VOL.1では南門、第一次大極殿を見学し、その後休憩所までの様子をお届けしました。休憩も終わり心機一転これから東に向かいます。まず、第二次大極殿跡地を通っていきます。
こちらは基礎部分だけの復元となっています。なぜ平城京には二つの大極殿があったのかといいますと、聖武天皇の時代に別地域に都が移され再び平城京に戻ってきているからだそうです。まあ、今は歴史の授業中ではないのでさらっと流してください。
後ろを振り返りますと、前回の記事でご紹介しました第一次大極殿が見えます。これを見ても平城宮跡の壮大さがわかっていただけるかと思います。
写真に見えている植栽が一つ一つきれいに並んでいるのは、発掘調査で見つかった柱があったところに木を植えたからだそうです。
そのまま東に向かいますと遺構展示館があります。発掘調査で見つかった遺構が発見当時のまま保存、展示されています。こちらは内部見学時に使用できる車椅子の貸し出しもあり、各所にスロープ、スロープ見学ゾーン、案内表示なども完備されています。スロープが遺構ををぐるりと四方から見学できる様に設置されているので本当に見やすくなっております。また、新型コロナが落ち着けばボランティアガイドの方の解説も利用できるそうです。
ふとiPhoneを確認すると10000歩以上歩いているのを教えてくれました。結構いい運動になってます。少々バテてきましたが、重い腰を上げて南に向かいます。
気持ちのいい遊歩道を10分ほど歩くと東院庭園に到着します。ここは宴会や儀式などが行われていた場所です。
ここに入ると時間が止まったような感覚になってきます。個人的な感想ですが、平城宮跡自体が全体的にそのような雰囲気がある中で、東院庭園は特に時が止まったような印象を強く受けました。
この東院庭園も車椅子用スロープやバリアフリートイレもありますので安心です。バルアフリートイレは庭園を出たところにありました。しかし、庭園が元の姿同様に復元されているため、見学通路が舗装されていません。車椅子の方や足下に不安がある方は移動しにくいかもしれません。それでも世界遺産の中を歩き、1000年以上前に思いを馳せるという体験ができるため、見学する価値があると思います。
見学も終わり、ゆっくり休憩をすませて、今度は頑張って平城宮跡の西の端にあります平城宮跡資料館へ向かいます。近鉄電車を横目に、だだっ広い敷地をゆっくり散歩しながらの移動です。上の写真のような、電車が通過している風景が結構しっくりきているのは私だけかもしれませんが、風が心地をほほに受けながら移動します。
長男と普段家では話さない様な学校のことなどの話を楽しみながら進んでいくうちに平城宮跡資料館に到着です。
こちらは宮殿内部のジオラマを再現したり、発掘調査で出土した遺物が展示しています。
また国立奈良文化財研究所で行われている保存方法や年代の測定方法なども展示されています。
出土品のほとんどが本物ということもあって見応えがあり、考古学がお好きな方には特におすすめです。もちろんそうでない方も!
入り口にはもちろんスロープも設置されていますし、トイレも男女別に車椅子対応トイレが設置されているなど、設備面も安心です。案内表示も充実しておりますし、現在はコロナ対策の安全確保のため中止されておりますが、通常はボランティアの方による解説も行われております。
今回は第二次大極殿跡、東院庭園、遺構展示館、平城宮跡資料館とかけあしでご紹介しました。実はまわる順番を少し間違えてしまったので、通常よりたくさん歩くことになってしまいました。
皆さんお気づきですか?復元施設、展示施設も含め、なんと今までご紹介した場所すべて、無料で見学できるんです。
平城宮跡は、どれだけ時間があっても足りないくらい見所がたくさんなので、是非たっぷりお時間を取って散策してくださいね。
次回は一番新しく整備された 朱雀門ひろばの ご紹介です。
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平城宮跡歴史公園へは
・近鉄大和西大寺駅南口から玉手門経由約20分
・近鉄奈良駅、奈良公園方面と平城宮跡をつなぐ「ぐるっとバス」約20分 運賃100円
・近鉄奈良駅・JR奈良駅西口から 路線バス学園前行きにて「朱雀門ひろば前」下車すぐ
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