海に浮かぶマットにのる女の子とお母さん

     


■車いすユーザーの娘について:
・年齢   8才
・体重   14kg (大人一人で抱っこできる重さ)
・身長   115cmくらい
・移動手段 車いすバギー(ブランド名:Cricket、重さ:約13kg)
・医療的ケアなし
・食事形態 きざみ食(ある程度小さくすれば咀嚼できる)

■その他:
・介助者 / マンパワー 母(私)、祖父(私の父)、祖母(私の母)、長女(10才)、叔母(私の妹)と妹の子どもたち(10カ月、4歳) 計大人4名、子ども3名

次女が筋ジストロフィーという難病だと分かったことをきっかけに、『きれいな海をみせてあげたい。いろんな経験をしてほしい』という両親の想いで年に一度、家族旅行をすることになりました。
沖縄の宮古島が定番だったのですが、違う離島にもチャレンジ!
今回は、小浜島に行ってきました♪ 

空港の中、車いすバギーで笑顔の女の子
今回は、総勢8名での旅行です!!

早朝に自宅から羽田空港まで車で向かいました。

すぐに『サポートが必要なお客様』のカウンターにて受付。ここでチェックインできるので、機内持ち込み以外の荷物を渡して、バギーもここで預けて、次女は空港の車いすに乗り換えました。

搭乗前におむつ替えをする場合、大型の多機能トイレであればユニバーサルベッド(大人用折り畳みベッド)の設置があります。
設置がないトイレだと赤ちゃん用のベッドで身体半分はみだしながらおむつ替えになってしまうので受付時に多機能トイレの場所はスタッフの方に聞くなどして確認するといいと思います。


小道を通る女の子2人
■小浜島までの行き方

①羽田空港から石垣空港へ飛行機(3時間ほど)
②石垣空港からレンタカーで石垣港(離島ターミナル)※バスかタクシーの選択肢もあり
③石垣港で高速船(30分)
④小浜島到着!

私たちはレンタカーで石垣島を観光してから小浜島に向かいました。
レンタカーは空港近くの店舗で借りて、小浜島行きの高速船に乗る離島ターミナル近くの店舗へ返却できるところをチョイスしました。

いざ、ドライブ出発!!

まず向かったのは【米原ビーチ】。
駐車場は無料で5台ほど停められる広さです。
トイレはありましたが、和式でした。

バリアフリーかというと・・・無理くりマンパワーでビーチまで向かった、という感じです(笑)



青い海と白い砂浜、車いすバギーの女の子と母親
次女の車いすバギーはタイヤが太めでやや大きいのでなんとか砂に埋もれず進めましたが、スイスイとはいかず・・・持ち上げたりしながらビーチにたどり着きました。

綺麗な青い海を一緒に見たくて、父がバギーを持ってくれてやっとこさ砂浜へ!

ちょっと風が強かったため、次女の表情は曇り気味ですがw

石垣島の綺麗な海が見れて満足!

川平湾、青い海に浮かぶ白いボート
次に向かったのは、米原ビーチから約15分ほど車を走らせたところにある【川平湾】です。

駐車場は広く、有料ゲート式。
(1時間まで200円、以降1時間毎100円)
トイレ有。身障者用、おむつ替え台もあり。しかも、綺麗でした!

敷地内にはお食事ができる場所があり、私たちは【かびら食堂】にて昼食をとることにしました。
お座敷席、椅子席両方ありました。

八重山ソーキそば、石垣牛おにぎりなど、石垣島にきたぞーーーという気持ちになる食べ物をチョイス。

美味しかったのはもちろんですが、お腹空きすぎて写真を撮る間もなく・・・記録が一切ございません(笑)

さて、いよいよ川平湾へ!
途中まではスロープもあり車いすバギーでもスイスイ行けますが・・・砂浜までは階段。

ここは、抱っこで向かうでしょ!
ということで、父が抱っこしてくれて砂浜に降り立ちました。

白い砂浜と青い海、砂浜に座る女の子
川平湾全体が見える景色も美しいのだけど、やはり間近でみる水の透明度や白い砂浜には感動。

車いすバギーは階段の上に置いてきたので、ミニレジャーシートを敷いて次女も地に足をつけることに。
(ミニレジャーシートはちょっとしたときに役立つのでバッグに忍ばせておくと便利)

小浜島に直行せず、レンタカーで来れてよかった!!

お金はかかるけど、お値段以上の価値はある景色と空間です。



高速船の中、車いすバギーに乗った女の子
川平湾から30分ほどで離島ターミナルに到着。

いざ、小浜島に渡ります。

高速船へは車いすバギーのまま乗り込み、後方の座席間のスペースに着席。
車いすバギーのストッパーをかけていましたが、その日は波が高く、船が揺れる度に車いすバギーもカタンゴトン・・・両脇で大人2名必死に押さえてました。

次女は激しいアトラクション、飛行機の乱気流などが大好物なので大興奮でしたがw

乗り物酔いしやすい方は、念のため酔い止めを用意した方がいいかも知れません。

そして、後方に座るとやや水しぶきがかかります(笑)びしょ濡れにはならないのでご安心を。

ちょっとしたアトラクションですね。

ホテルのバスのスロープ、車いすバギーの女の子がバスに乗る
小浜島に到着!

