前回に引き続き、嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車をご紹介します。
嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車を走らせるまでの企業努力は、さすがにドキュメンタリーとしてテレビで放送されていました。
JR山陰本線の旧線を観光利用の目的で1990年に、多くの方々がもう絶対にこの路線を復活することはできないと言われた中でスタートしたそうです。
廃線となった跡地には、レールが錆びて、枕木が腐っていて、路肩も崩れていて草木が生い茂るような状態だったようです。
たった9人で始めた事業ですが、従業員が一丸となって何とか列車を走らせることができたというストーリーに私は感動しました。
1991年4月27日に無事トロッコ列車を走らせたそうです。
人手が不足で営業できるかどうか分からない状態から、今では年間1,000,000人を超える観光産業となっております。
私はその放送を見て、ぜひ一度乗ってみたいと思いました。
出発して5分くらい経つと、陸橋が見えてきました。
JR山陰本線の保津峡駅があります。
こんなところに駅があるの?と驚きました。
そしてトロッコの1つ目の駅が見えてきましたのが、トロッコ保津峡駅です。
トロッコ亀岡駅のように駅のホームにはタヌキの置物が置いてありました。
ただこの駅はバリアフリー設備がないので、車椅子利用者が降りることはできません。
ちなみにもう1つ先のトロッコ嵐山駅も車椅子利用者が降りることはできません。
なぜならトロッコ嵐山駅には、階段が60段ほどあるからです。
そのため終点のトロッコ嵯峨駅まで乗車することになります。
車内から見える景色は、最初は保津川のある側だけがいろいろと見えるのですが、途中から逆の側に変わっていきます。
そのためどちらの側にいても、半分ずつ風景を楽しめるような作りになっております。
ちなみに車椅子スペースは、3号車・5号車ともに保津川が流れている側にあります。
今回のように往復すると行きとは別の景色を見たかったものです。
これは残念なところでした。
トロッコ列車の中では、車掌さんがとても面白くいろいろとガイドしてくれるのも、このトロッコ列車の楽しさでしょう。
単に目的地に行くために使うというより、鉄道そのものを景色やガイドを聞きながら楽しむための観光スポットとなっています。
トロッコ嵐山駅を出発するとトロッコ嵯峨駅までの区間は、JR山陰本線の線路を利用して進んでいきます。
鉄道ファンにとっては、この利用方法がワクワクする区間ではないでしょうか。
トロッコ列車がトロッコ嵯峨駅に到着しました。
トロッコ亀岡駅と違って駅のロビーがものすごく広いスペースになっています。
せっかくなのでトロッコ嵯峨駅周辺を散策することにしました。
次の出発までは、1時間の空きがありました。
つまりこのトロッコ列車が、トロッコ亀岡駅を往復して帰ってくるまで待たなければなりません。
トロッコ嵯峨駅の隣には、JR山陰本線の嵯峨嵐山駅がありました。
もし東京からトロッコ列車に乗りたいと思えば、J R京都駅乗換で、このJR嵯峨嵐山駅に来れば気軽にトロッコ列車に乗ることができるでしょう。
これは便利だと思います。
トロッコ嵯峨駅の目の前には、19世紀ホールという建物が隣接されていて、館内と外に蒸気機関車の展示がありました。
外にはあの蒸気機関車のデゴイチがあり、珍しさから写真撮影をしました。
昨日は京都鉄道博物館にてタイムリミットで蒸気機関車を見ることができなかったので、まさかここで見ることができるとは思ってもいませんでした。
とてもラッキーでした。
ちなみに館内にも3台の蒸気機関車があり、その目の前に喫茶店があり、昼食を食べて、次のトロッコ列車までの時間を待ちました。
あとで分かったのですが、この19世記ホール以外にも見所がありました。
「ジオラマ京都JAPAN」という日本最大級の鉄道ジオラマです。
広大なジオラマを見たかったのですが、1時間の休憩の中では難しく、残念ながらその存在に気がついたところで、出発時間になってしまいました。
トロッコ嵯峨駅には立ち食いうどん・そばのコーナーはありましたので、そちらを利用するのもいいでしょう。
この折り返しの1時間の中でのんびりするにはちょうどいいのではないかと思います。
トロッコ嵯峨駅は、このように1時間休憩できる観光スポットがありました。
逆に出発地点のトロッコ亀岡駅は、のんびりするスポットがないので、往復するのならばやはり亀岡駅からスタートしたのは正解だったのかもしれません。
長くなりましたので、後編でトロッコ列車の模様をお伝えします。
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