の返答を思い出しながらOKする。

このタイパンツは割と好評で、別な日に見知らぬ男性から「超いいね!これどこで売っているか教えてよ!」と突然声かけられたことがある。とても嬉しい。

美術館の話から逸れてしまうが、ニューヨークの人はこのように気に入ったファッションを見知らぬ人でも褒めることがある。
この経験から、後日全然知らない女性のファッションを褒めてみた。地下鉄の車内で女性が履いている靴がピカピカしてとても綺麗だったからだ。
英語でどう言っていいか分からなかったので、指で靴を指し示してから親指を立てて「それはgoodだ」というようにジェスチャーをした。
彼女は靴を指差された時は軽く驚いたみたいだったけど、褒められていることがわかると弾ける笑顔でとても喜んでくれた。「thank you!」

やり取りはそれだけで終わったけど、あの喜んだ笑顔は2021年になった今も未覚えている。

良いと思ったら伝える街、ニューヨーク。読者の方もニューヨークにいったら着物やカラフルな服、めいっぱいお洒落などするともしかしたら誰かに褒められるかもしれない。

メトロポリタン美術館では思いがけない良い経験ができた。

この美術館の雰囲気は伝統とか歴史、文化の多様さを感じられるところ。やはりこの美術館の展示品数は圧巻。

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食われかけ君と美術館の回廊を下から見上げた景色、オブジェがぶら下がっている
3つ目に訪れた美術館はグッゲンハイム美術館。



渦巻くような美術館の回廊
館内は円を描くようなスロープで上階にいける。通路のそばに絵画やオブジェが飾られている。車椅子の人も見やすそうな美術館。進路方向も分かりやすいし、歩きながら楽しめる美術館という感じ。

グッゲンハイム美術館は大人料金$25を支払って入った。土曜の16時〜18時はドネーション、また障害者は$18。障害者料金は日本人でも適用されるか確認するのが面倒くさかったのでしなかった。あと何となく疲れていたし、ドネーションの日に来て行列に並ぶのも避けたかった。

特定の曜日、時間帯によるドネーションや無料で入れる時はそれを狙ってやはりたくさんの人が来る。




球体と線で構成されたオブジェ
非常にシンプルなんだけどカッコいい

角の丸い三角形や台形のようなもので構成されたオブジェ、それぞれが結ばれている線が非常に細いので浮いて
シンプルでかっこいい吊り下げたオブジェ。




シンプルなシルエットで山、木、
木々の間を馬で駆ける人達、奥に山が見える。夕日なのか楽しげなテンションを色で表現しているのか。



書き殴ったような線、ふわふわした丸で構成された色鮮やかな絵
色鮮やかな絵。間近で見るととても綺麗。

グッゲンハイム美術館は半日もあればじっくり全ての展示作品を見ることができる。展示されているものも洗練されている。

ドネーションではない時に来たからか静かな雰囲気。



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最後に訪れた美術館はホイットニー美術館。

金曜日の18時〜21時にドネーションでの入場で入る。普段は大人は$25、18歳以下は無料。障害者は$18。




大きい角の丸い三角形で構成されたオブジェ、なんだか馬のような生き物にも見える
巨大なオブジェ。



角のない三角形や四角形がバランスよく浮かんでいる
天井からも大きいオブジェが吊るされている。



抽象的なオブジェたち
異次元に来たかのような空間。奥にはレストランが見える。

このようなオブジェはグッゲンハイム美術館にも展示されていたけど、あちらは静かに空間に漂う感じ。こちらホイットニー美術館ではなんだか賑やかで躍動感というか展示物が動き出しそうな感じだ。

レストラン横の屋外テラスでは何やら音楽が演奏されていてそれをボーっと聴いていた。

ホイットニー美術館からはニューヨークの夜景を見ることができる。



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こんな感じで私は4つの美術館を訪れた。ほとんどドネーションや無料の時に言ったので日本の障害者がニューヨークの障害者料金で入れるかは分からなかった。

海外旅行のガイドブックには美術館や博物館などの入館料が記載されているが、障害者の入館料の記載がないので自分で調べないといけない。もし日本人でも障害者割引が使えるという情報が記載されていると助かる。旅行ガイドを作られている皆さまどうかよろしくお願い申し上げます。

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世界には数え切れないほどの綺麗なものや文化、歴史の記録、心模様、表現方法があるのだなと美術館に行くたびに思う。

美術館への旅、最高です。ありがとう。






男性/30代 聴覚障害

外国に行くと「ケニチロ」と呼ばれてしまう著者。
宮城県仙台市在住。生まれつき両耳70dBの聴覚障害があり補聴器をつけている。口話と手話を使う。英語など外国語が話せないが海外では知っている単語やジェスチャー、筆談を駆使してコミュニケーションを取る。
イラストなどのグラフィックや似顔絵の仕事をしている。読書や旅が大好き。この世界のことをもっと知りたい。私の旅の話が読者の旅の役に立てれば嬉しい。
障がい者のライフスタイルメディアMedia116で漫画連載。URLはこちらhttp://www.media116.jp/
ケンイチローのTwitterはこちらhttps://twitter.com/tdk1r

旅行エリア
北米, アメリカ, ニューヨーク
旅行期間
対象読者
聴覚障害
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聴覚障害難聴ろうアメリカニューヨーク美術館アート