ホテルは【はいむるぶし】に宿泊だったので、送迎バスがお迎えに来てくれたのですが、スロープつきでした! 

小浜島に着いたとたん、ハード面もソフト面もバリアフリーで心地よかったなぁ♪

この後のホスピタリティの数々にも感動ポイントが!

ホテルはいむるぶし前、女の子3人とシーサー
声を大にして言いたい・・・

はいむるぶし最高ーーーーー!!!!

ということで、はいむるぶし最高&感動ポイントをいっきに紹介します。

ホテルの部屋、広々としている
その① お部屋が広い

一番下のランクのスタンダードでしたが、十分な広さです。(写真の通り!)
敷地内に離れがたくさんあり、私たちのお部屋はカートで移動する距離にあったのですが、バリアフリーのお部屋は受付から近くにあるようです。

部屋の中も車いすバギーのまま移動可能な広さ。

そして、カーテンを開けると広大なガーデンビュー。

もう、リゾート気分です♪



ホテルが用意した子ども用パジャマを着る女の子
その② アメニティが充実

荷物最小限でこれる宿、と言っても過言ではないくらい充実しています。

歯ブラシ、コットン、かみそり、ヘアバンド、ボディウォッシュタオル、髪留めシュシュ、綿棒、ブラシとコーム

↑この辺は想定内だと思うのですが、

子ども用パジャマもあるのです!!

しかも、部屋の近くにランドリーがあるので、好きなときにお洗濯できちゃう。

車いすユーザーの娘と旅行をするときに困るのが、『荷物誰がどうやってもつ問題』。
次女の車いすバギーを押す&抱っこすると私の手がふさがってしまい、誰かに荷物をお願いするしかないのです。

しかし、これだけ充実したアメニティと設備ならばリュック一つで来れちゃうかもと思いました。

敷地内を移動するカート
その③ 敷地内の移動もアトラクション

宿泊棟、フロント棟、ビーチ、大浴場など、移動はすべてこのカート。
車いすバギーは後ろに積めます。
(電動車いすは厳しい)

運転は父に任せて、私は次女をお膝に乗せたり、隣に座らせて車から落ちないように保護する係に徹しました。

子どもたちは移動の度にゴーカートにでも乗ったかのようなはしゃぎっぷりw
いや、子どもに限らず大人も大いにはしゃぎました(笑)

運転するのには普通免許所持が必要だそうで、飲酒時や免許を持っていない場合はフロントに電話すれば送迎してくれるとのこと。
あとは、フロント⇔ビーチなど敷地内にシャトルバスも走ってます。


ハンモックに揺れる女の子
その④ 敷地内のいたるところにハンモックがある

ハンモック、好きなんですよね~。

ゆらゆら揺れる感じが大好き。
次女も好きです。

大好物のハンモックが敷地内のいろんな空間に必ずハンモックがあるんです。

もう大興奮ですよ。

ハンモックから見える景色も様々で、いろんな表情を楽しめるのも感動。

ぜひあなたのベストハンモックを見つけてください♪

夕日がきれいな場所、ブランコに乗る女子、ブランコを押す女性
その⑤ ハンモックだけじゃない、ブランコもある

ユニバーサルデザインのブランコだったら満点なのだけど、一般的なデザインのブランコでした。

しかし、ブランコに乗って見える景色がまた絶景!

きょうだいや姪が喜んで乗ってました♪



おしゃれなテントの中にいる女の子と母
その⑥ やたらおしゃれなテント(日よけ)がある

プールサイドやお庭の中、レストランの屋外など、このタイプのテントが置いてあり、いい休憩ポイントになりました。

ちょっとゴロンできる空間が屋外にあるのは貴重!

日よけにもなるし、外で過ごす安心材料です。
そして、おしゃれなのが気分上がる♪

羽が描かれた壁面、その前にいる女の子
その⑦ 映えるスポットが多い

写真に残したくなるスポットが多い!

写真の羽が描かれた壁面はビーチの近くにあり、思わず撮影。

車いすユーザーのはずの次女が・・・浮いてる!?

羽が描かれた壁面、女の子と抱っこする母
いやいや、必死に抱える私の姿を長女が映えるようにアプリで消して、加工してくれました(笑)

プール、大きな浮き輪で遊ぶ女の子2人、支える大人2人
その⑧ 浅いプールがある

子どもたちにはプールも大切。

車いすユーザーの次女をプールに入れるには、抱っこで入水するのですが、浅いプールがあったため安心して入水できました。

時期的にまだ肌寒かったのですが、子どもたちがどーしてもというので意地で入りました(笑)

海の上に浮かぶマット、その上に乗る女の子と母
その⑨ 海の上を楽しめるマットがある

これは本当に感動!

車いすユーザーの次女と海遊びするとき、抱っこで海に入って必死に抱きかかえるのが常なのですが・・・

海に浮かぶマットの上だとお互いにストレスフリー&今までに見たことがない景色が楽しめます♪

海の上に浮かぶマットに向かう母と抱っこされた女の子
マットまでは抱っこで向かいます。

先に誰か受け取る人がいるとベスト!

