トロッコ列車嵯峨野号

     


22年間勤めた企業を退職して、退職前に有給休暇残が30日以上あったこともあり、思い切って、日本一周に挑戦しました。自分が住んでいる茨城からどのようなルートで日本一周をするかを考えた挙句、11月中旬ということもあり、北から南に向けて行こうと考えました。今回は京都府京都市から滋賀県彦根市に向けて出発します。今回はせっかく立ち寄った京都で念願だった車椅子で乗車できる嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車をくまなくご紹介したいと思います。乞うご期待!

トロッコ亀岡駅
日本一周の旅は今日で24日目。

もう旅のフィナーレまであとわずか。

さすがに体力がそろそろ限界に近づいてきていて、睡眠をきちんと取らないと翌日の旅行に影響するくらいになってきました。

今日のスケジュールは、昼過ぎまでは京都に滞在して、その後は今日の宿泊地である滋賀県彦根市に向かって進むことにしました。

今日は行けるかどうか半信半疑の中で向かった先は、嵯峨野観光鉄道のトロッコ亀岡駅。

車椅子でもトロッコ列車に乗ることができるかどうかが不安でした。

昨日は鉄道ファンの1人として京都鉄道博物館の見学に行き、今日は実際に鉄道に乗ってみたいと思っていました。

私が宿泊した京都四条烏丸からトロッコ亀岡駅まで19km。

近いように思えますが、峠越えをしなければならないので、45分ほどかかりました。

ちなみにトロッコ亀岡駅よりトロッコ嵯峨駅の方が、京都市内から近いのですが、トロッコ嵯峨駅周辺に車椅子利用者がとめることのできる駐車場が地図で確認したところ見当たりませんでした。

そのため地図で確認したところ、車椅子利用者でもとめやすいトロッコ亀岡駅に向かうことにしました。

トロッコ亀岡駅の駐車場は、かなり広大で障害者用駐車スペースはありませんでしたが、車椅子から乗り降りのできる駐車スペースがありましたので安心しました。


トロッコ亀岡駅周辺の駐車場➀


トロッコ亀岡駅駐車場②
係員の方がいらっしゃるので、自分が車椅子利用者であることを伝えるといいでしょう。

駐車場からトロッコ亀岡駅までの距離は、200メートル程度なのですぐ近くです。

向かう途中には、看板もあるので安心です。

駐車場から駅に向かう途中の看板
ただ雨が降ったときには、ちょっと濡れてしまう距離かもしれません。

駅の入口には、エレベーターが配備されていて、コンコースのある改札階へ行きます。



トロッコ亀岡駅エレベーター前


トロッコ亀岡駅内
フロアの一番奥にトロッコ列車の切符売場があります。

切符売場
発車時刻は、トロッコ亀岡駅とトロッコ嵯峨駅の折り返し運転となっているため、1時間に1本となっています。

そしてトロッコ嵯峨駅まで行ったら、また折り返しで戻ってくる必要があるため、私は往復のチケットを購入しました。

金額は、障害者割引で片道620円×往復代となっております。

なおトロッコ列車のチケットは、JR西日本の窓口や全国の主な旅行会社でも販売しております。

私は平日の閑散期であったので簡単にチケットを手に入れることができました。

日祝及び紅葉が広がる繁忙期であれば、予約が埋まる可能性もあるので、事前購入を考えたほうがいいでしょう。


トロッコ乗車チケット(往復分)
トロッコ列車の車両は、5両編成で、機関車のある車両から5号車・4号車・3号車・2号車・1号車となっております。

その中で唯一外が吹き抜けになっているのが、5号車となっていて、ザ・リッチ号と名付けられています。

ちなみに乗車料金は、5号車でも他の車両でも変わりありませんが、多くの観光客はザ・リッチ号に乗りたいでしょう。

車椅子スペースがあるのは、3号車と5号車になっています。

両方の車両には、1台ずつの車椅子のスペースを設置されていますので、1回の輸送での車椅子利用者の定員は2人までとなるでしょう。


トロッコ列車座席案内図
私の場合は、行きも帰りも3号車のチケットを購入しました。

なぜ人気の5号車にしなかったのかと言いますと、季節は12月になっていたので肌寒い状況だったこともあり、安全な場所にしてみました。

ちなみに嵯峨野観光鉄道は4つの駅がありますが、車椅子利用者が利用できるのは、トロッコ亀岡駅、トロッコ嵯峨駅です。

この2つの駅には、多機能トイレがあり、オストメイト対応となっていました。

トロッコ亀岡駅の多機能トイレ


多機能トイレ内①


多機能トイレ内②(オストメイト対応)


多機能トイレ③


多機能トイレ④
私が行った日は、平日にもかかわらずかなりの人数の観光客が多くいました。




ホーム前の乗客
そしてトロッコ亀岡駅のホームの向かいには、J R山陰本線の線路がありました。

なぜ目の前にJ R山陰本線があるかと申しますと、今回利用する嵯峨野鉄道は、元々J R山陰本線の旧線を利用しているからです。

目の前にはJR山陰本線
そしてしばらくホームで待っていると、トロッコ列車「嵯峨野」号が入ってきました。

嵯峨野号登場
車椅子で乗車するときは、通常の鉄道のように駅員さんがスロープを出してくれますので安心です。

スロープを用意してくれる駅員さん


電車に欠けているスロープ
トロッコ列車には、どんどんお客さんが入ってきてかなり賑わっていました。



嵯峨野号3号車の様子
それではトロッコ列車が出発します。

トロッコ亀岡駅では、駅員さんを始めとして多くの観光客の方々がたくさん見送ってくれました。


出発時の様子
トロッコ亀岡駅から終点のトロッコ嵯峨駅までは26分間の旅となっております。

ちょうど区間は7.3キロになっております。

それではトロッコ列車の乗車内容については、次回の記事でお伝えします。


出発にポーズしている白倉栄一


男性/40代 肢体不自由, 車いす

茨城県在住、車椅子ユーザー。

車椅子を利用する当事者の目線や企業でのお客さまサービスの責任者の経験からコンサルティング活動する傍らYouTubeのプロデュース・編集などをしています。

1996年9月に交通事故によって脊髄損傷になり現在に至る。

事故後に初めて遠出をした旅行で泊まったホテルが、バリアフリールームなのにただ広いだけで、フロントから「我慢してください」と言われた事がある。

その経験をきっかけに、正しいバリアフリーの情報を調べて発信したいと思い、2005年より車椅子でも気軽に行けるバリアフリースポットの情報を実際に現地調査してブログで発信。

2016年11月には日本1周のバリアフリー 調査に挑戦。

今後は、車椅子でも楽しめるバリアフリースポットの情報をお伝えしたいと思っています。

・バリアフリースタイルHP https://baria-free.jp

・バリアフリースタイルTV(YouTube)→バリアフリー全般における情報番組 https://www.youtube.com/channel/UCLVs0FQUeas4O2o3KSzshtw
o3KSzshtw

旅行エリア
近畿, 京都府, 京都市
旅行期間
対象読者
肢体不自由 車いす 電動車いす
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