なんだか絵が描きたくなる時がある。
そんな私にSociety of illustrators(ソサエティ オブ イラストレーターズ)
(URLはこちら
https://societyillustrators.org/)
ニューヨークのアッパーイーストサイドにあるイラストレーターズ協会の小さな美術館。イラスト作品やアメリカンコミック作品が展示されている。最寄駅は地下鉄F線 Lexington Ave/63rd St(レキシントン アベニュー/63丁目)駅。
初めて知ったのは宿でネットサーフィンをしていた時。ネットで「ニューヨーク」「イラスト」と検索したらSociety of illustratorsがヒットした。持参していたガイドブックには記載がなかった。私はイラストや漫画が大好き。(余談だが2020年現在、社会現象を巻き起こしている漫画もばっちり読んでいる)
「毎週火曜日・木曜日の午後6時30分から有料のスケッチ会が開催され、誰でも画材持参で参加可能」
なんとニューヨークでスケッチができるのか。更に詳細を調べるためにSociety of illustratorsのホームページへ飛ぶ。
……なんてことだ。全部英語じゃないか。しかし現代の技術を侮るなかれ。こんなときは画面をクリックして「日本語に翻訳」を選択クリック!
料金は$15。ニューヨークの個性的なモデルさんが来るとのこと。
ニューヨーカーをじっくりスケッチできる機会なんてそうそうないし、自分は旅中に似顔絵を書いたりするための画材がある。そして、何より今日はスケッチ会がある木曜だ!行ってみよう!
海外での夜歩きは警戒するべきだけど、ニューヨークの夜は特に危険な感じはなく安全に歩ける
(2017年現在の状況)
ということでやってきたSociety of illustrators。
予約しないで来たけど、普通に入れて良かった。受付で$15払って終わり。簡潔なやりとりで終わるのは本当に楽。参加しやすい〜。
日本にいる時でも初めて行く場所での支払いの時は若干緊張する。「駐車場はご利用ですか」「すぐに食べますか?(保冷剤を入れるか確認)」など想定外の言葉が出てくるとまず聞き取れなくて聞き返す。(レジ袋有料化が始まったばかりの時は「レジ袋入りますか?」と聞かれる度に聞き返していた。今は先回りして言うようにしている)
こういう時は関連した視覚情報を見せながら話ししてくれると助かる。(例:現物を見せながら「ご入用ですか?」と聞くなど)
スケッチをするところはメインギャラリーのよう。折りたたみの椅子と机が用意されていて空いているところなら自分の好きな席に座れる。モデルさんの全身が見やすいようにちょっと引いた席に座ろうっと。
モデルさんもまだ来ていないので待っている間展示されている作品を鑑賞できる。
持参してきた固形透明水彩。黒色鉛筆。スケッチブック。
持参する画材は自由。描く紙のサイズもメモ帳でも大丈夫。隣席の人は現代らしくiPadとアップルペンで描くようだ。
「このスケッチ会って撮影しても大丈夫かな」と隣席の人に聞いてみると、「もちろん。当たり前さ。」というような仕草で答えてくれた。話してくれた英語は全く分からなかったが大丈夫そうなので写真も撮っちゃろ!
ついにモデルさんが来た!
スケッチ会が始まる前にスタッフから説明がある。5分でポーズを変えていき、後半には5分より長めにポーズを維持してくれるらしい。
難聴としてはこの説明には文字情報などの視覚情報が欲しいところ。
スケッチ開始!
机は画材置くだけでいっぱいだからこいつ邪魔なんだよぁ。
(まぁ誰かとの話のきっかけになるかもしれないから置いとこう)
モデルさんは男女一人ずつ。眩いほどに美しい。女性の髪型も素敵。ファッションも良い。
シャカシャカ描く。モデルさんの美しいポーズを目に焼き付けて。撮影もして。誠に忙しい。
途中、休憩が入りモデルさん達は衣装替えで雰囲気を変えまたスケッチ開始。このスケッチ会では2回衣装替えがある。見てるだけでも楽しい。
モデルさん達がポージングを決めると写真のように微動だにしない。ポージングもかっこよくて凄いなぁ。
休憩時間を利用して水彩でちょっと色付けしてみたり。
これがメインギャラリーでのスケッチ会の様子。
スケッチ中は静か。みんな集中して思い思いに描いている。絵を描くって楽しい。
奥ではドリンクを売っていて好きなドリンクを買うことができる。
Society of illustratorsの建物は4階建てで地下1階メインギャラリー、1階ショップ、2階コミック・漫画専門、3階にはバー&ビストロがある。建物が古くてエレベータはないみたい。だからなのかホームページには車いすの人はメインギャラリーのみ行けるとある。
階段を昇降できる車いすとかも出てきているようだし、何か解決できるいい方法はないものだろうかと思った。
最後の衣装替え。どの衣装も素敵。女性のモデルさんはターバンも変えてきている。
あっという間に時間が過ぎて最高のスケッチ会が終了。スケッチ会では参加者が描いた絵を批評することもない。参加者も淡々と片付けを始める。モデルさん達も終了すると颯爽と帰っていった。
ただ自分が楽しむために描くスケッチ会。
自分は漫画風にデフォルメした絵を色付けまでしたくて片付けるのが最後になってしまった。帰り際に「あなたの絵かわいい」と行ってくれた人がいて嬉しかった。
2020年11月現在、ニューヨークでも新型コロナウイルスが猛威をふるっている中、Society of illustratorsではオンラインでのバーチャルスケッチ会が開催されていた。料金は$15。日本からでも参加出来るだろうか。トライしてみようかな。
上手い下手は関係ない。絵を描くのが好きな人へ、ここのスケッチ会はおすすめ。画材も自由。批評もない。描くのに疲れたら少し筆をとめてモデルさんを眺めるのも自由。
絵を描いたことない人も料金を払うだけで気軽に参加できる。
そして刺激的で最高のモデルがやってくる。
スケッチ会でニューヨークの夜を過ごすのはいかが?
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