まずは江東区の竪川(たてかわ)河川敷公園カヌー・カヤック場から紹介します。
江戸川区の施設は去年オープンしたばかりで設備が整っていて、料金も安いのです。江戸川区のカヌー場を先に紹介したら江東区のカヌー場の紹介記事に興味を持つ人がいなくなってしまう気がします。(笑)
江東区のカヌー・カヤック場は都内では初のカヌー専用施設として2011年の夏にオープンしました。毎年5月から10月末まで首都高速7号線の高架下にある竪川河川敷公園に開設されます。
竪川河川敷公園は東西に約2kmの細長い公園でカヌー・カヤック場は西の端にあります。JR総武線の亀戸駅または都営新宿線西大島駅から歩いて15分ぐらいの場所にあります。
利用料はカヤックやライフジャケットなどの貸し出し料込みで小・中学生が30分300円、高校生以上は600円です。障害者割引は区内在住者のみ対象で無料になります。
利用する月によりカヌー・カヤック場の営業日が異なります。電話やホームページで確認してお出かけください。
堅川河川敷公園管理事務所
03-5875-2319
https://www.tatekawa-park.com/guide/canoe
カヌー・カヤック場受付です。
ライフジャケットやヘルメットが用意されています。
ライフジャケットとヘルメットをつけたら、カヤックへの乗り降りとパドルの扱い方のレクチャーを受けます。
カヤックは1人乗り用しかありませんので、この日初めてカヤックを体験した全盲の友達も1人で乗りました。
大人が川に落ちることはまずないそうです。子供はカヤックに乗ってボール遊びをしていて、夢中になってバランスを崩して落ちることがあるそうです。ちなみに水深は120cmぐらいです。
カヤックをまっすぐ進めるのは意外と難しいです。同じように漕いでいるつもりでも左右の腕の力が違うので、どんどん一方に曲がっていき、その場でくるくる回ってしまいます。他の人が漕いでいれば波に影響されますし、風の影響も受けます。
カヤック場は狭いので私は周りの様子が見えて進んでいる方向がわかります。全盲の友達はどちらの方に向かっているのかわからなくなると言っていました。スタッフの方がカヤックに乗り彼女のそばで方向を指示してくれました。彼女は岸から常に音が出ていたら1人でも方向がわかって楽しいかもしれないと言っていました。
ロッカーにはところどころ錆が目立ちます。約10年の歴史を感じます。
更衣室もちゃんとあります。
公園内には何カ所か「だれでもトイレ」があります。カヌー・カヤック場から一番近い「だれでもトイレ」は徒歩1分ぐらいの場所にあります。
ここからは江戸川区の新左近川(しんさこんがわ)カヌー場の紹介です。
去年オープンしたばかりのピカピカのカヌー場です。スラロームやスプリントといった競技が練習できるカヌー場ですが、初心者が気軽にカヌーを楽しめる多目的カヌー場もあります。年末年始を除き通年営業しています。
詳しい案内はこちらのホームページにあります。
https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e028/kuseijoho/gaiyo/shisetsuguide/bunya/sportsshisetsu/shinsakongawashinsuiparkcanoearea.html
カヌー場へは東京メトロ東西線の西葛西駅から都営バスで行くのが便利です。東京臨海病院経由臨海町二丁目団地行きに乗り、紅葉川高校前で降りると歩いて3分ほどです。
私は歩くのが好きなので、西葛西駅からカヌー場まで歩いてみました。音響信号機のない道路を渡らなければならず、人通りが少なくて道を尋ねることも難しいので、バスで行ったほうが良いと思いました。徒歩で約25分かかりました。
左近川親水公園には障害者用駐車スペースのある駐車場もあります。
カヌー場では受付で説明を受けて申し込み用紙の記入をします。チケットは自動販売機で購入します。
料金が驚きで、カヌー場1時間の使用料が小・中学生50円、高校生以上100円です!カヌーのレンタル料は1時間100円です。カヌーは1人用と大人2人が乗れるタンデムがあります。幼児は3歳以上であれば大人と一緒に乗ることができます。
更衣室です。コインロッカーの使用料は10円です。
私はうっかり靴を履いたまま上がってしまったのですが、ここは土足禁止です。奥にシャワー室があります。
驚いたのは身障者用の更衣室があること。
広くて椅子が置かれていました。手すりも多いです。
こちらは一般のシャワー室です。10分100円で利用できます。
「だれでもトイレ」です。おむつ交換台、ベビーチェアがあり、オストメイトにも対応しています。
いよいよレクチャーを受けてカヌーに乗り込みます。
パドルには左右があるのですが、LとRが大きく書かれていて弱視の私にはとても見やすかったです。
江東区のカヌー場と江戸川区のカヌー場とでは、カヌーへの乗り降りの仕方が違っていました。
江東区はカヌーを水に浮かべた状態で乗り降りします。もちろんスタッフがしっかり押さえてくれているので落ちることはまずありません。乗り降りを習うので本格的にやっている感はあります。しかし、最近膝が悪くて深く曲げられない私は、バランスを崩して川に落ちはしないかと少しドキドキしました。
江戸川区ではカヌーは地面に置いた状態で乗り降りします。お客さんがカヌーに乗り込んだら、スタッフがカヌーを水上に押し出します。降りるときはスタッフがカヌーを陸上に引っ張り上げてくれます。これだとバランス感覚に自信のない方や小さなお子さんも安心ですね。
カヌー場の地図を見ながらコースの説明を受けました。多目的カヌー場と競技用のカヌー場にはフェンスなどはなく繋がっているそうです。
境目の壁面に青と黄色の表示があるということでしたが、カヌー乗り場からは遠くて見えませんでした。私が境界に近づいたらスタッフの方がマイクで知らせてくれることになりました。
スタッフの皆さんが私の見え方についてストレートに聞いてくれ、説明もわかりやすかったので、障害者の利用があるのかどうか尋ねてみました。視覚障害者は私が初めてだそうです。障害者と介助者の方がグループでカヌーに乗るイベントで来られたことはあるそうです。
まだまだ区外の方には知られていない施設で平日はガラガラです。この日の午後3時の多目的カヌー場は私1人で貸切状態でした。
江戸川区も江東区もスタッフの方々が爽やかで親切でした。ぜひ皆さんに出かけていただきたい施設です。
カヌー場の周りはランニングコースになっています。100m毎に地面に大きく数字が書いています。
ランニングコースの脇には所々運動器具が配置され、使用方法や運動強度の説明板があります。
こちらは背伸ばしチェアーです。気持ち良さそうです。
腹筋ベンチ。運動器具は色が茶色と緑で周りの自然に溶け込んでいていいなと思いました。
公園内にはデイキャンプ場もあります。家族で一日遊べます。
ついでの情報です。西葛西はインド料理店が多いエリアです。ご紹介するのはトウキョウミタイワラというインド菓子専門店です。西葛西駅から北西へ徒歩3分ぐらいの場所にあります。
インドのお菓子はかなり甘いです。でもここのお菓子は甘さがやや控えめでスパイスの香りも良く上品だと思います。サモサや春巻きの皮だけみたいなスナック菓子もあります。
私は甘いものが大好きなのでボックスで買って帰ります。ミックスバルフィボックスがお勧めです。
店内でお菓子や軽食も食べられます。疲れた後に甘いものは最高です!
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