荒川ロックゲート内の2艘のカヤック

     


東京にはパナマ運河のような水門があります。カヤックに乗って水のエレベーターを体験してきました。


私の家の近くに荒川ロックゲートという施設があります。パナマ運河のような施設だと聞いていましたが、見たことはありませんでした。

知り合いからカヤックで荒川ロックゲートの水のエレベーターを体験できるという話を聞いて、俄然興味が湧いてきました。









荒川ロックゲートの説明パネル
パナマ運河は知っているけど、水のエレベーターって何?

ロックゲートとは高低差の違う2つの川の間に2つの扉を設けて、扉の間に船を入れて水位を調整して通行できるようにする施設です。日本語では閘門(こうもん)といいます。

サントリーのホームページにアニメーション付きのわかりやすい解説がありました。

https://www.suntory.co.jp/eco/teigen/jiten/world/04/


川に浮かべたカヤック
知識としては分かりましたが、実際はどんな感覚なのか体験してみたくなりました。KOKOPELLI+(ココペリプラス)が主催する「荒川ロックゲートツアー」に申し込みました。

参加費
大人:3800円 / 子供:2800円(中川船番所資料館入場料込み)
お子さんは小学生から参加できるそうです。
約1時間のツアーです。

詳しくはこちらのホームページをご覧ください。
https://www.kokopelliplus.jp

6月29日、梅雨時には珍しくカラッと晴れたカヤック日和でした。

写真のカヤックはゴムボートみたいに空気を入れて膨らませるタイプのものです。


カヤックに乗り込むところ
乗り場は旧中川の江戸川区側です。実は江東区側に整備されたカヤック乗り場があるのですが、一般には解放していないそうです。

江戸川区側の川縁には大人の膝の高さほどの柵が作られていていました。以前は柵がなかったそうです。コロナの影響でツアーを中止している間に作られたようです。

私1人だったら柵に気が付かず、引っかかってバランスを崩して川に落ちていたかもしれません。



旧中川を進む2艘のカヤック
インストラクターさんの案内で荒川ロックゲートを目指します。

ロックゲートに近づくと扉を開けてもらう方法の説明がありました。

ロックゲートには信号がついています。
ロックゲートを通過したい場合は係の人に見えるようにしっかり手をあげます。
すると係の人が扉を開けてくれ、マイクでゲートの中に入るように指示があり、信号が青になります。

私は扉の開け閉めは時間を決めて行っていて、ツアーはその時間に合わせていると思っていたので、これには驚きました。

愛想の良いおじさんだと、船を見つけたら向こうから「通りますか?」と声をかけてくれるそうです。



ロックゲートの最初の扉が開いたところ
最初の扉が開いたところです。

扉が上がっていくと、扉を伝って勢いよく水が落ちてきます。時には泥水のこともあるそうです。ツアーではカッパを用意してくれていますので汚れる心配はありません。

私は家が近く、すぐシャワーを浴びられるのでカッパは着ませんでした。


ロックゲート内に入ったカヤック
扉を潜ってロックゲートの中に入っていくと、放送で「壁面に垂れ下がっている鎖に捕まって、船を安定させて下さい」と指示があります。

おおぉー、これなら壁に書かれている水位の表示が見えなくても、カヤックの上下する動きを感じられますね!



ロックゲート内の壁面に垂れ下がる鎖に捕まっているところ(手は斜め上に伸びている)
カヤックを壁に寄せていき、鎖をつかめる位置に移動させるのがちょっと大変でした。

通過してきた扉が閉まります。旧中川の水位は荒川より低いので、ロックゲートの中に水を入れて水位を上げていきます。





ロックゲート内に水を入れカヤックが上昇(鎖を持つ手は水平)
ロックゲート内の水位が上がって来ると、鎖を掴んで上に挙げていた腕が、だんだん水面と並行になっていきます。