砂浜から離れた海の上に浮かぶマット、その上に乗る女の子と母
乗ったらあとはぷかぷか浮かぶだけ♪
(念のためライフジャケット着ています)

漂流気分でなんとも不思議な空間でした。
まさか次女とこんなにも優雅に海の上デートができるなんて・・・と感動しまくりの私と、ただただ嬉しそうな次女。

この海に浮かぶマット、日本中の穏やかな海に欲しい。海の上のバリアフリーに感動です。



砂浜で遊ぶ女の子
その⑩ 子ども用砂場遊び道具が充実

砂場で遊びたいけど、自宅から遊び道具もっていくのって荷物になるので避けたい・・・
という親心を鷲掴みにするラインナップ♪

海に入るよりも、海の近くの砂場で遊ぶのが好きな次女は大満足でした。
子どもがご機嫌で遊んでくれることほど助かることはない!

ちなみに、砂浜は車いすバギーは走行できる状態ではないので抱っこで移動でした。
砂場でも車いすで走行できるマットが敷いてあったら最高だったな。

ヤギ、えさをあげる女の子
その⑪ いろんな生き物がいる

敷地内にヤギ、鳥、くじゃくなどなど・・・
動物とのふれあいコーナー的なところがあります。

海で遊んで、プールで遊んで、動物と遊んで・・・

豊かな自然の中でこれだけ充実したコンテンツがあれば、子どもも大人も大満足です!

えさを自販機で買ってあげられるのですが、ハングリー精神の塊のような鳥さんたちなので、えさを手にしたとたんせまりくる鳥の軍団がちょっと怖かった(笑)姪っ子は泣き叫んでましたw

ホテル内レストランで常備されたレトルトの離乳食
その⑫ 親子連れに優しい離乳食(レトルト)常備

妹が10カ月の長男連れだったので、レストランに常備されていた離乳食セットに感動してました。

もしかして、刻み食やミキサー食も対応してくれるのでは?と思いスタッフの方に聞いたら、事前にお伝えすれば対応可能とのこと。
(必要な方はホテルにお問合せください)

素晴らしい!

海ブドウ丼、モズクスープ、グリーンスムージー
その⑬ 食事がすべて美味しい!

大人の食事も大満足です。

レストランのビュッフェでこんなにも満足したのは初めて!といっても過言ではないくらい、どれもこれも美味しかったのです。

写真は、気が付いたらすべてグリーンだったの巻(笑)

海ブドウ、もずくスープ、グリーンスムージー・・・沖縄にきた感を味わいたいなと思ったらこうなりましたw




スパークリングワイン、炭酸水飲み放題
食事以外でも、何と朝からスパークリングワイン飲み放題!!

ペリエも常備!!

なんと優雅なんでしょう♪

緑広がる庭園、朝ごはんとスパークリングワイン
もちろん、朝からスパークリングワインいただきました♪

子どもへの配慮はもちろんのこと、
大人も大満足なリゾートホテル、はいむるぶし。
人気の理由、納得です。


ざっと13個のポイントを挙げましたが、その他にも、

・大浴場はバリアフリーではないけれど、なんとか次女と入って、入った後にアイスキャンディー食べ放題のご褒美があるw
シャンプーバーもあった!

・満点の星空が見える(星座のガイドをしてくれるスタッフさんがいました)

・レストランのコーヒー、紅茶(無料)がテイクアウトOK

・レストランにウェットティッシュ装備されている

などなど数えきれない感動ポイントがありました。

車いすバギーの女の子、バギーを押す祖父、手をつなぐ女の子2人、
最後に・・・

ホテルの方に聞いたお話によると、以前車いすユーザーの団体さんが宿泊されたのを機に、バリアフリーについて本気で取り組まれたようで・・・

滞在中のきめ細かな対応は、きっと真摯にお客様の声を聴いて反映された結果なのだと思いました。

きっと、まだまだ伸びしろがある部分もありますが、『こうだったらうれしいな』という声を伝えれば快く対応してくださるはず!そう思えるホテルでした。

また行きたいです!



女性/30代 肢体不自由, 車いす, 知的障害

やってみたい、行ってみたいと思ったら体験しないと気が済まないタイプ。
ワクワクとマンパワーがあれば、なんだってできる、どこにだって行ける、と信じてる。
結婚して子どもが生まれてからも国内はもちろん、単身でフランス、デンマーク旅行へ行く。
車いすユーザーの次女(福山型先天性筋ジストロフィー)は私と同じく旅行が大好きで、私以上にお出かけが大好き。乗り物も大好き。
キレイな海とディズニーを求めて家族で国内外を旅行しながら、親子でやってみたい、行ってみたいという経験を毎年積み重ねてます。
著書:『えがおの宝物 -進行する病気の娘が教えてくれた「人生で一番大切なこと」- 』(光文社)

旅行エリア
九州・沖縄, 沖縄県, 竹富町
旅行期間
対象読者
肢体不自由 車いす 知的障害 乳幼児連れ
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関連タグ
ユニバーサルデザインこころのバリアフリー