広大なウユニ塩湖の上に車椅子

     


世界一周の旅で最も行きたかった場所の1つボリビアのウユニ塩湖。

バリアフリーの概念がないこの場所で、一体何が起こったのか

ウユニ空港
だだっ広い土地にポツンと置かれた空港。

これが今回の旅の玄関であるウユニ空港です。

比較的新しい造りのようですが、車いすトイレすらありません。

空港スロープ
ウユニの街で唯一のバリアフリースポット。

空港の敷地からタクシー乗り場まで降りるスロープです。

僕が旅をした限りではここ以外に車椅子マークを見る事はありませんでした。

空港周りの土地
ご覧の通り空港の周りには何もありません

ウユニの街
10分ほど走るとすぐにウユニの街が見えてきます。
談笑しているお姉さんたちの髪型が特徴的です。

商店街
ウユニでは空港から街の往復以外は、タクシーが使えません。
なので移動は基本徒歩です。

ただ街自体はそこまで大きくないので、車椅子でも段差などを道行く人に介助してもらえれば主要なところは回ることができます。

街のバリア
街中には所々こういったトラップが仕掛けられているので要注意です。



雨が降った後の街
雨が降った後の街も危険です。

排水の機能が悪いのか、道路が水浸しになることが多く車いすや洋服がよく汚れました。

ツアーの車の中
さてウユニ塩湖ツアー出発です。
安いツアーは基本混載ですので、僕は自分のペースで動きたいこともありプライベートツアーにしていただきました。

湖用に途中長靴を買います。
これは基本ツアー代に含まれています(レンタルしてくれる場所もあります)

途中の道はまるで川
塩湖に到着しました。

湖の水嵩にむらがあり、途中の道では川のようになっている場所もありました。

車は車高の高い四駆だったのでなんとか乗り切ることができましたが、時々流されそうになる事もあり恐怖でした。

ウユニと車
ちなみにこれがその車です。

乗り移るのにかなり苦労しましたが、ツアーガイドのお兄さんたちが優しくていつも手助けしてくれました。

ダカールラリーのモニュメント
途中ダカールラリー?のモニュメントがありました。

こんな所でレースが行われるのか?と不思議に思いました。


世界中の国旗がなぜか飾られている
湖の中のトイレスポットで、なぜか世界中の国旗が掲げられている場所がありました。

日本の国旗もあったので記念にパシャリ!

ウユニの湖面が波打つ
さてついに絶景スポットに到着しました!

しかしこれはベストコンディションとは言えません。
なぜならば湖が波打っているからです。

ウユニ塩湖の完璧な姿を拝むには、前日に雨が降り当日は晴れでかつ風のない状態が望ましいそうです。


鏡ばりのウユニ
ウユニ特徴は、四国ほどの広い平らな大地のため薄く水が張った状態になると空の景色をそのまま鏡張りで映してくれると言うものです。

もちろんそこに人がいればその人も鏡のように映り込みます。

この写真はかなり理想に近づいてきましたね

ウユニとみよのベストショット
1〜2時間粘ってやっとベストショットが取れました!

空の青さと鏡張りの精度が非常に高いです。

僕は今天国にいるのか…
鳥になって浮いているのか…

錯覚してしまうほどにそこは美しく幻想的な空間でした。

ドライバーとの一枚
いい写真が撮れた!とドライバーと喜びを分かち合っている様子です!

僕の出会ったボリビア人は、終始陽気で僕たちを常に楽しませてくれました。

夕日が沈みかける
今回のプライベートツアーはサンセットに加えて星空を見るプランも含まれていたのでゆっくり赤く染まるウユニを楽しんでいました…

しかしそんなひとときはあっという間に終わってしまいました。

黒い雲に覆われるウユニ
ほんの数分の間に今まで赤く美しかった雲が、漆黒に染まりました。

何が起こったのかと問うと、「雨だ…」と一言。



雹と闘う
車のフロントガラスにコツンと言う音が聞こえました。

ん?雨にはない固形のものが当たったような音です。

よく見ると雹でした。
しかも小指の爪サイズほどのかなりビックサイズ。

それらが無数に降ってきて一気に視界を遮ってきました。

前も見えない状況の車
だんだん日も落ちてきて、目の前は暗くなりさらに雹のせいでほぼ視界はゼロ。

そんな状態で四国ほども広いこの湖から抜け出すことができるのか…

行きの道よりさらに水嵩が増えた場所もあり時々流されそうになる車。

陽気だったドライバーとガイドさんはいつになく真剣な表情で僕に一言

「大丈夫だ。」

と安心させてくれましたが、その冷静さが逆に恐怖を覚えました。

帰りの飛行機
ここからは写真も撮ることのできない精神状態だったので、次の場所への移動中の飛行機からの写真になります。

話の続きです

あの後何十分走ったか、黙々と走るドライバー。
重い車内の空気。

それが一気に軽くなった瞬間が訪れました!

目の前にポツンと赤いライトが見えたのです。

それも何個も。

そう、それは帰る途中の数々のツアーの車でした。

こうして無事に帰路につき、寄り道してピザを食べて談笑。

そこでガイドさんの家に途中寄ろうという流れになりました。

なぜか?

ガイドさんは
「ウユニは塩の湖だ、車椅子を洗ってやる。じゃないと錆びちまうからな」

笑顔でそう言った彼の横顔は本当に優しかったです。

そして
今回の旅で改めて自然の脅威を思い知りました。

天国の様だったウユニは一瞬にして地獄と化しました。

気を抜かず、旅を続けねば。

と気を引き締めさせてもらった旅でした。

男性/30代 肢体不自由, 車いす

《経歴》
18歳の頃バイク事故で首の骨を折り頸髄を損傷、両手両足に麻痺が 残り車椅子生活を余儀無くされる。 会社員の時に一人でハワイに旅行し、世界観が広がる。
その後海外の暮らしに憧れを持ちLAやオーストラリアに短期移住。
帰国後会社員として再度働き、お金を貯めてから世界一周を決意。
約9ヶ月間23カ国42都市以上を回り、世界一周達成。

現在は車椅子の旅人として全国で講演/執筆活動
エイチ・アイ・エスユニバーサルツーリズムのスペシャルサポーターとして、国内外に赴き車椅子でも旅行しやすいツアー造成の監修などを行なっている。

トミーヒルフィガーアダプティブオフィシャルサポーター
YouTubeチャンネル『Miyo Channel』運営
https://www.youtube.com/channel/UCwKAtfs3eE39D1WfHo_ivcA

2019年7月に光文社より「No Rain, No Rainbow 一度死んだ僕の、車いす世界一周」を出版。

使用車椅子
TiLite TR/2GX

好きな国
タイ/エジプト/アメリカ

旅行エリア
中南米, ボリビア, その他の観光地
旅行期間
対象読者
肢体不自由 車いす 電動車いす
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ウユニ塩湖