わさおの家


たてやまちとせです。私は社交不安障害という精神疾患を持っています。
人づき合いが苦手で、休日は友達と遊ばずに一人旅をしています。
そして鉄道が好きないわゆる「鉄っちゃん」です。

弘前から五能線で、鯵ヶ沢(あじがさわ)へ行った時の話です。

弘前駅
弘前駅では2つの路線が接続しています。
1つは内陸側を走る「奥羽本線」もう1つは日本海側を走る「五能線」です。
今回私は五能線に乗って、日本海側の港町、鯵ヶ沢町へ向かいました。


五能線の普通列車
早朝5時に起床、支度を整え弘前駅へ。
5時30分頃、五能線の列車が駅に入ってきました。
この車両はキハ40系と言い、1977年に製造された古い車両です。
2021年3月に引退することが決まり、乗れなくなる前に乗っておこうと思ったのが、今回の五能線の旅のきっかけです。
不安障害のため、人混みが苦手なので混雑を避けるため、最も空いているであろう5時39分発の鯵ヶ沢行きの普通列車に乗りました。
五能線の列車は、平均して2時間に1本のペースで列車が走っているので、乗り過ごすと予定が大幅に遅れて大変なことになります。
時間を有効活用するためにも、心にゆとりを持つためにも、早めに出発すると良いでしょう。

行先表示のサボ
写真のように列車の側面には、【行き先】もしくは【運行区間】が書いてある板が差し込まれています。
この板はサインボード、略して「サボ」と呼ばれ、昔の列車には必ずありました。
今では行先表示が電光掲示板になっており、このようにサボがある路線はほんのわずかしか残っていません。
列車はゴゴゴゴゴとエンジンをうならせつつ、ゆっくりと発車します。
到着までの1時間半、
「この車両が引退する前に乗れてよかった」と感傷に浸っていると、あっという間に終点の鯵ヶ沢駅に着きました。

鯵ヶ沢駅
6時55分、鯵ヶ沢駅に到着。
鯵ヶ沢という町名は、昔たくさんアジが捕れたことが由来です。
しかし、駅にあった観光案内を見ると名物はイカとヒラメだと書いてありました。
鯵ヶ沢駅は2つのホームが向かい合う構造になっており、秋田方面の列車が発着する2番線から改札までは、車いす利用者に対応したスロープがあります。
鯵ヶ沢駅の待合室には列車を利用する高校生でごった返していました。
高校生の多くが弘前方面の列車を利用するので、弘前から五能線に乗る場合は、少し早めの時間帯を選ぶと混雑を避けられます。

みよし商店にあるわさおのいえ
鯵ヶ沢駅から歩いて移動すると道に迷ったときに不安になるので、タクシーを使って移動しました。
乗車して3分ほどの場所にある「みよし商店」を訪れ、写真を撮ろうとしたところ、このような小屋を見つけました。
なんとみよし商店とは、かつてブサカワ犬として有名になった「わさお」を飼っていた所だったのです!
店の中にはわさおのグッズや写真が所狭しと並べられていました。
店内でイカ焼きが売られていたので購入。
1つ650円、プラス50円でマヨネーズが買えますが、私は何も付けずに食べることにしました。

猫の群れ
店内では食べられないとのことで、外に出ることにしました。
するとイカの匂いを嗅ぎつけたのか、野良猫が5匹寄ってきて、イカが欲しいといった様子でこちらを見つめてきます。
「しょうがないな」と思いつつ、イカ焼きを与えると、猫たちはイカを目がけて一斉に駆け寄ってきました。
まるでハトやコイにエサを与えている気分です。
特に1匹の猫が近くに寄ってくるので、その猫だけにイカを与えようとしました。
しかしその猫が食べる前に、他の猫に必ず横取りされてしまいます。
その猫の要領の悪いところや反撃しないところになぜか親近感が湧きます。


ヒラメの漬け丼
12時を回ったので、昼食に目当てだった「ヒラメの漬け丼」を食べました。
青森のグルメとして、旅行系の雑誌やサイトに取り上げられているのを見てから気になっていたので、青森に来たら必ず食べようと決めていました。
鯵ヶ沢に来た一番の目的と言っても過言ではありません。
ヒラメの漬け丼はみそ汁・漬物・副菜とリンゴが付いて1,250円。
丼には醤油のたれに漬けたヒラメの切り身、そして生のうずらの卵と玉子焼きが添えられています。



ヒラメの漬け丼のアップ
見た目はしょっぱそうですが、まろやかな味でした。
魚の生臭さが和らいでいるので、魚が苦手な人にもおすすめです。
うずらの卵がヒラメの淡白な味に合い、溶いて食べるとよりまろやかな味わいになります。
添えられた玉子焼きは甘く、ケーキを食べているんじゃないか?と思うくらいでした。
鯵ヶ沢にはヒラメの漬け丼を取り扱っている店が10店舗ほどあり、その中の「浜真夕(はまゆう)」という食堂でいただきました。
平日に食べたのでランチタイムでも気にならない程度の混雑でした。
しかし、休日は人混みが予想されるので、11時台に食べると良いでしょう。
他の店舗については鰺ヶ沢町のホームページに紹介されていますので、ご確認くださいね。
(リンク:http://www.ajiiku.jp/dukedon.html


鯵ヶ沢から見た海
昼食を終え、海を眺めながら駅に向かいました。
鰺ヶ沢町は日本海側に面しているので、このように海を眺めることができます。
あいにくこの日は天気が悪く、かなり風が強かったので海は荒れていました。
天気が悪い日は、歩いて移動しない方が良いかもしれません。
しかし、私は旅行でもない限り、歩いて移動することがないので、良い運動になりました。
またヒラメの漬け丼を食べに、鯵ヶ沢町を訪れたいと思います。

男性/20代 精神障害

男性:20代 山形県在住
大学時代に不安障害を発症し、うつ状態となります。
東京から地元、山形へ戻り運送業や製造業で社会人経験をします。

現在はフリーランスでwebライターを営んでいる。

【障がい】
社交不安障害(対人恐怖でパニック発作が起こるほど)
適応障害(仕事や対人関係によるストレスから疲労や腰痛が起こる)
睡眠障害(布団に入ってから2~3時間は眠れない。睡眠導入剤必須)

精神障害者手帳3級を所持・障害年金はもらっていない。

【趣味】
国内旅行/写真/食べ歩き/マンガ・アニメ

【好きな旅行先】
新潟/宮崎/福島/富山/沖縄

【ブログ・SNSについて】
「鉄道ファン初心者のサイト:レイル・ログ」を運営中
鉄道ファンでなくても鉄道旅行を楽しめるようなコンテンツを発信中です。
サイトURLはこちらから:https://www.tchitosetrain.com
Twitterアカウントはこちら:@tchitoseraillog

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旅行エリア
東北, 青森県, 鰺ヶ沢町
旅行期間
対象読者
発達障害 精神障害
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