ディズニークルーズ乗船ゲート前、車いすバギーに乗った女の子、その後ろでピースをする女の子と母

     


■車いすユーザーの娘について:
・年齢   8才
・体重   14kg (大人一人で抱っこできる重さ)
・身長   115cmくらい
・移動手段 車いすバギー(ブランド名:Cricket、重さ:約13kg)
・医療的ケアなし
・食事形態 きざみ食(ある程度小さくすれば咀嚼できる)

■その他:
・介助者 / マンパワー 母、祖父(私の父)、長女(10才)の3名

ディズニー大好き娘たち念願のディズニークルーズ in フロリダ!!
車いすユーザーの娘は初の海外旅行。
国内旅行で飛行機は何度も乗っていますが、乗り継ぎ含めて約18時間の長時間フライトに挑戦。
ドキドキワクワクのクルーズ旅行をレポートします♪

機内で食事をとりながら目の前の画面で映画を見る女の子
自宅から車で羽田空港まで行き、
羽田空港発 - ミネアポリス経由 - オーランド空港でフロリダに到着。

さらっと書いたけど、この間いろいろありました(笑)空港なのでバリアフリー面は良好!
ただ、車いすバギーの扱い方を丁寧に伝える必要がありました。

①羽田空港でお手伝いが必要な方の手続きをカウンターで済ませる。
飛行機搭乗間際まで、車いすバギーで過ごして、機内には抱っこで移動。車いすバギーは預ける。
赤ちゃん用のバギーではないというサインで車いすマークのカードが取り付けられていました。

②DELTA空港を利用したので、車いすバギーのたたみ方など伝える(壊されると困るので)

③車いすバギーの扱いが伝えた方法と違かったため、車いすバギーがやや負傷。(気合いで直したw)

今後は、自分でたたんでから預けようと心に誓いました・・・!


メッセージカードと飴が入った袋
さて、長時間機内で過ごすので、さまざまな工夫を用意して挑みました。

工夫① 予防のメッセージ

次女は知的障害もあるため、感情のコントロールが難しいときがあります。
ところ構わず叫んだりします。
うれしい時も、嫌な時も騒ぐので、私たちの前後左右に座った乗客のみなさまに、所事情を書いたお手紙と飴ちゃんをジップロックに入れてお渡しして事前に挨拶周りをしました。
そのおかげか分からないけれど、終始あたたかく見守ってくださった気がします。


工夫② 口封じのお菓子

モグモグしているときはうるさくできないので、騒ぎそうだな~って時は何かしらお口にポイッとできるように次女が好きなさまざまなお菓子を用意しました。
あと、お食事のタイミングが次女のお腹が空くタイミングと一致するとは限らず、お腹空いたーー!と騒がないようにちょっとした軽食も持参。
しかし、外国のエアラインはしょっちゅう食べ物が運ばれてくるのね。
特に子どもには軽めのお食事の後におやつ、その後にお食事・・・次々と配給がくるので長女が思わず『太らせる気か!』とぼやいちゃってましたw

機内での遊び道具として、iPadやお絵描きセットなど持参したけど、意外と席の画面で映画を見て過ごすなどしていました。子ども専用のヘッドホン持参してよかった!!



ディズニークルーズ乗船前にお出迎えしてくれたミッキーマウスと写真をとる女の子2人と母と祖父。
フロリダ到着!
その夜はディズニー系列のホテルに泊まって、翌朝バスでポートカナベラル(港)へ向かいます。

今回のディズニークルーズ旅行ですが、私たちはオーバーシーズトラベルさんで申し込みをしたので、日本人の添乗員さんが数名が空港から旅行期間中お供してくださいました。
https://www.travelota.jp/

娘の他にも、車椅子ユーザーの女性も参加していて、その方も特に不自由なく過ごされていたようでした。



カリブ海の青い海に浮かぶディズニークルーズ ドリーム号
クルーズで過ごすのは3泊4日。
ポートカナベラルを出て、NASSAUという小さな街に寄港、その後キャストアウェイ・ケイというディズニーが所有するカリブ海に浮かぶ島に寄港、またポートカナベラルに戻ってくる、という日程です。



クルーズのバリアフリールーム。ダブルサイズのベッド、ソファベッド、広い空間
乗船してお部屋に向かうと・・・
バリアフリールームで、とにかく広い!!
写真だといまいち伝わらないのが悔しいのだけど、クルーズの部屋って狭そうってイメージだったのでめちゃくちゃ想定外の広さにビックリしました。