鎖がつかめずインストラクターさんのカヤックにつかまる私
このままでは手が水に浸かってしまうので、鎖を持つ位置をもっと上の方にしなければなりません。

私ははしゃぎ過ぎて素早く鎖をつかみ直せず、カヤックが壁から離れてしまいました。思うように鎖のある位置に戻れず、インストラクターさんのカヤックに捕まらせてもらいました。

壁に表示してある数字を見ていただくとわかりますが、旧中川の水位から荒川の水位まで水のエレベーターで2m以上上昇しました。



荒川側の扉が上がったところ
荒川側の扉が上がり始めると潮の香りがグンと強くなり、海の近さを感じます。

広々とした荒川
荒川に出てきました。広々とした空間は気持ちいいです。

旧中川より強い川の流れを感じました。



荒川からロックゲートに戻ったところ
ロックゲートを開け閉めするおじさんから「すぐに戻りますか?」と声がかかりました。インストラクターさんが大きく両手を挙げて丸を作ると、扉を開けっ放しにして、5分ほど私たちが戻るのを待ってくれました。



ロックゲート内のカヤック(荒川の水位)


ロックゲート内のカヤック(旧中川の水位)
今度は先ほどとは逆に荒川の水位から旧中川の水位まで水が抜かれていきます。

ロックゲートから出てくるカヤック
時間を計り忘れてしまいましたが、ロックゲートの中にいたのは、1回につき15分ぐらいだったと思います。水位の変化はとてもゆっくりでした。もし鎖を持たずに目を閉じていたら、私にはカヤックが上がっているのか下がっているのかわからなかったと思います。

泥だらけになって記念撮影する気満々だったのに、この日はあまり汚れなくて、ちょっと残念でした。(笑)




川から上がってきたらサギがいました。動物園で見るぐらい近い距離ですが逃げようとしません。
この辺りは釣りをする人たちが多くて、サギは人に慣れているのだそうです。

ボラがいる旧中川
波が立って水がキラキラしているように、実は波ではなくてボラの大群だそうです。時々ボラが跳ねてバシャっという音がしました。

写真撮影をしていただいた寺田さんは生物の専門家で、江東区で生まれ育った方なので、カヤック以外のお話もとても楽しかったです。こんな都会にタヌキが出没するそうです!




旧中川と川沿いのマンション
水のエレベーターのカヤックツアーは、鎖を持って水位の上下を感じられるので視覚障害者にはとてもオススメです。

カヤックに乗るのは難しいという方は、エンジン付きの船で水のエレベーターを体験するツアーがあります。「下町探検クルーズがれおん」という会社が主催しています。こちらのツアーは近所にもう一カ所ある、扇橋閘門で水のエレベーター体験ができるコースです。

こちらの会社に問い合わせたところ、船付き場はスロープですが、船に乗り降りする時に段差があるので、そこの移動はスタッフに手伝ってもらえるそうです。車いすはデッキに置きます。今のところ電動車いすのお客さんの経験はないそうです。盲導犬はOKだそうです。

夏は水辺が涼しそうですが、日差しを遮るものがない水上はとても暑いです。カヤックに乗るのは春と秋が良いそうです。涼しくなってきたら、東京の小さなパナマ運河体験をしてみてはいかがでしょうか。

女性/50代 視覚障害, 肢体不自由, 内部障害

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自己紹介
こんにちは。私は先天性白内障で、視力は右0.06、左は見えていません。ルーペや単眼鏡、iPadをフル活用して海外旅行をしています。右の股関節と両膝関節の変形があります。そして数年前に糖尿病になりました。
 今までに行った国は約50カ国。2013年に憧れの世界一周と、ピレネー山脈を超えてスペインの巡礼路約800kmを歩きました。リラックスよりも冒険的な旅が好き。それから旅先で猫を探すのが好きです。
 旅行好きが高じて2020年に総合旅行業務取扱管理者資格を取得。旅を仕事にできたらいいなぁ。

旅行エリア
関東, 東京都, 江戸川区
旅行期間
対象読者
視覚障害 肢体不自由 車いす 高齢者 補助犬ユーザ その他
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関連タグ
弱視荒川ロックゲートカヤックスポーツ扇橋閘門パナマ運河