クルーズ船内地図 一般の部屋に比べてバリアフリールームの大きさが分かる図
こちらクルーズ船のデッキプランですが、通常のお部屋に比べて2倍以上の広さが確保されています。

バリアフリールームのダブルベッド、ソファベッド、天井に格納されていたベッド
夜になると、ベッドメイキングをしてくれるキャストがベッドを用意してくださいました。

天井にもベッドが隠れていたのにもビックリ!
二階建てベッドに憧れていた長女は喜んでそちらに(笑)

ソファベッドは車いすユーザーの方が移乗するのにちょうどよい高さでした。
今回は、私の父がソファベッドで寝ることに。

次女と私はダブルベッドを使わせてもらいました。

クルーズのお部屋についているバルコニーで笑顔の女の子
お部屋からバルコニーにも出られるお部屋だったので、バギーで何度もお外の空気を吸いに出ました。

広~い海の真ん中から見る景色は本当に圧巻。

海が好きな次女ですが、海に入るのは苦手なので、ちょうどよく海を感じられる空間に満足な表情を浮かべていました。

バリアフリールームのバスルーム
バリアフリールームの設備ですが、シャワールームに折り畳み式のベンチがついてました。

次女は抱っこのままシャワー室に連れていって、私の父が洗って、私が受け取る・・・という流れで事足りましたが、大きくなったらベンチを活用するなり、下にシートを敷いて身体を洗うなり工夫が必要かもしれません。

タオルは取りやすい位置にあるのはさすがだな、と思いました。日本のホテルでバリアフリーを謳っていても、タオルの位置は上にあって惜しい!という事例をよくみてきたので。

その代わりシャワーヘッドはめちゃくちゃ高い位置にセッティングされていて、これじゃー車いすユーザーの方は届かないな~と(笑)
※スタッフさんに頼めばやりやすいようにセッティングしてくれるはず!

ミッキーマウスのイラスト入りアメニティ
言わずもがな、アメニティはかわいいです♪

デコレーションされたお部屋の扉
私たちは初クルーズだったので勝手が分からなかったのだけど、とくかく広い船内で同じような扉が多いと迷子になるw

写真の扉のように、デコレーションをして目印にしている方がたくさんいました。
ディズニークルーズ常連さんなのかな~。

ちなみに、バリアフリールームはクルーズの前方か後方の両端に設置されていて、扉はカードをかざすと自動で開く仕様になってました。

一点、私たちの部屋は一番後方だったのですが、クルーズのエンジンが搭載されているのか、滞在中エンジン音と微妙な揺れが少し気になりました。

クルーズのイベントなどが掲載されたデイリー新聞
3泊4日、船内でどんな過ごし方をするのかというと・・・
ディズニークルーズの船内では朝から晩までいろんなイベントが行われています。
キャラクターグリーティングも一日中どこかしらでやっています。

どこで何をやっているか1日ごとに新聞がお部屋に届くのですが、通常は英語バージョンが届きます。
しかし、日本の旅行会社を通してお申込みした特典?として、日本語に翻訳した新聞を添乗員さんが配達してくださいました。



キャラクターのショーの最中にステージ端で手話通訳者の姿
乗船して一番最初のイベントは、避難訓練。
とても大事なリスクマネジメントです。

その次にオープニングショーがあるとのことで向かうと既にステージ周りには子どもたちがわんさか。

車いすバギーの娘の目線からは、観客のお尻しか見えません(笑)

すると、キャストさんが車いすエリアに誘導してくれました。
ショーのステージ横に必ず車いすスペースが確保されていて、さらに手話通訳も必ずいました。
踊りながら手話通訳していてかっこよかったなぁ~。

ダンスショーでステージに座ってノリノリの女の子
オープニングショーの後は自由なダンスタイム♪

次女もステージに座ってノリノリで身体を揺らして楽しんでました。

車いすユーザーの子どもたちが何人もいて、クルーズ内はアクセス面のバリアフリーだけでなく、こころのバリアフリーも行き届いている気がしました。

車いすでも、バギーでも全然特別視されることなく、楽しめる。

そんな”自由”を感じました。

海賊になりきってパイレーツナイトを楽しむ女の子
夜はパイレーツナイトのイベントもあり、乗客みんな海賊になりきって楽しみます♪

クルーズ限定のダッフィーを抱っこする、ジャックスパーロウのカツラを被った女の子
ショップでジャックスパーロウのカツラや本格的な海賊の衣装が売っていたけど、試着しただけでおしまい(笑)

しかし、ほとんどの乗客がガチなコスプレをしていて、もっと大胆に楽しめばよかったとちょい後悔しました。

クルーズ限定のダッフィーを購入するのはほぼほぼ日本人。私たちも並んでゲットしましたw
※並ばなくても買えたと思う。在庫たくさんあったもの。

ミッキーマウスのワッフル、ハッシュドポテトなど朝食
船内では飲み放題、食べ放題で常に何かしら用意されています。
※アルコールは有料。

シーフードが美味しくて食べすぎました(笑)
次女もミッキーマウスのワッフルなど喜んで食べてました♪

ショーウィンドウに並んだミッキーマウスのチョコレートケーキ
お店で売られている見るからに甘そうなスイーツたちは眺めるだけにしましたw

かわいいけど、全部食べられる自信なかったので。

ナイトシアター
夜は屋外でナイトシアターもやっていて、本当に朝から晩まで楽しみ放題なのです。

写真に写っている透明のチューブは、ウォータースライダーです。
日中はプールで遊べるので、子どもは本当に飽きることなく過ごせます。


スティッチと写る女の子二人
クルーズ船内を散歩しているといろんなキャラクターに遭遇して写真やサインをもらえます。

キャラクターグリーティングの時間に合わせてスポットに行けば間違いなく会えます♪

長女はほぼ全員のサインを集めてました(笑)

眠る女の子
と、ここまで順調だったクルーズ旅行ですが、2日目から次女の様子がおかしい・・・

とにかく寝てばかりいて、食欲が全くないのです。脱水症状になる前に船内の医務室にて診てもらうことにしました。


医務室で寝る女の子
医務室に行くと、さすがディズニークルーズ、スティッチの世界観のお部屋でした。

もしかしたらドクターもキャストさんみたいなノリの人なのかな?と期待しましたがいたって真面目な方でした(笑)

診断名は・・・

時差ぼけ。

確かに熱もないし、下痢もしていないし、嘔吐と異常な睡眠欲と食欲の無さは・・・時差ぼけと船酔いなのかもしれない。

処方されたアイスキャンディー
ということで、脱水予防のために、アイスキャンディーが処方されました。

処方されるものまでかわいい。ディズニーのものじゃないけどかわいい。

でも、診察料は全然かわいくない・・・

165ドル。(約2万円)

後日保険で対応できるけれども、ここはアメリカ。
医療費なめちゃいけない・・・。

ということで、今後は体調崩した時用に、日本からうどんやその他食べやすいレトルトを持参しようと心に誓いました。

ベルに抱き着く女の子
そんなこんなで、次女が2日目以降体調崩したため、結果お部屋で過ごす時間がほとんどだったのですが、勝手に移動してくれるクルーズ船のおかげでゆっくり過ごせました。

私の父が次女をみてくれる間、私は長女とプールで遊んだり、船内を冒険したり、キャラクターグリーティングしまくったりして、長女にとってもママを独り占めしつつ、自分の好きなように行動できてすごくすごーくスペシャルな時間になったのでした。

車いすバギーの次女はもちろん、きょうだいさんも存分に楽しめるディズニークルーズ。

今度はみんな元気で楽しみたいので、また行ける日を夢見ています!!

女性/30代 肢体不自由, 車いす, 知的障害

やってみたい、行ってみたいと思ったら体験しないと気が済まないタイプ。
ワクワクとマンパワーがあれば、なんだってできる、どこにだって行ける、と信じてる。
結婚して子どもが生まれてからも国内はもちろん、単身でフランス、デンマーク旅行へ行く。
車いすユーザーの次女(福山型先天性筋ジストロフィー)は私と同じく旅行が大好きで、私以上にお出かけが大好き。乗り物も大好き。
キレイな海とディズニーを求めて家族で国内外を旅行しながら、親子でやってみたい、行ってみたいという経験を毎年積み重ねてます。
著書:『えがおの宝物 -進行する病気の娘が教えてくれた「人生で一番大切なこと」- 』(光文社)

旅行エリア
北米, アメリカ, その他の観光地
旅行期間
対象読者
肢体不自由 車いす 知的障害
見つけた設備・特徴 ピクトグラムの説明 新しいウィンドウで開きます

関連タグ
バリアフリーこころのバリアフリーユニバーサルデザイン